Despair which is on night universally
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第四


結局、謎を解くことが出来なかったので。裏技を使う事にした。裏技、つまり正攻法とは正反対に位置するやり方だ。なぞなぞって何でこの世に存在しているんだろう。何の為だろう。
裏技は結果的に、ここにおいて記載するのも憚れるくらいに正直情けない選択なのだが。簡単に言えば後追い。説明すると裏技にも当てはまらない。
だがこれは後でわかったことだが、金融危機の対策としてウルミラが動いていたというのであればなぞなぞよりも先にそこから考えていけばよかった。大まかな方向さえわかっていれば合流するのはそう難しい事じゃない。それにどうやらそういった意味合いのなぞなぞだったらしい。大衆居酒屋はどこにでもある。どこにでもあるから大衆居酒屋なんだから。そうした場合の待ち合わせの方法は限られてくる。今の時代なら携帯電話で連絡を取り合えばいいだろう。出来ない時はあらかじめ待ち合わせ場所を決めておく。決めていなくて離れ離れの場合はそいつらとの会話の中で出た場所に行こうとする。ある程度レベルの高い迷子なら間違いないはずだ。
レベルの高い迷子ってなんだ。
古城のハシゴでウルミラに会えずじまいだったが、とうとう会うタイミングが来たわけか、今回で4回目だ。4回目っていうのは章の話だがな。一応、これは僕の書いている記録という設定だからな。何もメタ発言とかそうゆうことじゃあない。前回、記載したように。僕はウルミラに追及しなくちゃあいけないこともあるからな。
まぁ何千年も前の事を今更聞くのもなぁ。。という気持ちがないわけでもないんだが。

「あら、メルド。流石に早いわね」
「・・・まあな。ジュードはいないのか?」
「さあね。それよりウルミラのことだけど。」
「もう何かわかったのか?」
というかそもそも既に全部知っているのか?だな。
「若干の面倒はあったけれど、30分後に面会は出来るようになっているわ。今のところはこの国のルールに則ってね」
「30分後じゃ、ジュードが間に合わなかったら置いていくのか?」
「ウルミラに一刻も早く会いたいのはメルドだけじゃないかしら?」
「む・・まぁ おめーらは別に急いで会う必要はないのか」
「そうよ。ところで行くのはメルドだけよ。私はジュードを待たなくちゃね。流石にかわいそうだから」
先に面会の準備しといた癖に。
「ま・・まぁわりいな」
「メルド、いってきなさい」

質問内容を固める前に、まずまとめておかなければいけないことがある。
それはこれまでのいきさつに近い。
いきさつに近いが、いきさつというよりも。今後の展開に備えた情報整理だ。
きっと必要になってくる。
どう必要になってくるかはわからない。
ではまとめることにしよう。

話を統合した上での推測も含む。
話は二つに分かれている。

一番最初・・飛行機で出会ったシュヴァルツというドイツ人。あいつは多分、この超銀河団内でかなりの先進的科学力を誇る文明と何らかの接点がある。その文明は僕らの文明とは違うだろう。それはヨウが古城で調べていたデータで分かっている。全く別の文明だということ。その文明は人間の文明に科学力を提供している。提供か、それとも現地の生命体を利用しているに過ぎないのかは不明だ。そしておよそ、地球ではお目にかかることはないだろう異端の化け物たちを制作精製している。これまた理由は不明だ。その彼らにとって地球の何にメリットがあるのかも定かではない。
大体ここは実験場だ。痕跡も色々と残っている。科学力の際立った彼らがそれに気づかない筈はないのだが。
不死身の兵士とドイツの裏組織。ドイツの裏組織。ここらへんは全くわからない、あんまり話に絡まないような気もする。異文明はともかく、地球上で何らかの機関があってそれが画策していようが。。そんなのはお話にならない。問題にならない。
ただあんまり目立った行動は控えておきたいところだ。変に知られるような事があれば、その時に大きな問題が発生しかねない。

