ある平日の夜、踏切で停止してる時に車内で心霊番組を見ていたら、ふと後ろが気になってビビりながらルームミラー見てみると。。
頭に包帯を巻いた真っ赤な顔の男が
まじでーーーーーー
………………………………。
…よく見ると白いメット被った原付のオッサンが野pの車のブレーキランプに照らされてるやないか。
何だ、このタイミング
ってか距離ちけーよ
夏よね~。。
怖いわ
…そんな寒い夏の夜の翌日の夕方。
30分の残業を終えて駅に向かう途中に、道を尋ねてきた一人の男性。
歳は65~70くらい。
背筋をピンとさせ、この暑さなのに汗も殆んどかいていないような涼しげな顔。
爺さま『すいません、お忙しいところ引き止めて。ちょっとここに行きたいんだけど、僕~土地勘ないしボケてるもんで~。(笑)』
少し笑いながら誰かが書いた大雑把な地図を渡されました。
野p『ここに行くんです?こっからだったら地下鉄乗ってった方がいいですよ?』
電車に乗り継いで行けば30分かからないと思って言ったところ…
爺さま『僕~お金一銭も持たなく出てきちゃって。本当にどうしょもないんですわ~、すいません。歩いたら結構ありますか?』
野p『駅前に地図があるから見に行きましょうか。』
爺さま『すいません~もうボケちゃって、本当申し訳ない。』
野p『(笑)いえいえ。……で、ここまで歩いて来たんです?』
爺さま『はい。どこ歩いたか分からないくらい…』
野p(まじでー)
地図を見る。
○○区○○○町……………。
野p『おじさん、地図はみ出しちゃってるわ。(笑)載ってない。』
爺さま『そうですか~。…どうしましょう。もう、本当に困ったもんですわ。ボケてるもんで…。』
ここに来て何度も『ボケてる』って言ってるのが冗談だと思ってた野p。
まさかこの爺さま。。
アルツハイマ~かな。
野p『ん~。どうしよう…とりあえずあのタクシーに道を詳しく聞いてみますか。』
見らていたのか、タクシーに近寄ると、、
タクシー運転手さん、窓をウィ~ンと開け『はいー。』
野p『すいません、たぶんアルツハイマーの方だと思うんですけど……』
事情を全部説明したところ
運転手『ほお。ほお…。んーーー』
深い息をはく。
運転手『とりあえず~歩いたら1時間以上かかるから、家の電話番号分かりますかね?誰か家におられます?』
爺さま『あ、はい。○○○○-○○…』
運転手さん電話をかける。
運転手『あっもしもーし!!…ん…留守電ですわあー!!』
野p『まじでーー』
爺さまもオロオロ。
運転手『まいったなー…』
野p『そこまでいくらかかります?』
運転手『そうだなぁ、1~…1,300円くらいだな。』
野p『よし。運転手さん1,300円払うから、おじさん送ったって下さい。』
爺さまは『いや、それは良くない。申し訳ない、大丈夫です。』と必死に言ってましたが、このまま黙って帰れる訳がない。
で、笑えない話が
野p『いえ、大丈夫です。送ってもらってください。』と財布を開いたところ…
まじでー
こないだ定期券を買って、お札ゾーンがカラッポになった財布。
小銭をかき集める
やった!……900円
野p『運転手さーん、小銭しかなかったわー!!足りん!!!(爆)』←既に恥ずかしすぎて笑うしかなかった。
運転手『おおお!!あんちゃん!えーよえーよ!持ってるだけで!!あんちゃんの気持ち俺が買った!!』
なんちゅ~頼もしい運転手。
野p『おじさんを安全に送ってあげて下さい。お金足りないけど。(笑)』
そんな『まじでー』の日。
その帰りの電車の中で、野pは『ジンベイくん』と爺さまが重なって、何とも複雑な心境になりました。
ジンベイくん、頼むから早く誰かに頼ってくれ。