先程のブログ「主治医との付き合い方」なんて、偉そうなことを綴っていましたが…。
ここに、「びっくり!」「患者さんが亡くなった」「反省」「終末期?の難しさ」など、いかにも人間くさいタイトルが並ぶ「ペーペー血液内科医のつぶやき」というタイトルのブログがあります。
私は、「移植をするのか」「するならどの移植ソースか」など、妻の治療方針について、本当の気持ちを主治医とやりとりできずモヤモヤし、不信感を募らせていた時に、この新人の血液内科の先生のブログを見つけました。
そうだよな、先生も一人の人間なんだよな。と妙に納得した覚えがあります。「いい医者って?悪い医者って?」「患者を看取ったときの悔しい気持ち」。「移植に踏み切ったことは正しかったのか?」など、そこには、若き女性ドクターの揺れる心が記されていました。
例えば、タイトル「骨髄ドナー』。
ーーーーーーーーーーーー
自分が、骨髄採取をしていて、本当に善意だなと感心します。最低でも3泊程度の入院が必要になり全身麻酔での手術になります。赤の他人のために時間を使って身体を傷つけて提供してくださる。不謹慎かもしれないですがアンパンマンのようだな~といつもこっそり思っています。
ーーーーーーーーーーーー
タイトル『移植の面談』。
血液内科最強の治療である同種移植は、絶対に助けたいという気持ちですが、絶対に助けるとも言い難い治療です。だからこそ同種移植の説明はものすごく緊張するし、ものすごく気を使います。
ーーーーーーーーーーーーー
「骨髄運搬」。
今回のドナーさんはわりと遠目のところの方です。骨髄の運搬はうちの施設の誰かが取りに行くか、業者に頼むかです。私は時間があれば自分で取りにいきます。忙しい中、採取してくれた向こうの先生方に直接お礼を言いたいし、プチ旅行気分で非日常も味わえるしということで…。とゆーわけで、骨髄を取りに行ってきました!
今回は新幹線やら電車を乗り継いで約6時間程度?でした。疲れたけど、旅行気分を味わいつつ、無事に骨髄を運搬し、移植しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
などなど。。そこにあるのは、若き医師の心の葛藤。本当にピュアな心模様が記されている 珍しいドクターのブログと思います。
さらに、面白いのはカバー写真。この先生曰く、働く血球は美しいと「血球の写真」です。どこかで、血液内科の先生たちの中には、スマホの待ち受け画面を、血球にしている人が結構いる。と聞いた事があります。
山が好きで登山家になるのと同じく、血球の美しさに惹かれて血液内科医になる。どちらも素敵だなと思いました。こちらのブログ、始まった2019年ころのものをご覧いただくのがお勧めです。医師はとにかく患者を助けたい。ただそれだけを願っている事が伝わってきます。(heamontologyさん勝手なリblog失礼しました…)
(