ウルミラ、ジュード、ヨウのことだが。僕が勝手に思い描いていたものと違っていて。
実際ジュードは頭が良さそうに思える。ひょうひょうとしている感じにもみえる。
色々知っていそうだ。この国に来るのが遅れているのもワザとな気がするくらいに、色々考えていそうだ。
メリット、デメリットまで話を進めると何の為にそんなことをしているかはわからない。
ヨウ、ヨウはジュードもウルミラも信用していないのか?いや、それよりも誰の事も信用していないのだろうか?他文明の解析を古城で続けていたヨウの事だから。そうだな、もっと深く情報を得ているような気がしなくもない。情報を持っているかどうかで色々と対応も変わってくるな。
ウルミラは僕の事を裏切った、形式的には。僕らはそれがあって、この地球に取り残されたわけなんだが。相当簡単に説明すると。地球文明をリセットする期間が来た時に命令を無視して、大事故が発生しその事故から僕らは予定値を超えるナノ浸食を起こし、必要以上にナノエネルギーを手にすることとなった。この地球に取り残されたのは、島流しのようなもの。命令違反、規約違反、まぁ長ったらしい、そんな違反の連呼。
軍法会議にかけられることもなく、記録には事故死として片づけられ。
まぁここまで言うと僕を裏切ったというよりも、ジュードとヨウも裏切られたと言ってもいいかもしれないんだが。何でどうしてそうなったかというと。そこにはベレディの影があった。
ベレディの甘言っていえばいいのだろうか。どんな言葉があったかは知らないが。とにかくベレディの言葉を信じ。僕の言葉は聞き入れてもらえなかった。最後の最後の、事故を回避できる選択を前に。
あの・・熱く燃え盛る炎が吹き荒れる中で・・。・・・・・・とまぁ。

まとめると言ってもこんなところかな?

この物語は恋愛において完結し、およそ滑稽に当てはまる。


そう考えて、そう思って、そうであってほしいと願って
何千年もの時間が経過して
そして動き始めた物語。だけども だっけどー。
面会まであと 5分

現状での整理はなんとなくついた。今更、母星に戻るような事はないだろうし。何千年もの時間の経過はきっと母星においても大きな変化をもたらしていることだろう。それこそ・・この地球の何千年の歴史とは天と地ほどの差があるだろう。まったく別物だと思っていても間違いはないだろう。
母星に戻る事がなければ、この地球で死ぬまで生きるしかない。しかし死ぬことがない。
死に場所は何処にあるのか。この地球にはない。でもまぁ僕だけはたまたま、ナノに異常が起き始めているので死ぬ事はあるかもしれない。あるような気がする。
まぁそれも可能性の話、ちょっと前に話したように500年前くらいから異常が発生していて。具体的にはというと能力異常だ。使い勝手が悪い。
ここに一台の掃除機があるとしよう。
スペックは良いが1日に1度しか使えないし、いつ電源が切れるかわからない。
ただし吸い込む力は他のどんな掃除機よりも凄まじい。
そう・・・必要な時にきちんと使えるかどうかわからない。そんなところだ。

面会まであと 4分30秒

東京大学物語にあった村上 直樹は1秒の間に4ページ分の妄想をする事が可能らしい。正直信じ難いものだ。人間の性能を大きく超えている。ただ文章化するのではなく、ただ絵として視覚化した妄想を説明するのに4ページ分だというのであれば大いに納得できるが。言葉というのは、コミュニケーションのツールとしては衰退されていくものだ。人間も、この文明がずっと続いていけば。いずれは言葉のいらない結果に辿り着くだろう。早くも辿り着いてしまっている人間も多少はいるかもしれない。
と、こんな事は面会前に考えることではない。ような気がする。それにどうでもいい記録だ。
単純に嫌いじゃなかった。注釈だがウルミラは水野遥みたいな女ではない。だから、その伏線として出しているわけではない。

面会まであと 4分20秒

使い勝手が悪くなければ、ナノの性能をフルに使ってなぞなぞだって解くことは出来るはずなんだ。まぁそれって自分のスペックじゃないような気もするけど。結局、持っているかどうかの違いでしかないんだ。
身体能力に関して言えば、それは別にナノを遣わなくても。人間ほどひ弱でない・・多分。
何百年も体をまともに動かしていなかったから、戦いという意味ではなくて。これはまぁ、、、何度かこの記録にも記載してきた事かな。情報や設定が多すぎると理解するのに苦しむでしょう?そんな感じだと思うんだよね。
自分自身もちょっと頭がこんがる時(?)があるもんね。まぁだから無理して覚えて話を進めていく必要はないんだよ。なるようになるし。ならなければならない。
この場合「ならなければならない」には二つの解釈があるので注意が必要だぜ。

