今から8年ほど前、福岡に単身赴任していたときの話です。



当時中央区の桜坂というところのマンションに住んでおりました。
ある日、通勤のため最寄りのバス停に徒歩で向かっていたら、小学一年生くらいの女の子が走って私を追い越して行きました。
ところがその子、少し先で「バタンッ!」って転んだんです。「あっ!!」って思った時、後ろの方からからお父さんらしき人が「大丈夫っ!?」と。
「助けてやんらんとね!」って思って後ろを見たら、その人杖ついて歩いてたんですよ。足が悪かったんですね。


見るとその子はすぐに立ち上がって、バス停に向かってまた走りだしました。そして停車していた西鉄バスの運転手さんに「お父さんが来るから待っててください」みたいなお願いしてたんです。
お父さん(らしき人)をバスに乗せてあげたかったんですね。

するとそのバスは待っててくれて、二人は乗車することが出来ました。
その子、自分のことより(きっと)お父さんをバスに乗せることの方が大切だったんですね。
なんだかすごい光景を目の当たりにしたというか。その子の強さに心を打たれました。


私は結局そのまま歩いていくつか先のバス停から乗ることになりました。
何か高尚な感じというか、触れてはいけないような、そんな気がしまして。
勝手な思い込みですけど。


でも、この出来事は今でも時々思い出します。