迎えた木曜日。僕は、病院で不安に覆われた妻の手を握りながら、順番を呼ばれるのを待っていました

 

 そして診察室に。触診から問診へ、粛々と始まる診察。その後告げられた病名

 

 ITPではなく、新たに血液の何かの病気になった事は何となくわかりましたが。女性主治医の話している内容は難しすぎて、全く理解できず、チンプンカンプン

 

 そして話の終盤、主治医が紙に書いた1行。「骨髄異形成症候群/慢性単球性白血病」。

 

 。この後、私は先生にすぐさま根治の方法について、質問していたと思います。でも今、その時、何を聞いていたのか、全く思い出せません

 沈黙を守る妻。頭が真っ白のまま、診察室を出て、駐車場に止めた車へ戻る2人。
 

 助手席に座った瞬間、彼女は何も言わず、初めて涙をこぼしました…。