面会まであと 4分

なんだか少し、鼻が痒い。全然時間が経過してくれない。
なんだろうなぁ。怖いなぁ。やっぱり怖いなぁ。
こうゆう時に向こうのことを想像すると、なんだかあんまり何も感じてなさそう。
これは被害妄想か?
そもそも面会相手が僕だってこと向こうはちゃんと気づいているのだろうか?あんまりそんな感じがしないなぁ。こっちは緊張で破裂しそうなんだが。
緊張なんてするようなやつだったかな?僕は。。。

しばし脳内沈黙

面会まであと 2分

あぁ、なんだか眠くなってきた。これは僕の今までの経験上なんだが・・。眠くなるっていうのは僕の中では現実から逃げ出したいってことなんだよな。弱気な意味合いではないんだけれど。
諸々が面倒に感じてしまっているってことだ。
大体なんで僕が緊張しなくちゃあいけないんだ。これっぽっちも緊張する必要性なんてないじゃないか。
あぁ、馬鹿馬鹿しい。あまりにも馬鹿馬鹿しいぜ。ふわぁぁぁぁ(眠)

面会まであと 1分

ソファでちょっと横になっている場合じゃあない。人間の黒い歴史の一つを思い出せ。
緊張したときに掌に人という字を書いて飲み込むんだ。赤ん坊が掌の物を掴むようにリラックス効果が生まれるはずだ。しかし思考回路は人間寄りであるものの、人間ではない僕に通じるだろうか?
う。
無駄なおしゃべりになっていたかもしれないな。面会時間まであと1分をとうに過ぎている。
脳内のスピードが高速化してきた。それこそ3分前くらいに話した村上 直樹の脳みそが如くだ。つまり今1分を過ぎてから1秒として経過していないということだ。走馬灯だ。
まるで走馬灯の如く!
しかしそう言ってしまうと。脳みその機能使用過多で損傷でも起きないか心配だな。
ナノナノ言ってても所詮は欠陥品。注意しないとすぐに使い物にならなくなってしまう。
欠陥品はそれだけですでに使い物にならないものなのかもしれないが。


少し黙った。


ガチャと音が鳴ると。そこに。髪は伸びているが、そのままの。昔のままの。
ウルミラ・ユニストロア・コキューがそこにいた。
日本に住んでいて自分の名前も忘れてしまっていた頃、唯一忘れなかった記憶。

