1985/6/12 札幌中島スケートセンター デビル雅美vsダンプ松本 ジャパングランプリ | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

Evito-X-PuroさんのYoutubeより

チャンネル登録者1985/6/12札幌中島スケートセンター デビル雅美vsダンプ松本

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)

 

今回はジャパングランプリのデビル雅美vsダンプ松本の試合を見ていこうかと思います。

 

ここまでのジャパングランプリの戦績は以下の通りです。

 

デビルが貫禄のトップ、そしてジャンボ、ダンプと続き、クラッシュが追っています。

もっともクラッシュは後輩との対戦が残っているので、ほぼ一位と同点と言って良いでしょう。

 

 

今回の対戦相手は因縁のデビル雅美。

デビルの入場シーンがありませんが、紫の木刀をもっての登場です。ダンプ相手の場合は最初から反則を警戒しての所有でしょうか。

 

 

続いてダンプのコール。ブルとコンドルがセコンドに立っています。レフェリーは当然阿部四郎。ジャガーと違って、デビルの場合はレフェリーを阿部四郎でもOKとしています。デビルは元々はヒールですから、ショウプロレスに対しての理解は強かったと思います。デビルもジャガーも一流ですが、ジャガーが徹底的に阿部四郎を嫌っていたのに対し、デビルはショウプロレスとして受け入れていたところが面白いです。

 

 

ダンプのボティアートをご覧ください。

 

コンドル斉藤渾身の作、体全体にヘビを描いてています。

一部水着で見えないところもあるのですが、おそらく全身アートです。

パッと見は入れ墨のように見えます。これを水性マジック(油性?)で描いていたのだから、素晴らしいと思います。ここまでアバンギャルドな全身タトゥーのようなものは、当時世界でもあまり例がないでしょう。本場アメリカのプロレス界も真っ青です。

 

ここでゴング開始です。

 

 

いきなり顔面をつぶしあうというケンカ殺法。

 

志生野アナ「今日はデビルがデビル軍団のドンに戻ったような大変な気迫」

宮本「目の輝きが違いますね」←??

志生野アナ「ダンプとデビルどういった試合になるのか」

志生野アナ「さぁ試合が始まった」

志生野アナ「お互いに相手の頭に手を持っていきました!!」

志生野アナ「こういった試合開始は珍しいですね」

志生野アナ「もう喧嘩殺法といったような両選手」

 

 

デビルのほうから場外戦を仕掛けてきました。

 

志生野アナ「さぁ、エプロンに持ってまいりました」

志生野アナ「デビル、鉄柱攻撃にいきました」

志生野アナ「逆に今度は(ダンプが)場外に逃げました!!」

 

 

志生野アナ「ブル中野が待っていた!」

志生野アナ「斉藤真知子が待っていました!」

志生野アナ「あまり深追いをしますと大変なことになります、デビル雅美」

 

場外ではブルと斉藤がいるので、ダンプがやはり有利です。

ここでダンプがマイクを持ち出します。

 

 

ダンプといえば、やっぱりマイク攻撃。しかも音声が入りっぱなしの。

 

志生野アナ「マイクをもった、放送席のマイクを持った」

志生野アナ「コードを首に巻き付けております」

ダンプ「エエィ、コノヤロー!!」

志生野アナ「マイクが生きたまんまです」

志生野アナ「ようやくダンプ松本らしい凶器攻撃に入ってくるか」

志生野アナ「『コノヤロウ!』とマイクが生きたままであります」

志生野アナ「凶器を持てばダンプの右に出る者はおりません」

 

 

マイクの良いところは、ダンプの肉声を観客にアピールできるところと、ボコボコという生々しい音が入る臨場感ですね。おそらく当時はアメリカでも、放送用のマイクの音声が入ったまま、マイクで殴っていた人はいないのではないかと思います。そもそもアメリカは凶器を持ってリングインできないみたいですし。

 

 

きちんとダンプが反則をしているときは、ブルが阿部四郎の注意をひきつけています。もっとも阿部四郎も極悪側なので分かってやっているんでしょうが。

 

 

今度は首を固めてさらにマイクアピール。

これだけマイクを使って色んな反則をやられたらたまりません。

そしてお客様からもカエレコールが。

 

(ダンプの額は汗でびっしょり。極悪メイクもなくなってます)

 

お客様「カーエーレ!! カーエーレ!! カーエーレ!! カーエーレ!! カーエーレ!! 」

志生野アナ「マイクをもって、凶器攻撃が続いております、リング上」

志生野アナ「さすがのデビル雅美、たまりません」

 

しかしマイクを奪ってデビルが反撃。

 

 

