北陸新幹線は2024年3月16日に敦賀まで延伸された。これに伴い金沢、敦賀を結ぶ在来線がJR西日本切り離されそのうち敦賀駅 - 大聖寺駅間が第3セクターの「ハピラインふくい」として生まれ変わった。

ただこの路線の経営は厳しいと予想され、現状で年間13億6000万円程度の赤字が見込まれている。

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新幹線の延伸は嬉しいニュースである一方で、これに伴う在来線の縮小として北陸本線の第3セクター化がなされている。これまで名古屋から芦原温泉の移動に使用していたしらさぎも敦賀までとなっているし名古屋圏からしたらその利便性は大きく低下している。

新幹線が通った福井には観光客誘致という意味で大きな意味があるが、その反面第3セクターの負担にどこまで耐えれるかが課題であろう。福井の多くの自治体や大企業が株主に名を連ねており、バックアップ体制はあるが、観光客は新幹線を使用すると見込まれ、その経営は容易ではないと思われる。

通勤、通学のみで安定した収入を確保することが難しいと思われ、この路線に新たな価値をつけないと、新幹線で潤うと期待される地方自治体の負担が増え、新幹線の恩恵が十分得られない可能性があるのではないか。

福井には恐竜、古戦場、景勝地などの観光資源が多いが、これらの有名な観光スポットへの観光地には新幹線を利用するだろう。

新幹線では味わえない付加価値をどうつけるかが課題かもしれない。

ちなみに静岡の「大井川鉄道」は「SL」「機関車トーマス」「奥大井湖上駅」などのコンテンツを持ち、天竜浜名湖鉄道にはラッピング電車や佐久目駅のゆりかもめ、そして「ゆるキャン△」という最強コンテンツとのコラボが魅力的だったりする。

大井川鐵道のSL（大井川鐵道）

奥大井湖上駅（大井川鐵道）

佐久米駅とゆりかもめ（天竜浜名湖鉄道）

また最近千葉のローカル線を訪ねることが多いが、桜と菜の花と列車のコラボや全くの異業種とのコラボ（いすみ鉄道）などで盛り上げているケースもある。「田舎の鉄道」の風景はなんか「また行ってみたい」気になってしまう。

千葉　いすみ鉄道　東総元駅

趣味が多様になっている現状でこの付加価値創生が「ハピラインふくい」成功の鍵ではないか。応援したいが、、、福井に行くのは遠い。

JBPress：北陸新幹線延伸、お祭りムードにあえて問う！在来線「ハピラインふくい」赤字濃厚