1985/5/16 大宮スケートセンター クラッシュギャルズvsダンプ松本・ブル中野 | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

TimchannelさんのYoutubeより

1985/5/16 大宮スケートセンター クラッシュギャルズvsダンプ松本・ブル中野

ダイジェスト版

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)

 

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ダンプがブルを正式なパートナーとし、その後に行われたWWWAタッグ選手権を見ていこうかと思います。

 

この試合の背景を説明しますと・・。

4/2の愛知県立体育館でクラッシュギャルズと極悪同盟のWWWAタッグ選手権がありました。この試合は無効試合となって、ベルトは協会預かりとなります。その後の4/26の鹿島町体育館で、ダンプがクレーンを追放してブルがNo.2へとのし上がります。

そして、迎えたこの5/16にクラッシュギャルズとの決着をつけるために、ダンプとブルのコンビがクラッシュギャルズと対戦することになったという経緯です。

 

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注目は鹿島の試合でレフェリーに転向となった本庄ゆかり(クレーン)です。

明らかに会社が仕組んでいます。クラッシュギャルズvs極悪のマッチング、そしてレフェリーにクレーンと、因縁だらけの試合です。

 

 

ダンプとブルは揃って金髪に赤と青でサイドを染めています。一歩間違えるとニワトリですが(笑)、かなり攻めたヘアスタイルです。このような一見して太目レスラーには似合わなさそうな恰好を平気でやってくるのが、ダンプの良いところです。(褒めています)

 

志生野アナ「今日は極悪同盟はメンバーが変わりました」

志生野アナ「No.3からNo.2にのし上がったブル中野」

 

レフェリーはクレーンが担当することになっているようですが、なぜか阿部四郎もリング上にいます。

 

志生野アナ「阿部四郎レフェリーもいて、なにかなんだかさっぱり分かりません」

志生野アナ「そしてクレーン・ユウこと本庄ゆかりにイチャモンをつけているダンプ松本であります」

志生野アナ「クレーン・ユウはどちら側のひいきをするわけではないんですけど」

志生野アナ「やはりダンプ松本としては、かつての極悪のNo.2ですし」

志生野アナ「自分のほうから縁を切ったところがありますから」

志生野アナ「なにかダンプ松本に対して、クレーン・ユウが依怙贔屓をするんじゃないかと」

志生野アナ「逆に自分のほうが不利な判定を受けるんじゃないかと」

志生野アナ「そういった心配があるんじゃないかと思います」

 

 

クレーンは「ぶるちゃんねる」でのインタビューによると、「レフェリーでも仕事と割り切った」と話していました。すでにレフェリー転向から半月ほど経過しており、慣れてきたころでしょう。

しかし、クラッシュと極悪のWWWAをジャッジするということで、クレーンがダンプに絡まれています。(^^;

ダンプとしてもストーリー的には「喧嘩別れ」という設定なので、クレーンに対して絡まざるを得ないところでしょう。本気で絡んでいたかは分かりません(^^;

クレーンも「ダンプに絡まれてもなぁ」って感じで、ふて腐れ状態に見えます(笑)

 

ということで試合開始です。

 

1本目

 

 

ダンプとクレーンのコンビのときは、ブルがセコンドをしていましたが、現在の極悪同盟のセコンドは誰もいません。ということで阿部四郎がセコンドです(笑) しかも縞々模様のレフェリーのジャージを着たままのセコンドをやるのが阿部四郎の自己主張の強さです。

 

この試合、開始早々から阿部四郎がクレーンの邪魔をしまくります。注意を惹きつけたり、足を引っ張って転ばせたり、やることが無茶苦茶です。クレーンはいままで「やらせていた側」だったのですが、「やられる側」になるとたまったもんじゃないでしょうね(^^;

 

志生野アナ「阿部四郎はなにをやっているんでしょうか」

志生野アナ「いま本庄ゆかりに手を出しました」

志生野アナ「これはレフェリー同士の対戦ですか

志生野アナ「本庄ゆかり選手、元クレーン・ユウなんですけど」

志生野アナ「ちゃんとしたレフェリングをやってますよね」

 

レフェリー同士の対戦って・・笑

審判同士が戦うシチュエーションってのがプロレス全体としても珍しかったのかも。

 

 

一本目は長与がエビ固めでブルをフォール。変な踊りを始めます。

 

そういえば対戦相手はクラッシュだったのか(^^;)

 

ダンプとクレーンと阿部四郎の3人で非常にエキサイトしているるので、長与でさえ勝利のダンスをしないと全然目立てないという不思議な状況です。

 

 

2本目

 

2本目になると乱闘も本格的になってきます。場外でダンプが長与を打ち付けた後、今度は標的はクレーンへ向けます(笑)

 

 

 

クレーンは特にクラッシュ側についているわけでもなく、公平なレフェリングはしている感じに見えますが、鹿島の延長戦という感じでやられています(^^; 

しかもクレーンは選手ではなくレフェリーなので、ただやられっぱなし。ダンプを反則負けにすることもできそうですが、試合の盛り上がり的に出来なさそうです(^^;

 

志生野アナ「クレーン・ユウこと本庄ゆかりがやられております」

志生野アナ「ダンプ松本、本庄ゆかり、かつての極悪同盟No.1とNo.2」

志生野アナ「なにか執念といいますか、怨念むき出し」

 

 

志生野アナ「ああーっと、またクレーン・ユウがやられております」

志生野アナ「ライオネス飛鳥が助けに入りました」

志生野アナ「阿部四郎がきた!!」

志生野アナ「レフェリーが2人ではどうしようもありません」

志生野アナ「メキシコのマットではレフェリーが2人なんですけど」

志生野アナ「これは力を合わせてやっていますからね」

 

メキシコではレフェリーが2人なんですね。何気に志生野さんの豆知識が披露されています。(^^;

 

クレーンを助けようとする飛鳥と長与。

クレーンはクラッシュをひいきしているわけではないので、長与が助ける義理は全くないのですが、そこはベビーフェイスたるゆえんです。それが元極悪だとしても、ヤラレている人を助けないわけにはいかないんでしょう。

ベビーフェイスも大変といえば、大変ですw

 

 

宮本「レフェリーまで巻き込むと試合がややこしくなりますからね」

 

 

ダンプが長与に竹刀攻撃。ブルも飛鳥相手に奮戦中。

 

 

阿部四郎がまたもや邪魔をしにリングヘ。100kgのクレーンを押して歩けるとは、さすが男だけあって力があります。それともクレーンの演技なのか?

