朝。

家を出ると、
少し冷めた色の青空。


秋だなぁ。

と、ふと思う。



今年の夏は、
慌ただしかったな。

仕事が変わって、
生活リズムが変わって、

俺は、
変わったか、
変わってないか。



眺めせし間に、
いたづらに移ろうものばかりで、
出会いや、
別れや、
再会や、
変化や、
不変や、
思い出や、
そんないろいろの諸々。

何がどう変わったって、
問題は、
無いさ。




秋がはじまるよ。
誰がトリスタン?
誰がイゾルデ?

生きてる限りは、
報われないことなんて、
いくつもある。


だからこそ。
どんなだってさ、
目の前にあるものが大事なら、
目の前にあるものだけに目を向けりゃいーのさ。



大事なのは、
今をスタートにできるかどうかだろ?



もう助走がついた状態じゃなきゃ嫌だ、なんて、
新しく走り出すちょっとした手間惜しんでさ、
そんで通り過ぎちゃった大事なもの、
あんだろ?

怖がんなって。

一回や二回止まったって、
大丈夫。
何故かわからないけど、
だいたい1年の中で決まった流れがある。


いつも、
いつも、
何かが8月やら9月やら10月に始まって、

いつも、
いつも、
何かが5月やら6月に終わる。



昨年だって例外ではないし、
今年だって例外ではない。

だから。

8月やら9月やら10月に何かを始めるために、
今から2ヶ月やら3ヶ月、
精一杯頑張ってみようか。


たくさん、
たくさん、
いろんな人からいろんな刺激を受けて、

昨年だってそれで切り開いてきた。


物事は、
始まるために終わるってさ。
人間は、
出会うために別れるってさ。

そのためだって気付いたときに、
意味は生まれるわけで。



だから、
人間は、
新しいことを覚えるために、
古いことを忘れるんだぜ。


新しいことを、
早く覚えたいからさ、
早くいろんなことを、
忘れていきたいな。


8月が楽しみなんだぜ。