あれはまだワタシがカミサマを信じなかったころ、
たとえば、最近ではネットでデモテープの募集
(こちらのサイトとか→ http://demotapes.info/)
などもあるようですが、
それはともかく。
しかし乍ら、
セカイが広いことなど知る由もなく
ただ笛吹きに導かれるまま
がむしゃらに断崖絶壁に向かって突き進むネズミの群れのように
ひたすら夕陽の沈む海に向かって
永遠に叫ばれるお約束の言葉くらい
まるめて屑箱に投げ捨ててしまっても
全く支障がない程度の、
つまりはそう、
いつものどうでもいいハナシです。
うら寂れた駅前の
狭くもないわりにさほど大きくもないしみったれた公園には
猫の額ほどのお情け程度の花壇があり
名前も知らない草臥れた花が
今にも枯れそうに
ぽつりぽつりとしょぼくれ顔で
淋しそうに咲いていて、
ひとつしかない
青いペンキのすっかり剥げた
赤錆びだらけの鉄製のベンチには、
白い夏物のワンピースを着て
白いつばの大きな大人用の帽子を目深に被り
白いサンダルをつま先にひっかけた
透きとおるような色白で
やせっぽちな10歳くらいの女の子が
ちょこんと
まるで一枚の絵のように腰かけて
砂糖細工のような
白くて華奢な細い足をぶらぶらと揺らしながら・・・
[ to be continued ... ]
