1985/6/25 「週プロ」でみるジャパングランプ決勝戦 ライオネス飛鳥vsダンプ松本 | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

1985/7/16号の週プロに、6/25のジャパングランプリの総括が掲載されていたので引用します。

 

 

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ついに実現する宿命の師弟対決

8.22武道館はジャガーvs飛鳥だ!!

 

「ジャパン・グランプリ」優勝戦はスリリングな展開となった。 

まず、公式リーグ戦最終試合のライオネス飛鳥vs立野記代の一戦 が行われる予定だった6月24日・ 石下大会が雨天のため中止となり、 やむなくそのカードは翌25日、シリーズ最終戦の第2試合に組み込まれた。異例の措置である。


飛鳥は現在、ウエートが74キロ。 東北・北海道の巡業で減量を宣言した飛鳥だったが「やっぱり"味覚の北海道"では無理でした。逆に太っちゃった(笑)」。とはいうものの、場外へのプランチャ・スイシーダを軽快に決めてみせ、ブレーンバスターで止どめ。
 

この結果、飛鳥は最高得点(7点)で優勝戦に進出、第4試合の長与千種vsダンプ松本戦の勝者と対戦することが決まった。
長与が勝てばクラッシュ対決の再現だ。トレードマークともいうべき"いかり肩"をさらにいからせ、決戦に臨んだ長与だが、予想通りブル中野、コンドル斎藤(斎藤真知子改め)の乱入に悩まされ、 予想通り両者は流血した。予想外だったことは1つ...30分の時間切れに持ち込まれたことである。 

 

タイムアップ寸前にはブレーンバスターまでトライした長与だが 「自分の気持ちを飛鳥に託します」 と、延長戦を辞退して、飛鳥にバ トンタッチ。ただでさえスタミナに難があるうえ、経験のない30分という長丁場を戦い抜いたダンプ にとって、この展開は不利だ。

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品川プリンスで行われたシャパングランプリの準決勝と決勝戦ですが、その場でカードが決定したようですね。

 

第2試合が飛鳥vs立野、第4試合が長与vsダンプだったようです。第2試合で飛鳥が負けていたら、第4試合の長与vsダンプがそのまま決勝戦になっていたようです。さすがは全女、かなり日程詰込み過ぎな設定です・・。もし飛鳥が負けていたら随分とシナリオも変わっていたでしょう。(最も立野が飛鳥に勝てる確率は低いと思われますが・・場外負けってこともあるし)

ということで、なぜもっと前の日に準決勝であった長与vsダンプの試合をやらなかったのかは謎が解けました。飛鳥が負ければ、この試合が決勝戦になった可能性があるからですね。

 

ダンプは連続して2試合となりましたが、飛鳥も第2試合に続いて、第5試合に登場ということですから、一日に2戦していることは変わりません。とはいえダンプは第4試合の30分をフルに戦った直後の連続した試合ですから、どう考えても不利な感じはします。

もう少し日程に余裕を持たせろよな~、松永会長!
 

 

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「いまはクラッシュ対決を避けたい。優勝戦には出られなかったけれど、これでいいんです。私は、 いい思いをさせてもらってます」 という発言を残した長与は、そのまま飛鳥のセコンドについた。 

 

長与の気持ちに応えるためにも飛鳥は負けられない。しかも、ただ1度、公式リーグ戦で黒星をつけられたダンプが相手である。 ダンプは、その極悪メイキャップが落ちていくのと同じくしてスタミナが落ち、得意のラリアットの威力も鈍っていった。
 

圧巻は飛鳥がダンプの100キ ロの巨体を完璧にひっくり返した ブレーンバスター。6・14函館のリーグ戦でも決めているが「今日は不思議と軽かった」(飛鳥)。ジャイアント・スイングも6回転と上々。バックに回った飛鳥はものの見事にジャーマン・スープレッ クスを決め、カウント・スリー。 

 

その瞬間、長与がリングに駆け込み、飛鳥を抱きかかえる。そしてマイクを手にとった飛鳥は「この優勝はライオネス飛鳥ひとりのものではなく、クラッシュ・ギャルズのものです。クラッシュの力で勝つことが出来ました」と、パ ートナーの長与をたてた。
 

「こんなに1つ1つの試合が充実した大会はありません。これに勝てたことで自信を持ちました。 これからは先輩を追い抜くんだという気持ちで戦っていきたい」
謙虚さを失わぬ飛鳥の言葉だけに、説得力があった。 (宍倉)

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この頃はまだ飛鳥と長与が非常に仲が良かったことが伺えます。「1985年クラッシュギャルズ」という本には、この頃から徐々に飛鳥が不振(または不審?)になったと書かれていますが、武道館の先の話なのではないかと思います。

この試合で飛鳥は「不思議とダンプを軽く感じた」と話しています。そりゃダンプは30分フルに戦ってスタミナも落ちていますしね。

 

さて、写真を拡大してみます。

 

(ダンプの100キロの巨体を完璧にマットに叩きつけた飛鳥"渾身"のブレーンバスター)

 

 

(ダンプに初めてジャーマンを決めた飛鳥。驚異的なフィニッシュだ!)

 

ダンプがジャーマンで仕留められる場面はそう多くないと思います。ダンプにとってジャーマンは天敵というか、やられたら最後、自重でスリーカウントを取られてしまう技でしょう。だからダンプは態勢を低くしますし、このように隙がないと決まりにくいと思います。

 

(「ジャパン・グランプリ」は開幕戦のデビル-飛鳥に始まって山崎-立野、 飛鳥-長与、 デビル-山崎、デビル-長与、長与-山崎など好勝負が続出・・・・・・ 充実した大会となったが、とりわけ気合いの入った長与-大森戦(6月12日、札幌中島体育センター)を「ベストマッチ」として選び、試合後、 控室で両選手に記念の楯を贈った。この記念撮影には「ジャパン・グランプリ」優勝者の飛鳥も加わり、仲のいい両選手の表彰を祝った。)
 

(▼優勝戦進出決定戦30分1本勝負 ダンプ松本(時間切れ引き分け)長与千種

なんとダンプが"サソリもどき"の技を初めて披露したのだ。)

 

ダンプのサソリ固めってこの時が初めてだったんですかね。以前もやっていたような気もしますが、ちょっと分かりません。

 

(長与の両腕を鎖で縛り付けた極悪同盟の無法攻撃)