「マイクで歌ってた」と噂が流れた学校内。

教室に入った途端、いつものいじめメンバーに囲まれ
歌えよ。と言われて教壇に立たされました。
みんなからの拍手。
「歌え!歌え!」のコール。
他のクラスの子たちも廊下から歌えコール。
泣き出す私。

やっと先生がきて、騒ぎはおさまりましたが。

何事もなかったように朝の会が始まりました。
なんの騒ぎかも聞かず。
泣いているわたしになんの声もかけず。


その日からしばらく、私は学校へ行きませんでした。
親には言えず、トイレで水銀の体温計に息を吹き掛けメモリを上げ。
たぶん1週間くらい休んだのではないでしょうか。

休んでいる間にも、ポストに赤い絵の具で書かれた「死ね」の文字
学校に来るななどなど。
母に見つかる前に回収するのがほんと大変だったのを覚えています。


休んでいる間、父は何かにつけて私に用事を言い渡しました。

大福買ってこい。
カスタードクリームを作れ(父の好物)
酒を買ってこい(当日は子供でも売ってくれました)

お酒のお酌までさせられ、機嫌が悪くなるとそのお酒の入ったグラスを投げつけられました。


でも、仕事から帰ってきた母に、父からされたひどいことは言うことができず。
割れたガラスは自分で片付け、畳も吹いて。

どうしたの?これ。と聞いてきた母には、落として割ったゃったと答えました


母は信じたのでしょうか。
薄々感づいていたかもしれません。