臨死体験(NDE: Near-Death Experience)とは、
死の淵に立たされた人が、意識を回復した際に語る神秘的な体験のことです。 1975年にレイモンド・ムーディ博士によって提唱され、その後心肺蘇生技術の向上とともに、生還者による報告が世界中で増えています。 よく見られる主な特徴文化や宗教を超えて、以下のような共通のパターンが報告されています。体外離脱: 自分の肉体を上から見下ろしている感覚。
  • トンネル体験: 暗い通路を通り、眩しい光の方へ向かう感覚。
  • お花畑や美しい風景: 三途の川や、非常に鮮やかな自然の景色を見る。
  • 故人との再会: すでに亡くなった家族や友人、あるいは神的な存在に出会う。
  • 人生の回顧: 自分の人生が走馬灯のように一瞬で蘇る(ライフレビュー)。
  • 圧倒的な平和: 恐怖がなくなり、深い幸福感や安らぎに包まれる。 なぜ起こるのか(主な説)現在も完全な解明には至っていませんが、大きく分けて3つの視点から研究されています。 
  • 脳科学・生理学説: 死の間際に脳が低酸素状態になったり、二酸化炭素濃度が上昇したりすることで、脳が一時的に「爆発的な活動」を起こし、それが鮮明な幻覚を見せているという説。
  • 心理学説: 死への恐怖に対する自己防衛反応として、脳が安らかなイメージを作り出しているとする説。
  • 超越的(スピリチュアル)説: 意識が肉体とは独立して存在し、死後の世界を垣間見ているとする説。 体験後の変化多くの体験者は、この経験をきっかけに「死への恐怖」が消え、人生観が劇的に変化すると報告しています。他者への慈しみが増したり、物質的な成功よりも精神的な充実を重視するようになる傾向が見られます。