「メルド、探したわ」
む・・・? ・・・
「何千年ぶりになるのか、わからないけれど。久しぶりだな、ウルミラ」
「拷問でもして聞きたいことがある、って顔してるね」
そんなつもりはない。
「そんなつもりはない」
「そう」
「ここで何をしてるんだ?この国で」
「ホムルニアから聞かなかった?」
「一応の確認さ」
「表向きは国の財政支援サポート」
表向きしか知らないんだよな。
「本当はね。ここは地球で一番、電波機器の性能が良い国なの。赤道直下でもないのにどうして?と、思うかもしれないけど。」
「うん、あんまり理由はよくわからない」
「そう」
「そういえば僕はあの頃の記憶が若干欠落している、他の二人には聞いていないんだが・・あのときどうして僕はみんなと離れ離れになってしまったのか。知ってるか?」
「もちろん」
覚えているのか。なら。
「なら教えてくれないか」
「教えてほしい?」
む・・・。
「無理なら別にいいけど」
「そう」
話、終わっちゃった。
いや、っていうか。一回聞きたいって言ってるんだから教えてくれればいいのに。なんでまた聞くんだよ。
それに「そう」って返事だけじゃよくわからないが、別に無理ってことはないだろ~~。
ぐぅぅぅ やりづれえええ。
ところでこんなに感情なさそうな雰囲気だったか?最初にも思ったけど。
「ルル・・ルル・ジュードは?」
「ジュード?さぁな。こっちに向かっているところじゃあないか?」
「ふうん。」
難しい。。難解すぎるぜ。何を考えてるんだ? いや、ところで僕は僕で本題を切り出さなければ。
「ウルミラ」
「なに」
「何故裏切ったんだ?」
「裏切った?は?」
会話の意図が伝わっていないようだ。ただの・・。
「ベレディの件だ、ベレディにそそのかされて。」
「そそのかされてない。話を聞いてもいない。」
「それじゃあどうして爆発事故を引き起こしたんだ?」
「・・」
「あれはウルミラがやったんだろ?」
「で?」
で?って、、、やったのかどうなのか聞いているんだけど。
「やったから何だっていうの?」
それで帰れなくなったんだろ??島流しの刑みたいなのを何千年もくらってるんだろ?
でも、そんなことよりも。この態度がなんだか物悲しいな。記憶が欠落していたとしても。
こんな感じじゃなかった気がする・・。
「やったからこの地球に取り残されてしまったんだろ?そうじゃないのか?」
「違う」
だから単語のみで返事するんじゃあねー!
会話にならないし、伝わってこない!喋り下手というかコミュニケーションにおいて重大な欠陥があるぞ。
今日は案外文句が多い。掲載される頃には二週間~一ヶ月程の期間のズレが生じているわけだが。
そんなことより。
「何が違うんだ?」
「あのときは騙された、信じてもらえなくてもいいけど。人質も取られてた。その人質も向こうの人間だったけど。」
え・・?なんのことか全然わからない。向こうの人間?
「向こうの人間って?」
「強行派」
ベレディも強行派ってので間違いはなかったか。
「そうか、まぁ昔の話はもういいか」
もういいなら、最初からするな。イライラする、みたいな顔をしてらっしゃる。
どうしようもない。
これは僕の記憶が誤りだらけだったことを認めざるを得ない。
「単純に聞きたいことがある、強行派っていうのと、新しい文明っていうのは何も関係はないのか?」
「私が知ってると思う?」
だよなぁ。まぁそれを聞いたところで。だったかもしれない。
僕の物語は滑稽に終わるっていうか。
ここで終了かな・・。
おしまい・・・。





「知ってる。」
「え?」
「ベレディは強行派、強行派と言ってもそれは今いる異文明の傘下よ」
「なに?!異文明と繋がってたのか、人間を研究していた僕たち以外の文明だよな?」
「そうよ、ホルムニアはそれがわかっていたから古城でずっと研究していたんじゃなかったかしら」
そうゆうのは知らなかったな。いや、違う。
知らなかったんじゃなくて、違う説明を受けたような気がする。
なんだ?なんだか奇妙だ。
どうでもいいような小さな差でしかないのかもしれないが
なんだか奇妙である事に変わりない。
筋が通っていない。
普通の社会では・・、筋が通っていないことなど。さほど珍しくもない。
向こうとこっちとで主張している意見が違ってくることは、よくよくあることだ。
大体の人間においてはそういったものは無視する。気に留めない。
それは僕らに関してもあまり変わらない、普通だったらな。
「ヨウがどうあれ、ジュードがどうであれ、今のウルミラがどうあれ」
「?」
「全員の希望は結局一緒なんじゃないか?」
全員の希望?言っててなんだか違うような気もした。
まるで別の話をしているような。
僕が描きたかった物語は滑稽に終わっていて、でも物語はまだ続いている感じ。
感覚で言えばそのまま、言葉通り。
しかしちょっと面倒な話だ。目標を見失った時に。物語っていうものは動かないものだから。

