1985/5 雑誌「デラプロ」 ブル特集 真赤な青春の勲章 | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

1985年5月号のデラックスプロレスに、半刈りになったブルが1ページ特集されました。

 

 

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"真赤な青春"の勲章はくじけない心だ・・

"パンダちゃん" という愛称で親 しまれていた・・・身体は大きいが、 気の小さな新人は、ある時、突如 として自らの過去を捨てた。
ブル中野として生まれ変わった新人が捨てた過去は、中途半端な前座レスラー、 中野恵子だった。 そしてブル中野が拾った真実は極悪戦士に成り切るスピリットだったのだ。

 

成り切るための第一歩は、タレ目で憎めない顔を切り捨てること。 そのために、髪の毛を半分刈り上げたパンク調スタイルに変身した。 

額には"御意見無用"の文字が 書かれているオマケ付きだ。凄味という点では、もう申し分ない。 

 

第二に、おどおどした性格を切 捨てなくてはならない。 性格というものは幼年期に形成されてしまうが、レスラーはリング上ではすべて無の境地で臨まなくてはならない。
これについては、姐御格のダン プ松本&クレーン・ユウが、心を鬼にしてビシビシ鍛えている。


パートナーとしての中野の、 横っ面を殴ったりは日常茶飯事。 セコンドの動作が悪いと「お前なん かやめちまえ!」と罵倒される 毎日。
髪の毛を刈り上げたことで、子供から「ハゲ!」と馬鹿にされ、 ひとりススリ泣く日もある。

 

まるで、生き地獄のようなレスラー街道。だが、 ブル中野は今日も耐える。耐えて、悪の一番星に なる日まで...もう涙はいらない。

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写真を少し拡大してみます。

 

 

 

必死の形相に、若き日のブルの鬼気迫る感じがあります。

とにかく毎日が戦いという感じに見えます。

 

 

 

 

リングシューズを用意する身支度の写真。

まだ3年目のブルですから、ダンプとユウの邪魔にならないように、遠慮しながら隅っこで着替えていたんでしょう。メインにたってもなお、この頃は下積みの時代という感じのブルです。

この写真だと、当時は体が細めに感じますね。全盛期がデカすぎたというのがありますが。(^^;

 

 

(「リングに上がるのが怖い・・」先輩にもまれる中野の心境だ)

 

ピリピリとした空気を感じます。

リングの中ではダンプにシゴかれる毎日だったのでしょう。

悪役として修業していた1984年後半から1985年は悪戦苦闘の日々だったことが想像されます。観客からは「ハゲ!!」とバカにされ、悪役だから石やら缶やら投げられ、相手のベビーフェイスの先輩からはやられっぱなし。

いきなりヒールになって、メインでダンプと組んでいたわけですから、プレッシャーもすごかったでしょう。17歳で人生をすべてプロレスに賭けたブル。タイトルの「"真赤な青春"の勲章はくじけない心」というのもいいコピーですね。