といっても、最近の話ではありません。
誰にも話していないお話を書こうと思っています。
これは中学時代のお話なのですが、
あたしには好きな人がいました。
その人は、あたしが心から本当に好きと言える、
初恋の相手でした。
学校で会えるのがあたしの毎日の楽しみで。
彼と話が出来るだけで、あたしの心は舞い上がって。
それくらい。
本当に、本当に大好きでした。
彼は、病気を患っている子でした。
それでも、いや、それだからこそ優しくて、明るくて…
決して、みんなの前で弱音をはかない子でした。
ひょんなことから彼も、あたしの気持ちに気付いてくれて。
それから付き合うことはなかったけれど、
毎日毎日彼が話しかけてくれるようになりました。
あたしが中学生のころは、
まだそれほどまで携帯が普及してなくて。
家から電話をかけようにも、親が近くにいて…
彼と会えるのは、学校という空間だけ…。
それでもあたしは、幸せを感じていました。
ある時、彼が言いました。
『明日、大切な話があるから。真剣に聞いてほしいんだ』
と。
雰囲気から、なんの話かわかりました。
心が舞い上がるような、それは…。
でも、彼に明日はやってきませんでした。
しかも、『死』という形で。
『大切な話がある』と言った次の日、
彼は突発的な発作を起こし、亡くなってしまいました。
亡くなった後、彼の部屋から、
あたしに宛てた手紙が見つかりました。
あたしの名前が書かれた、綺麗な封筒。
それとは対照的な、
何度も何度も書いて消した、ぐしゃぐしゃの紙。
ゴミ箱にも、沢山の便せんが溢れかえっていたそうです。
ぐしゃぐしゃになった便せんとあたしの名前が書かれた封筒を、
彼のお母さんから頂きました。
『あの子は本当にあなたのことが好きだったのね。
ゴミ箱に捨てられていた丸められた便せんにも、
沢山の気持ちが書かれていたのよ』
彼はあたしに目一杯の気持ちを伝えてくれようとしていたのです。
病気で苦しいはずなのに、手紙には沢山の暖かい言葉。
あまりにも突然な別れの所為で泣くことができなかったあたしは、
彼の手紙を見たとき、大声をあげて泣きました。
今でも思い出すと、涙が溢れます。
あたしがまだ純粋な子供だったころの、悲しいお話でした^^
それでは。