最近よく通話をするのでマイクを買おうと思った。
ハイパード陰キャ揚げ足取りド陰キャに過去のツイートをリツイートされた。

並の政治家でもここまで過去の発言で揚げ足を取られる事はないだろう。
末は博士か大臣か。なお現実は・・・

そうだ、思い出した。
僕はかつて、インターネット通話アンチ(今となっては意味不明)で、
オフ会なんてもってのほか、発覚し次第村八分にしろという
生けるモーニングスターのような尖りっぷりだった。

そもそもだ、そもそもなぜそんな考えになっていたのかを思い返してみた。
個人的な思い出と共に意外と歴史的背景もある大スペクタクルだ。

2007年頃~ 中学生
ネットはネット、リアルはリアル。


今のようなSNSも無く、ネットとリアルの境界線がハッキリと別れていた時代。

"ネチケット"という言葉がマナーだった頃の話。
知らないナウでヤングなお友達に説明しておくと、ネチケットとは、
「ネットにリアルの話をしてはいけない」
「ネットで個人情報を話してはいけない」
「ネットで合った人にリアルで合ってはいけない」
などなど・・・
だいたいこんな内容で、つまり「ネットとリアルは断絶しろ」という事だった。
インターネット黎明期で、まだネットとリアルの関係が手探りだった時代だ。
Skypeはあれどチャット専用、通話なんてもっての他。
我々はこのような教育を受け、しっかりその教えを守ってメイプルストーリーを楽しんでいたのだ。


2010年頃~ 高校生前半
前略・mixiの台頭、境界線こわれる。


学生みんなが携帯電話を持つ事が当たり前になっていた。
えっちなサイトの架空請求のバイブレーションで脇汗をドバドバかき、
ワンセグで親にバレないようにToLoveるを録画・・・
閑話休題。

誰もが手軽にインターネットにアクセスできるようになり、
徐々にネットとリアルの境界線が壊れていった。

中・高校生たちは自分の学校・学年・クラス・部活をmixiや前略プロフィールに書き込み、
友達と取ったプリクラをトプ画に設定し、趣味やコム(※1)の番号を公開するようになった。

"リアルの人間しか見ないから"という免罪符を得て
ネットで個人情報を公開することが当たり前となった。

ネットにおいて友達の友達は他人という認識が消えたのだ。

「トプ画のプリめっちゃイケメンじゃない?ちょっとコムかけてみる!」
「mixiでよく話してる友達の友達とカラオケ行くわ!」

なんて会話も頻繁に聞くようになり、それに伴って身近で耳にするネットトラブルも増えていた。

ネチケットを教え込まれ遵守していた我々生粋の陰キャにとって
ネットの知り合いと合う、ネットの知り合いと通話などは
"してはいけない事"であった。

自分が守ってきたルールを破り、今を謳歌してはトラブルを起こすリア充共は
ワンセグToLoveるである我が身からすれば憎悪の対象だったのだ。

かくいう僕も当時の高校生の義務として、陰キャ仲間と撮ったプリをトプ画にそこそこmixiをやっていたが、mixi&コムで知り合った男と出会っては病みツイ(ツイではないが)をし、
未成年飲酒投稿を頻繁にしていた子をボロクソにポリコレ棒で殴り、バチボコに泣かれなんやかんやあって退会した。


2012年頃 高校生終盤~大学生序盤
Twitter!Facebook!時代はLINE!ネットでプロフィール公開は当たり前!


Facebookの流行でネットでプロフィールを公開する事が当たり前になった。

そして突如として栄えたスマホにより皆が皆コムを解約した。
それは何故か?LINEで通話が無料になったからだ。

mixi+コムのあわせ技で成り立っていたコミュニケーションツールが
スマホ1台で出来るようになったのだ。

mixiを退会し、陰キャとしてより磨きが掛かり、
俺ガイルを読み、ワイや・・・八幡は・・・ワイや・・・と順当にオタクとして順当に育ってきた僕は
もちろんmixi&コムのリア充魂を受け継いだLINEなんぞを始めるはずもなかった。


LINEをやらず、mixiをやめた僕との軽い連絡用、生存確認用として反強制的にリア友に登録させられたのが

何を隠そうTwitterだった。

LINE未登録+mixi退会で多くの人との縁が切れた。
リア友との連絡にしか使わないアカウントだ、本名でも良いだろう・・・
でも縁が切れた奴らに本名でアカウントを見つかりたくない・・・

そうだ、かつてメイプルストーリーで愛用していた名前にしよう
「ヅニノル」と。

リア友との連絡用に作ったアカウントは瞬く間にかつてのメイプルストーリーのフレに見つかった。

後の事は語るまでもない。



2015年頃~ 大学生中盤~
ついに僕のネットとリアルの境界線もこわれる!