なぜかダンプではなく阿部四郎を殴るデビル(笑)

 

志生野アナ「今度はデビル、松本の攻撃を許しません」

志生野アナ「今日は阿部四郎大変だ、デビル雅美から、ダンプ松本から」

志生野アナ「阿部四郎、たまりません」

志生野アナ「厄日、阿部四郎が厄日!!」

志生野アナ「しかし、マイクロフォンがあんな凶器になろうとは」

志生野アナ「私たちは想像もできません」

志生野アナ「北海道文化放送の技術の人たちも気が気でないと思いますよ」

志生野アナ「マイクをあんなに使ったらたまりません」

志生野アナ「アナウンサーだったら始末書が済みませんよ」

 

マイクだけで5分は攻防していたでしょうか。ある意味凄いです。

どこまでもマイクを使わせたら右に出る者はないダンプさんです。

 

 

デビルをパイルドライバーで追い詰めていきますが、ここは阿部四郎が空気を読んでカウントが遅い。

そしてついに竹刀が。

 

志生野アナ「竹刀が入って参りました、竹刀攻撃だ」

志生野アナ「山崎が紫の木刀を持っている。デビルは木刀を持つか」

志生野アナ「さぁ、竹刀攻撃、うまく避けました」

 

竹刀をうまく避けているデビルですが、竹刀でリングを叩いたときに「バシッ」という生々しい音が鳴ります。当たったら相当に痛そうなほど思いっきり振り回していますが、おそらく竹刀の方向は決めていると思うので、よけやすい感じなんでしょうか。

 

場外で紫の木刀を受け取るデビル。

 

 

さすがは元々ヒールのドンだけあって、舌舐めなずりや、木刀に唾をつけてたりと、演出は完璧です。デビルは妖艶な雰囲気が似合っています。

デビルは極道、ダンプは学校の不良って感じがします。

 

 

デビルが木刀を持ち出し、レスリングではないものが始まってしまいます。

デビルvsダンプの場合、いつもこうなってしまうのはお決まりです。お互いの凶器を出し合うところが落としどころなんでしょうね。

 

志生野アナ「デビル、紫の木刀をもってリンク上に登場いたします」

志生野アナ「宿命の対決になりました」

志生野アナ「ああーっと、こうなるとレスリングではありませんですね」

志生野アナ「なんとか阿部四郎がこれを裁かなくっちゃいけないんですけど」

志生野アナ「ああーっと、殴り合いになった!!」

 

 

一体、これは何の試合なんだか!?(笑) 時代劇のようになってます。

ダンプもデビルも、どういう決着をつけようか、どこまで先を考えているのか、それとも成り行き任せななのか。

 

 

ダンプの身代わりにきちんとデビルの竹刀を喰らってくれるブルと斉藤(笑)

斉藤なんて、打撃を腹で受ける準備をきちんとしています。

 

 

なぜか小倉や永友が乱入して、もはやカオス状態。

ここで阿部四郎がゴングを要請して

 

志生野アナ「中に入った小倉由美、永友加奈子が吹っ飛んだ」

志生野アナ「今度はブル中野がやられた、斉藤がやられた」

志生野アナ「デビルの手には木刀です」

志生野アナ「お互いに違う相手と戦っている感じです」

志生野アナ「リング上、選手が入って参ります」

志生野アナ「なにか収拾がつかない感じであります」

志生野アナ「おおっと、ゴングの要請だ、阿部四郎ではどうしようもない」

宮本「これは収拾不能とみた阿部レフェリーがノーコンテストの裁定をしたんだと思いますね」

志生野アナ「おそらく無効試合を宣したものと思われます」

志生野アナ「できたら、ちゃんとしたできたら1対1で試合をやらせたかったですね」

宮本「今日はセコンド陣の介入が多すぎましたよね」

志生野アナ「デビル側もちょっと多すぎたし、ダンプ松本は当然なんですけど」

志生野アナ「できることなら1対1の対決を見たかった」

氏家アナ「反則によりましてこの試合レフェリースップ」

志生野アナ「引き分けですね」

志生野アナ「そうしますとポイントはお互いに0.5ということですね」

 

 

最後までガンを飛ばしあう、にらみ合いの両者。

ダンプにとってデビルは大先輩ですから、反則による無効試合にしてしまうのが一番良い形なのかもしれませんね。血だらけにすればあとから文句を言われそうですし、だからといってまともにレスリングをするのもダンプの流儀に外れますし。

ダンプの苦労が垣間見れます。デビルもデビルで凶器攻撃に対しての落としどころに苦労していたかもしれません。

 

 

今日の凶器 マイク、木刀、竹刀