検査前に受けた説明
■血液型=赤血球の上にのっている番号
■HLA=白血球の上にのっている番号
→このHLAがより一致している移植ソースしか生着しない。
■A/B/C/BR1 の4つの抗原の各2つの番号=計8個の遺伝子が合致しているドナーからの移植が、合併症のリスクが低く、最も適している
■昔は、前の2桁しか調べられず、4つの数字の合致したドナーから移植していた
■数年前までは、抗原C型は調べていなかったため昔にドナー登録した人のC型はわからない。よってバンク内の8/8フルマッチしている人全員は厳密にはわからない
そして、2週間後。主治医から渡された一枚の紙。京都のHLA研究所から戻ってきた妻のHLAの遺伝子型の検査報告書には、シビアな事が書かれていた。
<造血幹細胞移植6名検索少なくとも3名はアリル適合者/A座1ミスマッチに513名>
<血縁者間ハプロ移植か、臍帯血バンクからの移植も検討を>
先生「残念ながらフルマッチのドナーは望めないでしょう、次の候補(1座不一致ドナーからの骨髄移植 か 臍帯血)を目指しましょう」
この日まで様々なblogで、稀な型の人ももちろんいたが、フルマッチドナーが100人以上いる人も数人見かけていたため、この事実に頭を勝ち割られる思いだった。
事実妻も、「私は典型的な日本人だから大丈夫だよね」と前日まで言っていた。しかし、妻のCの型は「日本人に稀(0.0001%)なプライベートハプロ」だった。
一方、少しうれしい話もあった
先生「臍帯血は、前の2桁(計8個)があっていればOKで、そのうち6個の合致でも移植できる(6/8でも8/8でも成績は変わらない)◎◎さんの場合、細胞数が多くて、とても良い臍帯血がたくさんありました」
「臍帯血移植は」、赤ちゃんの臍帯血は成人の骨髄より細胞数が少ないため体の大きな男性より、小柄な女性に向いている。妻の体重は40キロ台前半なので、臍帯血がいいかなと思っていたりする」と言われました。
調べるとアメリカなどでは、2つの臍帯血を1人の男性に移植したりしているようで、(日本でも昔はやっていたが現在はやっていない)やはり細胞が少ないのだなと思った。
この段階では、お姉ちゃんのHLA検査はまだ。血縁者間移植の可能性はまだ残っているため、ランチでも妻は普通にパスタを食べ、気丈に前を向いていた。