「でもね、全員一緒にというわけにはいかないの」
「え?」
普通に聞いてしまった。単に声が出てしまっただけかもしれないが。
「まぁ・・な。元々がバラバラだったのだからそれはそれで仕方ないのかもしれないな」
「そう・・。元々がバラバラなのよ」
「でもメルドと私はこれからずっと一緒でしょう?」
そう言ったのはジュードだった。ジュード?いきなり、突拍子もなく現れるとは、そうゆうキャラだなこいつ。
「私の言葉を取るの?」
「かっかっか。そうじゃあない。ただ、そう思ってるじゃろうなぁと思ってのう」
なんだなんだ、やっぱりこいつ心が読めるのか?ギャグ抜きで。
「そうじゃよぅ、ウルミラ良かったのう~。ようやく会えて・・かっかっか」
なんだかラスボス風な裏切り雰囲気が出ている言葉が飛び交っているが、しかし実際はそうは見えないくらい平穏で普通に会話をしているジュードがそこにはいる。
「ところでじゃ、ヨウはどこへ行ったんじゃ?」
「逸れたままか」
「そうじゃないぞメルド」
「あん?」
「・・・」
「この場合、ウルミラに連れて行かれたと見るべきじゃろ」
「ウルミラはここにいるじゃねーか」
「いるわよ」
ふと思ったが、傍観者でいることが多いなぁ僕は、割とバリバリ動ける人間だと自分では思っていたのに話の流れを聞いている場合の方があまりに多すぎる。
にしてもウルミラは僕と一緒にいたいと思っているのだろうか?ジュードの野郎が入ってきたから、実際どう思っているのかがわかりづらくなってしまった。あの野郎めー。
「ホムルニアと最後に会ったのは誰?」
「儂じゃない儂じゃないぞ」
いや、こんな話をしてても仕方ないぞ。
「ホムルニアがどうあれ、貴方たちと私とメルドは別だから。ここで付きまとうのはもう辞めにしてね?」
ウルミラ何言ってるんだ?
「不思議そうな顔をしてるわね、メルド」
「あぁそりゃそうだろう」
「ホムルニアは古城で異文明の調査をしていたんじゃないのよ」
「???」
「厳密にはね、さっきも言ったけれど。研究していたのよ」
「協力というやつじゃ」
なんだとー。いやしかしだからどうした?っていう気持ちがないわけでもない。
何百年も何千年も離れていた人間達とまた離れ離れになったからといってもそこに問題はない。
人間の感覚とはちょっと外れていると思っていただこう。誰にや。
誰にゃ。
「協力ってことは、ふうん。そうか、そうだったのか」
「ウルミラは儂もそっちに協力しておると思っているようじゃが」
「当り前でしょ?」
「当り前ではないわい、全然じゃ。」
ベレディに騙されていたという経験があるからなのかな?ウルミラはもう騙されてたまるか!という雰囲気を醸し出しているな。まぁそれはそうか。
ベレディなんてもう存在していないだろうけどな。何回も名前出てるけど。
「儂は様子を見ておっただけじゃ、儂は誰にも属さぬ~しいて言うならメルド派じゃ」
なんだそれ。
「何よ!メルド派は私だけで十分でしょ!」
なんだそれpart2
「儂がメルドを守るのじゃ」
まだ続くの?
「勝手にすれば」
終わった。
「まぁまぁ。しかし一つ思ったんだが、この場所を早く離れた方がよくないか?」
そう、この場所はホムルニアの手の内と言っても過言ではないし、異文明との接触はなるべくであれば避けたいところだ。いや、恐怖だ。少し前まで日常に意識ごと溶けてしまいそうだったが・・。
「まぁその意見には儂も同意じゃのう。はっきり言って彼奴は・・」

