続き
自分の不甲斐なさを痛感し、決心した私は夜の甲州街道を歩きながら親に泣きながら電話した。
現状、これからどうしたいかすべてを話した。
それを聞いた母。「一週間後に迎えにいく」と告げた。
一週間後本当に迎えにきてルームシェアメイトと話し、契約等を諸々解除し、借金を肩代わりし、私を地元に連れ戻してくれた。
正直もう自分のクズさに言葉も出なかった。
周りに恵まれていた私を再度実感した。
帰省
三重に帰った私は、工場の派遣を探し
残業の毎日を繰り返し借金はみるみる返していった。
とりあえず自分で生きていける力をつけることに専念した。
その中で私は夢を諦めきれない自分に気づき、彼女を受け止めれなかった自分を悔やんだ。
それから必死にお金を貯めて必死に自分磨きをした。当たり前のことなのだろうけど…
彼女
そんな日々を繰り返す中、彼女から連絡が来た。
地元に帰ってきた事を聞きつけ、久々に会って話そうという事だ。
舞い上がった自分は即座に準備をして彼女の元へ向かった。
久しぶりに会った彼女はキレイなハーフ顔で相変わらずの優しい声で相変わらず魅力的な人だった。
楽しく話した後帰り際に家の前で彼女からまた告白された。
正直、変わってきている自分がいたからいいかなとか考えたが、それでも彼女を幸せに出来る自信がなかった。
だからまた断った。
理由を聞かれて、本当のことを言おうと思い、
すべて話した。
それを聞いた彼女に
嫌われたなー、
終わったなー
なんて考えていたら彼女から思っても見ない言葉が出た。
「今のあなたはきっと変わっているし
私があなたを守る努力をするから付き合ってほしい」
今思うと男なのに情けないなんて感じるが、
救われた気持ちとすがるような思いで彼女の告白を承諾した。
辛い日々
それからの毎日は幸せだった。
彼女が横にいてくれるだけで幸せだなと感じた。
辛い時優しいあなたに少しでも自分も返したいと思っていた。
だがそんな日々も続かなかった。
続く…