特別支援学校と特別支援学級の違いとは?

こんにちは、特別支援学校教員のうさぎです🐰
今回は、保護者の方からよく質問されるテーマ、「特別支援学校」と「特別支援学級」の違いについてお話しします。

2つの大きな違いとは?

どちらも「特別支援教育」の場ですが、次のような違いがあります。

  • 特別支援学校: 障害の程度が重い子どもが対象。教育・生活・医療支援が一体的に提供される。
  • 特別支援学級: 通常の小中学校内にある。障害が比較的軽度な子どもが、できる範囲で交流しながら学ぶ。

つまり、学ぶ場所の環境・支援の内容・子どもの障害の程度によって、選ばれる教育の形が変わります。

🏫特別支援学校とは?

知的障害・肢体不自由・病弱・視覚・聴覚障害など、さまざまな障害のある子どもたちが対象です。

  • 1人ひとりのペースや特性に合わせたカリキュラム
  • 生活・自立・将来の働き方を見すえた指導
  • 作業学習や職業訓練なども充実
  • 医療的ケアが必要な子にも対応(看護師配置)

例:
・「着替え」や「手を洗う」などの生活スキルを毎日練習
・「掃除」や「袋詰め」などの仕事体験を通じて将来の準備

特別支援学校が向いているケース

  • 日常生活で継続的なサポートが必要な場合
  • 学習以前に生活面の支援が必要な場合
  • 医療的ケア(胃ろう、吸引など)を受けている場合

🏫特別支援学級とは?

公立の小・中学校に設置されており、通常の学級とは別の小規模なクラスで、特別な支援が必要な子どもが学びます。

  • 1クラス最大8人(教員1人が担任)
  • 授業の内容やペースが個々に調整される
  • 体育・音楽・遠足などは通常学級と交流することも

例:
・国語の時間は特別支援学級でゆっくりと
・体育は通常学級の友達と一緒に参加

特別支援学級が向いているケース

  • ある程度の自立があり、集団活動も可能な場合
  • 友達との関わりを通して成長したい場合
  • 学習面でサポートは必要だが、交流も希望する場合

👪「どちらが良い」とは一概に言えない

よく「どちらがいいですか?」と聞かれますが、正解はその子と家庭ごとに違います

たとえば…

  • 軽度の知的障害があっても、不安が強くて集団が苦手なら支援学校が合うことも
  • 中度の知的障害でも、兄弟が通う学校で交流を楽しみにしているなら、支援学級が向くことも

大切なのは「どちらならその子が安心して学べるか?」という視点です。

📝進路を考えるときのポイント

  • 見学に行って、子どもの様子を想像してみる
  • 支援学校と支援学級の両方を候補に入れておく
  • 学校だけでなく、放課後デイや家庭の状況も含めて考える
  • 「最初は○○だけど、様子を見て変更もあり」と柔軟に考える

🌱実際の現場でのエピソード

私が出会ったあるお子さんは、支援学級で2年間がんばった後、「やっぱり落ち着いた環境の方が安心する」という本人の気持ちから、支援学校に転籍しました。

すると、落ち着いて学習に取り組めるようになり、笑顔もぐんと増えました。
選び直すことは「失敗」ではありません。その子に合う場所を一緒に探していく、それが一番の支援です。

📝まとめ

  • 支援学校=手厚い生活支援・医療的ケアも可
  • 支援学級=通常校内で少人数・交流あり
  • 子どもの特性・家庭の希望・支援体制で選択を
後日別記事で特別支援学校について、各学部での取り組みや特徴を詳しく紹介します。

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