Shimada Super Channelではボクシング界のカリスマトレーナー島田信行氏正真正銘本人の過激なアドバイスをそのままお伝えして行きます!
過激か?野蛮か?
いえいえ、これこそ現実!
勝つために、強くなるために、チャンピオンになるために、幸せになるために、Shimada Super Channelでは島田信行トレーナーの言葉をそのままお伝えいたします!!!
Shimada Super Channel!!!VOL4
ボクシング
島田信行のKO説法
不良だった?
ひきこもりだった?
そんなことはどうでもええ!!!
今から、どう生きるかや!!!
僕は、高校とか、教育団体とかから、講演の依頼とか、相談の依頼とか結構ある。
なぜかというと、僕自身が不良やったんや。
小学生から、原付のみならず自動二輪に乗って、中学二年生の頃には中型改造バイクで国道をぶっ飛ばしとった。
中学三年生の頃には、改造四輪乗っとったよ。
もともと年上に見られたし、それにパンチパーマに剃り込み入って、とても子供には見えんかったし、回りも何にも言わんかった。
酒、タバコは日常茶飯事、乱闘事件もしょっちゅうやった。
一対一のケンカでは、僕は負けんかったけど、一対二、一対三ではやられたこともある。
どんだけやられようが、骨を折られようが、僕は、親や教師、警察に訴えることもなかった。
負けは負けや、かっこ悪いからな。言えんかった。
僕にシバかれた奴らも誰にも言わんかった。
野生の動物は、メスを巡って、オスが争う。
勝ったオスがメスと子孫を残す。
負けたら負け、自分が弱かったということや。
あの頃は、自分の息子がシャツ破れて、血だらけになっとっても、息子が
「自転車で電信柱に突っ込んだんや!」
「階段から転げ落ちてのお!」
と言えば、親はそれ以上のことは聞かんかった。
それを今は、やれ「暴力事件や!」、「慰謝料や!」、「学校の責任や!」
と保護者、教師が過敏に反応する。
不良同士のけんかやないか?いじめではない!
男同士のプライドのぶつかり合いやないか?
今は、馬鹿みたいな話だろうが、あの頃は、そんなところで、「男の生命力の争い」をしとった。
今、僕は相談されて、他人の子供の不良息子に会うことがある。
「こいつのどこが不良や?たいしたことないやないか?」
と僕はいつも思う。
所謂、親が過敏になっとる。
僕は、カツアゲやら、盗みやら、弱い者イジメみたいなかっこの悪い真似はせんかった。こう見えて、プライドが高かった。
ケンカで僕が相手を怪我させたのは、相手がケンカを売ってきたから買っただけや。
売られたものを買っただけや。それも言い訳にもならん。
警察では僕はいつも
「おまわりさん、あいつが悪い、自業自得やで!」
と僕は全く反省せんかった。
毎回、刑事さんに
「島田、ええ加減にせえよ!」
と、こっぴどく叱られとった。
不良は接続不良?