 

ここから先は語るまでもないが一応。

メイプルストーリー繋がりでフォロワーが増えた。
同じ趣味のフォロワーが増えた。
なんやかんやあってメイポ勢に同じ大学の後輩がいる事が判明した。
リア友と一緒にそのメイポ勢と一緒にメシを食うなどした。

かつて守り通してきたネチケットが、リアルとネットの境界がとうとう自分も
曖昧になった事で既に時代遅れの概念である事に気付かされたのだ。

ここに来て周回遅れの
"共通の趣味でネットで知り合った奴と合う"が"大学の後輩"という免罪符を得て
成し遂げられてしまった。

ゲームの通話等も聞き専で参加するようになった。

しかし、世界の常識が変わっていく中で、ガラケーからスマホへと変わった中で、
8年間近くネチケットを守ってきたド陰キャに仲の良いネットの知り合いと通話する
コミュニケーション能力など皆無であった。
(この時点では僕はコミュ力がない・家が狭いという理由で断じて喋らなかった。)


2019~2021 現在
ゲームの進化!VC無しではクッソ不利!


そんなこんなでかつて通話アンチ勢だった僕もリアルとネットの境界が曖昧になったことで
喋りはしないもののゲームの通話に頻繁に参加するようになっていた。

しかしゲームは進化していた。
リアルタイムで味方と連携を取らなければならないゲームが増え、それらのゲームにおいて
VCで連携を取らないという事はその時点で大きなハンデを背負っている事になる。

自分に声帯さえついていれば・・・!あいつに無駄にUltを吐かせることもなかったのに!!!
自分に声帯さえついていれば・・・!あいつは死なずに済んだのに!!!
声なき声に・・・力を・・・

そんな体験をする事が非常に増えた。

ある時、勇気を振り絞りリーグ・オブ・レジェンドでVCをつけてみた。

 

 

 

(え・・・なにこれ・・・自分が言ったら味方来てくれる!Ult合わせてくれる!すごい!
なにこれ???今まで敵これ使ってたの!?インチキやんけ!)

今までゲーム内でピンを出し、意味が伝わらなかったらテレパシーかイキリタイピングを
送るしかなかった意思疎通が声という魔法によってスムーズにコミュニケーションを取ることが出来たのだ。

この時ようやく、
"共通の趣味を持ったネットの知り合いと通話する"という10年前には当たり前になっていた事が、長い長い時を得て自分の中でも当たり前になった。



おわり

 

 

 

 

なにこれ?
自分語りなのかネットの歴史なんだかわかんねえなこれ・・・

今となっては多くのDiscordサーバーに入り、通話に参加しない日のほうが少ないような状態になった。

 

ツールの進化、ゲームの進化等の理由も多くを占めているけれど、やはり1番大きな事は

価値観の変化だろう。

 

インターネットがこれだけ普及した世の中、誰もがリアルとネットの境界線が曖昧になりつつある。僕はそれが訪れたのが少し遅かったというだけの話だったのかもしれない。

 

 

果たして僕は丸くなれたのだろうか?

かつて生けるモーニングスターだった僕も人に笑って投げつけられるモヤッとボールくらいには柔軟であろうと思う。




※1 

コムとは

株式会社ウィルコムが発売していたオモチャみたいな携帯電話のこと。

まだスマホが普及する前、コム同士では通話が無料だったため、イケてる高校生達の必須アイテムだった。

端末代金も維持費もクッソ安く、メインの携帯電話と別にサブ機として持っている人が殆どを占めていた。

 

9割の確率でリプトンのミルクティーのシールかプリクラが貼られている。
コムが不自然にバッキバキになっている奴がいたら、彼氏・彼女と浮気沙汰で喧嘩したもんだと思おう。