ギターSです。
ジャズギターの歴史を紐解いていく過程の中で、おそらくレスポール氏は重要ではない。
でもあれですよね。ギターをちょっと知ってる人達の会話で、レスポールは実はシグネチャーモデルなんだよね、レスポールさんというジャズギタリストがいて、その人のモデルなんだよ、レスポールさんというのはガンズのスラッシュもリスペクトしてる凄いジャズギタリストなんだよ!
みたいな解説があると思います。
これはほんと微妙なところですよね、、、まずレスポール氏はジャズではないというか、唯一無二のスーパーギタリストなんじゃないでしょうか。
サウンドというかプレイというか、ちょっと時代を超えている気がします。ギターっぽくないというか、、、
まず、ディレイ多用というところで当時のギタリストとは全く違いますし、フレーズもハワイアンというかジミーペイジというか、独特かつ心地よいサウンドを聴かせてくれます。
ジャズとの繋がりは、ジャズギタリストの最重要人物であるチャーリークリスチャンにギターを貸したことですかね。
このあたりの話は昔の話なので今となってはファンタジーですが、非常に興味深いです。どんな感じだったんですかね?俺そこそこ弾けるけどエレキギター持ってないからレスポールさんエレキギター貸してよ!いや〜、そういうわけには、、、ピロピロピロ、、、お!凄いね〜!じゃあこれ貸してあげるよ。みたいな感じだったんですかね?
それでレスポールさんに借りたギターを持って当時大スターだったベニーグッドマンのオーディションに行って、じゃあ2コーラスだけ弾いてくれない?と言われて、分かりました、と言って、実際には25コーラスも弾いてしまって、、、25コーラスって、、、異常な度胸ですよね。
それで結果的には認められてバンドに加入できたところが凄い!
また、そのバンドはありきたりな退屈なバンドだったので、空いた時間でセッションに通い、若き日のディジーガレスピーやセロニアスモンクとジャズの新しいあり方を探りつつ、それを勝手に録音されたものは後に名盤になりました。
レスポール氏の話なのにチャーリークリスチャン氏の話になってしまいました笑
チャーリークリスチャンは凄いんですよね〜。サウンドはテナーサックスを軽くした感じで、フレーズ的にはあまりジャズらしくないというか、ギターでやりやすいようにやっているような気がします。ギターなのに息づかいみたいなものを感じさせられるところがまた凄いです。
グダグダになってしまいました笑 まずチャーリークリスチャンという天才型のギタリストがいて、機材やアレンジ知識に長けている努力型のレスポールがいて、レスポールがチャーリークリスチャンにギターを貸してあげたことによってビバップの夜明けの一因を担い、チャーリークリスチャンはその後すぐ死に、レスポールは長生きしたけど、その後音楽的影響はあまり後人たちに与えられなかった感じでしょうか。
繰り返しますが、このあたりは本当にファンタジーなんで、例えば豊臣秀吉が織田信長の草履を本当に心を込めて懐で温めていたのか、とか、今となっては分からないことですよね。そもそもそんなエピソード本当にあったのかな?みたいな。
だけど、面白いといえば面白いし、色々想像してしまいますね、、、