その僕が、ボクシングと出会って、悪事をやめた。
「ボクシングで不良が更生した」なんて、綺麗な話やあらへんよ。
ボクシングを発見して、おもろなって、他のことはせんようになった。
仲間とつるむこともなくなった。
不良やるのが馬鹿馬鹿しくなったんや。
時代も、劇画の「明日のジョー」がヒットして、柴田国明さんや大場政夫が活躍して、試合を見た夜なんか興奮してた。
不良ってのはな、別に不良が楽しい訳やないんや。
少年が自分に適した分野とつながらん「接続不良」なんや。
それで、やること見つからんから悪いことをする。
シンナー、タバコ、体を壊すようなこともするし、人に迷惑もかける。
だから、極論したら、僕が不良少年を指導するのは「更生させる」のとは意味が違う。
「本人の興味のある道に導いてやること」や。
本人にその道さえ見つかったら、自然と礼儀も身につく
本人を活かしてやる
ボクシング選手だけ見ても、各人に個体差というのがある。
ある選手について、他のトレーナーが
「島田さん、あの選手のスタイルをもっと基本に正しいオーソドックスに直したら」
という人もおった。
せやけどな、僕から見たら、「今のスタイルの方が強くなる」という自信があった。それで結局、本当に強くなった。
また、別の格闘技では、団体同士の威信を賭けた大一番という試合があった。
僕はその選手に左フックを指導した。
本番でそれが命中して、相手は綺麗にリングに沈んだ。
「先生に教えてもらったパンチがでるようになりました!」
と大喜びしてくれた。
「とにかく、お前が強くなるにはそれしかなかったんや」
それば僕の本音やった。
悪い癖や弱点すら、個性として活かして勝つこともある。
できん指導者は、2ある選手の癖を直そうとして、選手の長所もたくさん消してしまう。
長所を伸ばすことによって、「悪い癖を直す」のではなく、
「悪い癖を消してしまう」方法もある。
その見極めをするのが、僕らトレーナーや。
僕はやっぱりトレーナーとして、徹底的に選手を探るよ。
他人が気付かんところまで徹底的に探る。
そうやって探求しながら磨くボクシングの指導は、例え、選手がボクシングを引退した後でも必ず人生で大きな力を発揮する。
子供に関しても、その子供が自分自身を活かして燃えられることを見つけてやることが一番や。
だから、僕が子供たちに言うとしたら、
「好きなことに挑戦せんのは後で後悔するよ」
ということやな。
更生させるより、好きな道、向いた道に向かって走らせてやった方が自然やということや。
高学歴とか高収入とか、名声があるとか、そういう条件を道の目安にする人が多い中で、「自分が好きなことをやる」のも一つの人生やと思う。
与えられる条件の高さ、豊かさで道を選んだら、好待遇を受けるために自分を殺し続けんといかん苦しさもある。
ホンマに燃えられること、自分に合ったことを選ぶことやな。
「俺には俺の生き方がある、俺の人生がある!」
そいういう青少年が増えんといかん。
得意を大得意にするんや!
僕は講演先で子供たちに言う。
「君ら、嫌いな教科は頑張らんでええよ。得意な教科をもっと頑張れ」
20点しかとれん教科が40点になっても飯は食えんのや。
「得意なことが大得意になったら仕事になる。」
全教科の平均点が上がっても飯は食えん、得意科目で高得点とれたら、そこでは飯が食えるんや。
教育の根本は飯を食えるようにすること、自立させることや。
僕の言うことはきついかもしれん。
目の前にある短所だけ見て、アーダ、コーダ論じるより、
長所を前に出してドンドン進むことや!
今までの俺は・・・・・・
そんなことはどうでもええ!
お前が今からどう生きるかや!
たった今からや!
ここからや!
意志あるところに
道は拓ける!
島田信行 略歴
ボクシング界では辰吉丈一郎をはじめ、数々の世界チャンピオンや日本チャンピオンを育成して、カリスマトレーナーと呼ばれ、日本ボクシング界の優秀なトレーナーに贈られる最高の栄誉「エディ・タウンゼント賞」も受賞した。
また、K-1においては、角田信朗、武蔵、富平辰文、小比類巻貴之などを指導した。
その極めて現実的、実戦的な理論哲学は、混迷の教育界でも高い評価を受け、不良少年、非行少年の指導に関する講演も数多い。
現在はグリーンツダジム(本石昌也会長)のチーフアドバイザーの役職を中心として、日本唯一のフリーランストレーナーとして活躍している。
取材場所 グリーンツダジム
Shimada Super Channelでは、あまりに過激な島田信行トレーナーの言動もそのまま紹介して行きます。
島田信行氏の言葉は読者の方々の心につまった、わだかまりやこだわり、心のガラクタも一撃で粉砕してくれるはず。(不動武)
文・写真/不動武
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