 

 

志生野アナ「竹刀が出ました」

志生野アナ「またもや千種に対しまして、竹刀攻撃!!」

志生野アナ「そして阿部四郎が出てまいります」

志生野アナ「極悪同盟と阿部四郎の登場で試合がめちゃくちゃであります」

宮本「リングは無法地帯のようになっていますね」

志生野アナ「実は今日は植田信治コミッショナーがニューヨークに行っていないということを知っていまして」

志生野アナ「コミッショショナーがいません。最悪です」

 

 

クレーンの投げやりな反則カウントの取り方がちょっと笑えます。

 

 

2本目はダンプが凶器攻撃からの体固めで長与をフォールしたと思います。

凶器攻撃からのフォールなので、本来はカウントは取らないはずなのですが、クレーンは取ってしまったようです。

 

宮本「本来、スリーカウントは取れないんですけどね」

志生野アナ「(カウントを)取らなくたっていいと思うんですけど」

志生野アナ「いちおうクレーン・ユウは取りました」

志生野アナ「ライオネス飛鳥、まだ抗議」

志生野アナ「あれを取っちゃいけないんですね」

 

 

今度はライオネス飛鳥がクレーンに手を出して、猛抗議。

 

志生野アナ「いまライオネス飛鳥が抗議していますよ」

志生野アナ「元・クレーン・ユウであります」

 

ダンプにも飛鳥にも抗議されるクレーン(笑)

 

クレーンの設定というか、ベビーにつくのかヒールにつくのか、立場をはっきりしたさせたほうが良かったですね・・。

 

 

3本目

 

3本目はダンプが反則攻撃を加速させます。

 

 

志生野アナ「(長与の)足に鎖が巻き付けられました」

志生野アナ「放送席にはライオネス飛鳥が」

志生野アナ「そして向こう側にはデビル雅美が出てまいりました」

 

(ここでベビーフェイスの親分となったデビルさん登場)

 

 

鎖と鉄パイプで攻めるダンプ。

クレーンは反則負けを取る気配はありません。

 

反則を取らないってことは、クレーンは極悪側のレフェリングですよね(笑)

 

だって、ダンプがやりたい放題だし。松永審判部長ならば、反則負けでしょう、これ。(^^)

 

 

志生野アナ「また阿部四郎が出てまいりました」

志生野アナ「何をしようというのか、阿部四郎」

志生野アナ「本庄ゆかりに対して2人攻撃」

 

しかし、ブルと阿部四郎に相変わらず拘束され続けるクレーン。

極悪の反則を見て見ぬふりで、反則負けにしていないのに、クレーンは徹底的につぶされてしまいますw 

 

宮本「これは反則を取らないとどうしようもないですね」

 


志生野アナ「ダンプ松本がまたもやレフェリーを場外に引きずりおろしました」

志生野アナ「こんな試合があっていいのか」

志生野アナ「これだけやられてカウントを取りませんか?」

志生野アナ「まったくレフェリー不在の試合になりました」

 

 

ダンプがクレーンを攻撃している間に、クラッシュがブルを料理しにかかりました。

 

志生野アナ「さぁ、ライオネス飛鳥が飛ぶ、これは綺麗に決まりました」

志生野アナ「ブル中野、グロッキーであります」

志生野アナ「クラッシュ2人で力を合わせる」

志生野アナ「しかし残念ながらレフェリーがいません」

志生野アナ「レフェリーがいない試合はどうしようもありません」

 

 

志生野アナ「ジャイアントスイングが出ました」

志生野アナ「フォールにいく」

志生野アナ「しかし・・あーっと、いま三つ入れました!!」

 

 

クレーンが場外からカウントを3つ入れました。

 

志生野アナ「本庄ゆかり、場外から入れました!」

志生野アナ「場外からよく入れてくれました!」

宮本「松本がすぐ後ろにいたんですけどねぇ」←これ言わないほうがいいだろ

志生野アナ「レフェリーがいないと思ったんですけど・・ああーっと」

 

ダンプが放送席にクレーンを投げつけて、終わりました。

 

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この試合、レフェリーの本庄ゆかり(クレーン)にとってはおいしい試合だったように思えます。

せっかくダンプとの抗争劇があり、ある意味、ダンプがクレーンに美味しいシーンを作っていました。ここで、クラッシュに肩入れする善玉レフェリーとなれば、クレーンのレフェリーとしての目立ちポジションもUPして、面白かったかもしれません。(極悪にとってはたまらないが)

もっとも、ベビーフェイスに肩入れするってのは、一時的にしか盛り上がらなさそうですけどね。

 

会社に公平にするように徹底させられていたのか分かりませんが、クレーンの立場が中途半端なのが残念です。

 

一方、極悪としてはブルが集中的に狙われてしまい、WWWAタッグ王者を逃してしまいました。3年目のブルに期待するのは厳しいですが、ここからブルは根性とセンスでぐんぐんと成長していきますので、教育費としては安かったのかもしれません。