2022/12/10

東京都荒川区の「旧三河島汚水処分場喞筒(ポンプ)場施設」の見学に行ってきました。この施設は大正11年(1922年)から平成11 年(1999年)まで稼働してまして、今は重要文化財に指定されています。
見学は事前予約制で一回に付き二組のみで、係の人が案内してくれます。




さて、最初は会議室みたいなところで簡単な概要説明と映像での紹介がありました。そして外に出て施設の説明となります。


入口付近には記念の石碑がありました。変わった形ですが、これはこちらの処理区域である荒川、台東、文京、豊島、千代田、新宿、北区の形を表しているとのこと。




歩いて施設に移動します。この道路の下にも二本の下水が通っておりまして、正面に見える煉瓦色の建物まで通じてました。
これら建物の外壁に使われている煉瓦調のタイルは旧東京駅と同じものなのだそうです。




こちらは沈砂池。余計な砂やゴミをここで取り除きます。溜まった砂を揚泥機で組み上げてました。




沈砂池を見たあとは地下の喞筒井(ポンプせい)接続暗渠に下ります。この辺りだけ、少しニオイます。



沈砂池で砂やゴミが取り除かれた下水はここまで流れて来てポンプで汲み上げます。

 

この暗渠壁面の黒くなった辺りまで下水で満たされていたとのこと。なので下の写真の人が立っているところは完全に水没。

  


こちらの建物が喞筒(ポンプ)室。内部には巨大なポンプが10台並んでおります。モーターは芝浦製作所製の280kw三相誘導電動機。ポンプは荏原製作所製でした。モーターの方は1994年に更新されてるものでした。ポンプの方は分かりませんでしたが、おそらくこちらも更新されているものと思います。このポンプは「ゐのくち式渦巻ポンプ」と言う当時の高性能ポンプだそうです。
ここで汲み上げられた水は次の処理施設に送られることになります。



こちらのガントリクレーンは東京石川島造船所という銘板が貼ってあります。現在のIHIですね。



ポンプ室全景です。建物の両側は白い鉄骨で耐震補強が施されてます。これは3.11以降に施工されたもの。実は関東大震災でも3.11でもこの建物は倒壊しませんでした。当時の建築技術と材料の強度が如何に優れていたかということですね。



喞筒室の横には下水管の一部が展示されてます。この下水管は浅草からここまで今でも現役で使われているそうです。



テレビの取材とかも来てるんですかね。芸能人の写真と色紙が飾ってありました。


約1時間半の見学ツアーはとても内容の濃いものでした。貴重なものが見られて楽しかったです。