カナダでジェット機のパイロットになる日本人女性のブログ

カナダでジェット機のパイロットになる日本人女性のブログ

30代、第2のキャリアとして子供の頃からの夢だった事業用パイロットになる事を決意。その日々を綴っていきます。2019年からパイロットとしてのファーストキャリア教官になりカナダ西部、2023年からエアラインパイロットになりカナダ東部を飛んでいます。

7月の前半2週間は風邪をこじらせて病欠していて全然飛べませんでした。

今回の風邪はいつもと少し違って、喉痛から始まって鼻詰まり、咳、咳、咳。


カナダの一般的な風邪治療は基本的には「とにかく寝て自然治癒」的な感じなので(もちろん深刻さによって違うと思いますが)、数日間、常備薬を飲んで寝ていましたが、悪化。


私のようなちょこちょこ引っ越している人はファミリードクターという掛かりつけ医がいないので、Walk-in clinicという一般診療所に行くしかないのですが、数が少なく、患者も多いので、朝イチで予約を試みるもチャンスなく。


仕方ないので、自分の症状をネットで調べて、市販薬を改めて飲んでみても効果なく。


1週間くらいそんな状況で、はっと気づきました。

オンラインドクター!そういえばビクトリアに住んでいた時(コロナの時)に利用したことがあったじゃん!と。


テレメディカルと言うのでしょうか?


セントジョーンズ周辺のテレメディカルは一件ヒットしたものの、そのドクターの予約は3日先が一番早い模様。


このままじゃ、ただただ悪化するだけだなーと思ったので、さらにリサーチ。


有料で、カナダ全土のドクターに診察してもらえるテレメディカルのサイトを見つけて、10分後にはトロント在住のドクターにオンラインで自分の症状を説明して(チャットのみ)、処方箋を出してもらえました。


完治までに2週間。

多分1週間くらいはただ悪化するのに時間を無駄にしましたが、結果的に今回体調を崩したことで、今後はテレメディカルを利用できることが分かってよかったです。


正直、カナダで生活する中で唯一の不安事項が「医療」だったので、今回その不安解消の方法が見つかってよかったです。


ビクトリアに住んでいた時は、もう少しWalk-in clinicに診てもらう敷居が低かったので、Walk-in clinicの数や、診てもらいやすさはカナダの中でも地域によって違うと思います。


勉強になりました。


体調が良くなると、辛かった時のことはすぐに忘れてしまうんですが、体調管理の大切さを再認識しました。


ということで、そんな感じのスタートになった7月でしたが、後半のスタートは、憧れのエアラインでのSIM審査。


実は色々な幸運があって、5月末から某エアラインでの採用試験を受けていました。


カナダでパイロットになると決めた時から、目標にして、憧れていたエアライン。


4月末に履歴書を提出、その後面接の招待を受け、5月末に面接と身体検査、7月中旬にSIM審査を受けて、先日落選の連絡を受けました。


今回は残念ながら落選しましたが、不思議と清々しい気持ちでもあります。


明らかにそのエアラインで飛ぶには経験が足りていないこと。


ただ、こんなに早い段階で一度、採用試験を一通り経験できたことは本当に貴重な体験になりました。


もちろん、面接やSIM審査の準備はチャンスを掴み取るために全力で臨みました。


「練習」ではなく、「一発勝負の本番」を経験できたことは本当に幸運なことでした。


今の自分に足りないもの、その足りないものを補充するにはどこで、何をしていこうか、今回の落選があって、改めて色々なことに挑戦できそうで楽しみです。


先輩方や友人たちから、沢山のありがたいアドバイスを頂きました。本当にありがとうございます!


「拘らない」こと、「Continue trying (persevere)」、「Enjoy the process」。


来週8月7日、今のエアラインで働き始めて1年のバースデーになります。


昔Q400を飛ばされていた私のメンターの1人の方が「500時間飛んでやっとQ400の操縦がしっくりきた」という言葉が印象に残っていて、私も8月末か9月初めには500時間になりそうなので、その時自分がどう感じるのかがとても楽しみです。


そして、8月末には2回目のリカレント(6ヶ月毎のライセンス更新のための審査)があるのですが、前回は自分のパフォーマンスに対して反省することが多かったので、今回はそんな気持ちにならないように準備をして、沢山のことを吸収したいです。


今日は4日間のペアリングの3日目でオタワにいます。


今回初めてご一緒したNickキャプテン。

頂くアドバイスが端的ですごく分かりやすくて→しかもすぐに自分で効果が分かる→だから嬉しい。


「教官だった時、こういうふうに教えてなかった?」とか、同じ土俵で話をしてくれたりして、だから、自分の頭の上の電球にパッと灯がともる、みたいな。


コミュニケーションの取り方、相手へのアプローチの仕方、大切ですね。


引き続き、安全に、楽しく飛びまーす。



真ん中の光、綺麗な(ほぼ)満月でした。





故郷BC州のSidneyじゃなく、NS州のSydney。

前回は夜、IFRコンディションだったので風景が全然見られなかったですが、今回はVFRの午後。

アプローチ中、なんだかとてもホッとするような綺麗な風景でした。



夏の積乱雲、成長中。





今日のオタワ出発は夕方なので、散歩がてらMooney’s Bayに来てみました。



日本の夏みたいにじっとり汗。

でも気持ちいい!



虹虹虹


3日目完了。

肉眼では白っぽいベールでしたがカメラ越しにオーロラ見られました。嬉しい。