前回の続き・・・

 

もしかしたら妻が先に逃げてきて家にいるかも知れない!

もし、カルト団体が居たりしたらどうしたものか・・

 
そんな事を考えながら

20時ごろだろうか

自宅に帰宅。

 

淡い期待は当然のように外れ

妻の姿はない。。

 

警察に連絡するかどうか決めあぐね

とりあえず、冷静になるためにも

一緒に住んでいるうさぎにご飯をあげトイレのお掃除

その間も車の音がするたびにドアを開ける

妻がタクシーで逃げてくるかも知れないから。。。

 

珈琲を入れようと鍋に火をかけている時

また車の音がした

慌ててドアを開けるとパトカーだ。

私:「違うか・・・」

ドアを閉めようを思った時、パトカーが我が家の前に停まった。

戦慄が走るとはこの事を言うのだろう。

妻が警察に逃げ込んだのだ!!

そう直観した。

 

警察:「残感謝男さんですか?」

私:「そうです!!妻ですよね!妻は無事なんですか?!」

警察:「落ち着いて下さい。奥さんは警察で保護しています」

 

良かった。。。

本当に良かった。。

妻が無事で本当に良かった。

 

警察:「警察署にこれますか?」

私:「はい!あっちょっと待ってください!」

私はお仏壇の父に手を合わせ感謝した。

妻を見守ってくれてありがとう!ありがとう!!

そして私はパトカーに乗り警察署に向かった。

 

この車中での出来事と警察を信用してならない事を

私は生涯忘れないだろう。

 

私:「妻は怪我とかないですか?」

警察:「ないですよ。ところでご主人。。今日は何を?」

私:「は?仕事ですよ!」

警察:「奥さんは?」

私:「は?警察で保護されているんですよね?」

警察:「はい。ところで奥さんに手を上げたりしてませんか?」

私:「・・・ありますが。。」

・・・

妻よ。。。

そっちか。。。

 

ここでようやく事態が飲み込めた

妻はカルト集団から保護されたのではない。

私から保護されたのだ。。

 

警察署に着き、私は詰問された。

そして自分がDV、つまり言葉と力による暴力をしていた事。

暴力、暴言の原因や、妻のスピ依存について説明。

 

直近のラインまで全て見せ

在る意味いかれたラブラブラインにお巡りさんも苦笑。。

 

私:「で、妻はどこですか?早く会って安心したいのですが」

警察:「奥さんには会えません。奥さんが会いたくないと言っています」

私:「え?じゃあなぜ私はここに連行されてきたのです?」

警察:「連行なんてしてませんよ?任意できたんですよね?」

私:「じゃあ、あの時、私が警察に行くのを拒否したらどうするつもりだったんですか?」

警察:「それで終わりですよ?」

私:「なら、そう言って下さいよ!!」

 

つまらぬやり取りが続き

とにかく妻への謝罪と戻ってきてほしい旨の手紙を書いて

警察に渡した。

私:「妻には本当に申し訳ない事をしたと思っています。

   この手紙を渡して下さい。どうかよろしくお願いします」

警察:「わかりました!」

 ※その後わかったことだが、この手紙を警察は妻に渡していない。

   皆さん。警察は嘘つきですから。信じてはいけません。

 

そして、帰宅することに。。

その時歩いて帰ると警察に伝えるも

パトカーで送っていくと引かない。

私:「少し頭冷やして整理して帰りたいんですよ!」

警察:「いやいや。寒いし申し訳ないので送っていきますよ」

私:「そんなタクシーじゃないんだから、無駄なガソリン使わなくて結構です」

警察:「いやいや。寒いし申し訳ないので送っていきますよ」

。。。

ホント、公務員というか警察ってマニュアルでしか行動できんのか?

とあきれつつ

妻からのショックな出来事もあり、下らぬ問答する元気のなかったので

私:「あっそうですか、じゃあ車だしてください」

そういって、自宅前でなく、近くでおろしてもらった。

 

家まで300mくらいだろうか

とぼとぼ。。。

。。。

!!!!

!?!?”?”?”?”

家に着くと妻の部屋の明かりがついていた!!!!!

 

妻が戻っているのだ!!

私は走った!

妻に詫びよう!心を入れ替えようと誓った!

 

私:「お帰り!!!本当にごめんなさい!」

玄関をあけ、妻に聞こえるよう大きな声で詫びた

妻の靴がある。

本当にうれしかった。

妻を抱きしめたい!そして謝るのだ!!!

 

2階にある妻の部屋に駆けてゆきドアを開けた

 

。。。

そこに妻の姿はなく。

一部の衣類などがなくなっていた。

本当に一部で、もはや間違い探しのレベルだ。

 

私はうまく呼吸ができないまま

部屋中に妻を探した

 

私:「靴はあるんだから、どこかに居る!」

1Fに戻ってリビングのドアを開けた時

真冬なのに、真夏のような熱気に包まれていた

妻がエアコンをガンガンつけているのか?

つまりリビングにいるのだ!

 

胸が高鳴った

今度こそ妻に会える!!!

 

。。。

妻はいなかった。。

それどころか、警察が来る前に飲もうと思っていた珈琲。。

その湯を沸かすための鍋のがチリチリと音を立てていた。

 

私はコンロの火を消し忘れて警察に行っていたのだ。。

この熱気は消し忘れたエアコンと

消し忘れたコンロの火と、蒸発した水のせいだったのだ。。。

 

・・・・。

私:「もうこんな家、燃えちまえばよかったのに・・・」

本気でそう思った。

 

続く。