1983年後半 ミミvs松本香 ハンドカメラ 松本がトップロープからプランチャを決める!? | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

ジャパン女子プロレスさんのYoutubeより

AJW 1983年後半 ミミ萩原vs松本香 屋外ノーTV ハンドカメラ貴重映像

1:11:00くらいから~

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合部分のみ抜粋)

 

松本香時代のハンディカメラ映像が、Youtubeにありましたので、掲載しておきます。

1983年秋くらいだと思います。

 

さてこの試合は、セミファイナル、相手は引退間近のミミ萩原です。

大人気のベビーフェイスが、巨漢の悪役レスラーをやっつける、みたいな感じの試合の予定だったのでしょうが、途中から屋外ノーTVならではの面白いシーンがありますので是非ご覧ください

 

レフェリーのミスター郭(松永健司)はTシャツにトレーナーで、ざっくばらんすぎます。

このミスター郭がめちゃくちゃ面白いので注目です。

 

 

松本はこの頃よく履いていた、タイガーマスクみたいな青いタイツでの登場です。

このタイツを履いているときと、履いていないときがあります。

この時期だと、下半身にタイツを履くというのは、あまり一般的ではなかったのですが、他の選手とは違う、目立つ格好をしたいという自己主張の一つだったのかもしれません。

(※デビルとタランチェラも、この会場の試合ではタイツを履いているので、この時代はデビル軍団はタイツが流行っていたのかも)

 

 

松本が技をかけられているときに、デビル軍団の誰かが助けに入っていますね。顔は見えないのですが、体つきからして山崎五紀でしょうか。その助っ人に対し、ミスター郭の発言が笑えます。

 

ミスター郭「なんだ、お前は!!」

ミスター郭「こいつの彼氏か?」

 

お客様が笑っています。いちおうセミファイナルの試合なのですが、地方興行だとこんな感じだったんでしょうか。

 

 

松本「ナンダ、コノヤローッー!!」

ミーハーファンの声援がないので、松本とミミの声がよく聞こえます。

 

 

ミスター郭「はい、中で中で」(お客様爆笑)

 

ロープにエスケープしたミミに対して、言葉をかけています。それにしても、ミスター郭の掛け声が面白いですね。アットホームすぎるというか。

 

 

体重差があるので、首を掴んだままのスイング(スイング・スリーパー?)も可能なんですね。この時代にこの技をやっていたレスラーってあまり多くないような?

 

 

途中でライオネス飛鳥っぽい選手が、ミミのアシストに入り、松本にボディスラムをしてから、ミミのトップロープからのニードロップを誘発しています。

 

 

ミミが松本をまた裂きしています。

 

松本「あー、いたたたっ!!」

ミスター郭「もっとやれ!!」

ミスター郭「はい、もっと思いっきり!!」(お客様爆笑)

 

レフェリーが面白すぎます。

この試合、松本とミミ、そしてミスター郭の肉声が良く聞こえるので、それだけでも凄い価値がある感じがします。

 

さて、この後、この試合最大の見せ場がやってきます。

 

松本がミミのキックをスルーし、ミミが場外に落ちたあとです。

 

(巨大なヒップでトップロープへ、珍しい!! )

 

 

なんと松本が場外のミミに向かって、トップロープからのプランチャを敢行しようとしています。

 

ノーTVならではでしょうか。貴重です!!

そもそも松本がトップロープに登るシーンが貴重ですが、そこから相手選手に向かって飛ぶ自爆技に挑戦しようとしたのは、初めてみました! それとも、格好だけは地方でよくやっていたんですかね!?

 

 

しかし、やっぱり怖かったのか、なかなか飛びません。ミスター郭がお尻を叩きます。

ミスター郭「なにやってんだ、ホラ!」(場内爆笑)

ミスター郭「おりろ!ホラ!」

 

ミスター郭がお尻を叩いたことで、松本のバランスが崩れた感じがしなくもないです。(^^;

その後に座り込んだ後、2段目までゆっくり降りました。

ミスター郭「上がれないだろ」

松本「おら、行くぞ!!」

??(ミスター郭?) 「ホラ、やってみろ!」

 

普段とは違って慣れないことをしている松本に、下にいる長与(かな?)にも、からかわれている感じがします(^^;

 

 

バンジージャンプをすると決めても、なかなか飛ばない芸人みたいです(^^;

 

結局、ミスター郭に「なーにやってんだ!」と言われて背中を押されて、強引に下に落とされてしまいます。(笑)

これはプランチャではなく、単なる落下でした・・(^^;

この部分、お客様は大爆笑になっています。

 

これは松本香時代の黒歴史かもしれませんが、こういう可愛い部分があるから、私は大好きなんですよね、いいなぁ松本香時代!!


落とされても、ケガなくうまく着地できたようです。その後、ミミに椅子に飛ばされてしまいました。

 

 

場外でカウントを取られる松本。

 

松本「なんだ、コノヤロー!」

ミスター郭「お前がモタモタ、モタモタしてるから!」(場内爆笑)

ミスター郭「早く上がってこい!」

 

 

なかなか上がってこない松本に対して、今度はミミが場外へのトペを敢行!! 

"場外へはこうやって飛ぶ"というお手本を見せてくれます。

 

ミミはさすがですね!! 松本がプランチャに失敗した(?)流れを綺麗にまとめようと、その場ですぐにトペしてくれてます。飛べなくて笑われているヒール松本に対して、ベビーフェイス・ミミの華麗さです。この対比をすぐに作ってくるミミ萩原。その場その場のアドリブがプロレスにはいかに重要なのかが分かります。

 

 

今度は立場逆転でミミがなかなか場内に入れません。それをミスター郭がまた揶揄ッています。

 

松本「オラ、はいれ!」

ミスター郭「お前は力はあるんだから」

ミスター郭「お前は強いんだからな!!」(お客様大爆笑)

 

もうミスター郭が面白すぎます。

 

(その後、きちんと力技をみせてくれる松本)

 

(最後は回転エビ固めでミミが勝利!)

 

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この試合、凄い記録映像ですね。

 

ベビーフェイスのミミ萩原よりも目立ってしまう松本の存在感の凄さ。

ヒールなのにお客様が爆笑してしまう、松本の親近感(ご本人は真剣ですが)。ダンプになる前の松本香というレスラーの濃い部分が凝縮されたような試合です。この一試合をみれば、松本香時代の魅力が分かります。

 

当時の全女って殺伐としていたと思うのですが、このミミ萩原vs松本香の試合は、なにか異質な(全女っぽくない)感じです。地方興行では意外とこういう試合があったのかもしれませんが。

 

この試合で感じるのは松本の圧倒的な個性です。この存在感バツグンの個性をヒールに極端に振りきったのが、ダンプ松本だったんでしょう。

ダンプが単なるヒールの枠に収まらなかったのは、この時代から発揮されていたユーモラスさから来るものだと思いますね。

 

 

※ちなみにこのハンドカメラ映像の地方大会は、どれも会場は笑いで包まれています。第2試合 立野記代vsエリザベス、第3試合 ライオネス飛鳥・ジャガー横田vsタランチェラ・デビル雅美、第4試合 プリンセス・ビクトリアvs長与千種。メイン ジャンボ堀・大森ゆかりvs山崎五紀・マスクド・ユウ。  特に長与の試合も、プリンセス・ビクトリアの英語の絶叫で爆笑に包まれています。

※メインでは阿部四郎の肉声が良く聞こえます。

※これがドサ周りを主体にした、当時の全日本女子プロレスの地方巡業の姿だったのかもしれません。