1983/8/21 風間市民体育館 野々村誠vsダンプ松本の始まり (松本香vsミミ萩原戦) | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

TimchannelさんのYoutubeより

AJW 1983/8/21 風間市民体育館 ミミ萩原vs松本香


(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)

 

 

今回は1983年によく組まれたカード、ミミ萩原vs松本香を見ていこうかと思います。

 

1983年の1月にライオネス飛鳥から全日本王座を奪取した松本は、ようやく会社から初めてのプッシュを受けたと思われます。

その後、松本は全日本王座を飛鳥に奪われ、再び前座とメインを行ったり来たりの落ちこぼれに戻ってしまいます。

 

その後、会社が仕組んだのは、綺麗でか細いベビーフェイス・ミミ萩原 vs 太めで相手を押しつぶす重戦車・松本香です。マッチングしては面白い組み合わせです。

 

結論を先にいうと、松本とミミ萩原の試合はいまひとつ盛り上がりに欠け、残念ながら松本はチャンスを棒に振ってしまいます。今見なおすと、どこが悪かったのかを言うのは難しいのですが、松本の技が少なく、単なる太めのレスラーで終わっている感じがします。

 

この試合で注目してもらいたいのは、実況席ゲストの野々村誠です。野々村誠とダンプ松本は、この後も色々とやり合うことになるのですが、おそらくこの試合が最初の因縁だったのではないかと思います。

 

さて、試合を見ていこうかと思います。

 

松本のテーマ曲に乗って、入場です。にこやかで、あまり怖そうではありません。隣にいるタランチェラのほうがマスクを被っている分、怖そうに見えます。

 

一方のミミはなんともいえない独特の雰囲気です。すでに教祖、スピリチュアルな感じがします。

 

愛嬌のあるベビーフェイスっぽい松本です。笑ってはいないのでしょうが、エクボがあるのでニコニコしているように見えてしまいますね。

 

志生野アナ「対照的に黒い衣装、松本香選手であります」

志生野アナ「デビル軍団に所属してはおりますが、なんといっても愛嬌のある顔、この体」

志生野アナ「どこに行っても人気ありますよね」

志生野アナ「ミミと松本、この対戦も面白いですね」

植田「ミミがこの重量をどういう風にしていくか、スペシャル技を使えるかどうかでしょうね」

志生野アナ「ヴィーナス固めもタイミングがよくないと、90kg相手には難しいかもしれません」


実況席に座る、野々村誠、羽賀研二。

 

志生野アナ「いいとも青年隊のみなさんも、ミミ萩原選手は良くご存知でしょ」

志生野アナ「番組にもこの間、出していただいたりしてね」

野々村「僕はこの一番を待ってました」

志生野アナ「そうすると野々村君はミミのファンですか?

野々村「はい、がんばってー!!」

志生野アナ「しかし、あまりミミばかり声援すると、松本香選手が怒りますよ

 

野々村誠はミミ萩原の大ファンのようです。

さて、試合開始。のっけからいきなり場外へ。

 

志生野アナ「あっと、いきなり場外になりました!!」


ミミを放送席に連れてきて、机に投げつける。

 

 

志生野アナ「あーと、やはり松本がきた!!」

志生野アナ「(野々村くん) ミミ選手を助けてあげなきゃ!!」

志生野アナ「おおー、やってるやってる、怒ってる!!」

野々村「かわいそうだろ、コノヤロウ!!」

松本「なんだとぉ」

野々村「うわーー」(と言って逃げる)

志生野アナ「なんですか、逃げちゃダメじゃないですか。ミミを助けなくっちゃ」

松本「なんだ、コノヤロウ!!」(野々村に向かって)

志生野アナ「顔を真っ青にして逃げていきました、誠くん」

 

このときが野々村誠vs松本のファーストコンタクトでしょうかね。

 

 

このあとも松本は体重差を活かして、ミミを一方的に攻めまくります。

 


 

ここで野々村誠が松本をからかうような発言をしたようです(マイクには収音されていない)。

また、この頃はリングサイドで大森とジャンボは、松本をからかったりしていたんですね。

 

 

志生野アナ「いまあの、大森とジャンボですか、リングサイドで松本をからかったんですけど」

志生野アナ「あれ、誠くんもなんか言っちゃったの?」

志生野アナ「ダメじゃないですか、睨まれているの」

野々村「松本さん。がんばってぇ」

志生野アナ「それはずるいですよ」

 

放送席から松本に野次を飛ばす野々村誠に対し、松本は内心苛立ちを覚えたようです(笑)

ここからはミミが反撃。回転系の固め技を連発したあとに、コブラツイスト。

 

 

ここでマスクド・ユウがミスター郭を強引に押しのけて、コブラツイストを解きにいきます。なんとも強引な割り込みですが、「やる時はやる」のがユウのポリシーのようです。

 

志生野アナ「ああっと、マスクド・ユウが出てまいりました」

志生野アナ「マスクド・ユウがね、妹分の松本香を助けました」

志生野アナ「ああっーと、2人で攻撃、これは大変であります。90kgと88kgがいきました」

志生野アナ「これはミミ、たまりません」

その後、松本が手でちょこっと合図すると、すぐにユウが理解して、2人でヒップアタックに入ります。

 

その後も目を合わせるだけで、2人で挟み撃ち攻撃をしています。ミミのヤラれファン(主にオッサン)には大好物な光景ですね・・。(^^;

松本とユウは、年間に300試合も一緒に試合をしているのですから、アイコンタクトや、ちょっとした手の合図で、次に何をするのか、全部分かっているんですね。

 

松本が優勢かと思われましたが、ミミが一瞬のスキをついてビューナス固めで勝利。なんともあっけない幕切れです。

やりきれない松本は、放送席の野々村誠を急襲。

 

 

志生野アナ「松本香選手、悔しそうな表情で、青年隊を睨んでおります」

松本「肩があがっただろ?」

野々村「あがってました」

志生野アナ「誠君もだらしないねぇ」

 

(野々村誠を睨みつける松本)

 

野々村誠とダンプ松本が確執があるのは、「笑っていいとも」などで当時知っていましたが、1983年の前半、まだ「松本香」の時代から、すでにケンカをしているのは意外です。

これが後々、テレビ放送の「笑っていいとも」や、「聖カトレア学園」での乱入へとつながっていきます。

このときは、松本本人も、テレビでやり合うようになるとは思っていなかったでしょうけどね。