バリーーーーン

申し訳なさそうに鳴り響いた。ガラスの割れる音はあまりにも見事に、そう変わった音でもなんでもなく。ただ静寂に鳴り響いた。天窓から降り立つヨウは天使というよりも、東洋の女神のような風貌で現れた。
見とれることもなければ、その必要も皆無なくらい場は切迫した雰囲気ではある。
「ジュードが私の悪口を言うとはね」
「儂は悪口を言うておるのではないわ」
事実を述べておるだけじゃ、と続けていく。ジュードは白い肌に黒い髪、薄い蒼の色の瞳 168㎝・・というのは前述していると思うが喋り言葉の雰囲気とはまるで別の美人系だ。でも喋りがあれだから基本的には一切萌えない。今更、説明することでもないが。
2人が対峙しているところを見ると、妙な感覚に襲われる。
エロティックな意味じゃないよっ!
「悪いんだけど、喧嘩なら他所でやってもらえる?」
ウルミラは一切空気を読む気はない、きっと敢えてだ。
心優しいだなんていう記憶は間違いだったのかもしれない。記憶が美化されていたのか?けれど今そうゆうことを考えている暇はなさそうだ。考えちゃうけど。
「ようやく、全員が揃ったのだから。ようやく、ようやくね」
「ここで一網打尽にでもしたかった口ぶりね」
「ウルミラ鋭いのう~まさにそうじゃろう」
みんな、つらつらとよく喋る。文章で言うとそうでもないけれど、時間はあまり経過していない。
1分ちょっとくらいだ。
早くこの場を去ることを提案すべきだった。
「一網打尽?それは違うわ。私一人で三人も相手に出来ない。そっちにはメルドがいるでしょう?
「厭、ジュードのところにはいないから、そっちじゃない。私のところにいるだけ」
「儂を入れないとは何事じゃ」
「何の話だ!?!?」
こんな会話で話を引き延ばして、隙でも窺っているのか?
「儂はひとりぼっちは嫌じゃ」
どうも隙を窺っているとか、そうゆうわけではないらしい。酷い。
しかしこのままじゃ三すくみ、・・・自分を数に入れてなかったな。
別に何派でもないからなぁ・・。
犬派か猫派か・・みたいなのならあるけど。
「行動しないのなら、大人しくついて来てもらうわ」
「何?やっぱり捕まえるんじゃない」
「争うまでもなく、捕まえるまでもなく。揃えば、ついてくるという結果しか生まれない。誰かが捕まれば面倒だけれど、全員いっぺんになら恐れることはない。よって、逃げるなどの選択肢が脳裏をよぎっても実際に行動に移されることはない」
確かに、ビビるとかそうゆう感覚は一切をもってない。
「そして、お前らは揃いも揃って好奇心旺盛だ」
それも・・あながち間違いではない。
「儂は興味ないぞ」
「私も興味ないわ」
僕は興味なくもない。
ん?あ。
もしかして…僕が行くと言ったならジュードもウルミラもどうせついて来るだろう、とか思われてるのか?
あぁ、おぉ…笑ってる・・・笑ってるなホムルニア・・。僕を見て笑ってるやがる。
全ては私の手で転がっていると言わんばかりに。
「私が興味なくてもメルドが興味あると言うなら行くわ」
「儂も左に同意じゃ」
「人を左呼ばわりしないで」
「ウルミラ、ジュードは馬鹿なの。相手にすることはないわよ」
「あんたも五月蠅い」
おめーら、落ち着けよな。
「ふふふ、しかしどうやら。話はまとまったようね。大人しくついて来てね」
そう言いながら尚も笑い続けている。
しかし、変な確信があった。
ホムルニアは別に僕たちを悪く扱おうとしているわけではなさそうだ。
何故かそんな気がする。どこに連れていかれるのか。
その先が異文明の民がいるところだというのはおおよそ疑う必要もないことだけれど。
地球上では・・、
地球人が知らない内に色々な争いが起きている。
昔から実験場として使われていたこの地球は、最初は生命創造、「恒星始生体監視プロジェクト」から始まっていたが。今は実験場というよりも研究所。
ずっと疑問だった、争いや憎しみの種がきっと見えてくるだろう。
ところで変な再会になってしまったウルミラだが。
なんというか、「再会」したという気分になっていない。
全然再会した気分じゃない、別の人に会っている気分。
時間っていうのは短くても長くても影響力や破壊力は計り知れないものなのかな。
100億年の100億倍の時間を暗闇にいても、君と会えるなら・・
そう思っていたのに。とても微妙な気分です。
まぁでも、ウルミラに関しては会えたから全然良かった。
世の中には会えないままに終わることなんかザラにあることだろうし。
いや、会えていないんだろう。実際は。だから良いことなんか少しもないな。
こうして考えている、僕の周りは今 真っ暗闇だ。
五感がほぼ働いていない、真っ暗だと認識している分、視界は意識があるのかもしれないけれど。
ウルミラと会いたくて、動き出した。この物語では会えたには会えたけれど。会えたんだろうか?
奇しくも7/14と日付は大幅に更新していた。たったの数日動いていただけの気がしていたんだけどな。
僕は、東京で買ってあったお土産を。お土産というかプレゼントを。
渡すことも触れることも、出来そうにないな。と感じた。
この後は、流れのままに…。
無駄なことは嫌いなんだ。どうしようもないとわかってて尚やらなければならないなんて
そんな愚かなことはあってはならない。
$Despair which is on night universally