1983後半 松本香vs小倉 ハンドカメラ貴重映像 ダンプはモンチッチの夢をみるか? | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

TigerMask666さんのYoutubeより

AJW 1983 後半 松本香vs小倉由美

 

7:00~くらいから

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換したものです。試合部分のみ抜粋しています。元画像が綺麗ではないのであまり変化なしですが・・)

 

小倉由美vs松本香のノーTVのハンドカメラ映像です。

 

ダンプの著書には学生時代の面白いエピソードがたくさん掲載されています。

その中で、特に印象に残る「夢の中のモンチッチ」というエピソードを引用します。

 

「おかあちゃん」より----------------------------------

とにかく私は大のお母ちゃんっ子で、子供のころから隠し事は一つしなかった。私が何か悪いことをすると母が悲しむ。そう思って、いつもいい子でいようとした。

「ダンプ松本」っていうと、やっぱり「女子プロレス」とか「極悪同盟」とかのイメージが強烈すぎて、

「リングの上であんなに暴れるんだから、きっと若い頃は凄い悪だったんだろうな」

そういう風に思っている人がたくさんいるんだよね。それが全くの正反対で、私は母に迷惑をかけたことといえば、中学時代に担任の先生と一か月も二か月も口を聞かないで母が学校に呼び出しされたことと(これは担任の先生が松本宛のラブレターをクラスの前で読み上げたことによるもの)、高校時代に単位の問題で高校を卒業できるかできないかという時に心配をかけたことぐらい。

 

ただ、白状すると万引きは高校時代に一度だけやった。

その頃の風潮って、万引きに誘われたら参加しないと仲間外れにされちゃうなんていう、今考えればどうしようもないバカな考えがあった。

「万引きなんてみんなやってることだよ。香も一度、万引きやってみなよ」

クラスの女の子にしつこく誘われたのだった。私にも好奇心がなかったといえば嘘になる。その子に連れていかれたのは、デパートのハンカチ売場。でもいざ万引きをやる段になると、体が震えて怖くてやれない。体がどうしようもなく震えて、そのまま逃げだしたいと思った。私、これでけっこう臆病者で気がちっちゃいんだ。

万引き、みんなやっていることなのに、どうして私はできないのだろう? それはどうして母のことを思うからだ。もし、万引きなんかして見つかっちゃったら、母は警察に呼び出される。母が警察に呼び出されるなんて耐えられない。母は今よりもっと泣くだろう。母の悲しむ顔を見たくない。

「おまえ、臆病だなぁ」

笑われようが何されようが、私は万引きをやるなんて絶対にできなかった。

 

しかし高校三年の時だった。初めて万引きをした。

もちろん先生には内緒で「卒業記念の万引き大会」がクラスで企画された。

「クラスで誰が一番勇気あるか競走しよう!」

全員、それぞれ何かかっぱらって、こなければならない。

「お金が目的じゃない。ゲームなんだから。あそびなんだから。これで万引き最初で最後にしようぜ」

って言われてわたし"どうしよう"って思った。

"ああ、お母ちゃんこめんなさい"

大宮にあるデパートにいって、一個980円のモンチッチを手にとった。

勇気を出して、最初は一個、二個と盗んでいたが、そのうちエスカレートしていって、しまいには"この際で、もう全部持っていっちゃえ!"というわけで、棚にあるモンチッチ13個をあるだけ紙袋の中に入れた。

店を出るまで、私は生きた心地がしなかった。「あんた、ちょっと!」なんて店員に言われたらどうしよう? ビクビクしながら、店の外にでた。

「すごいじゃん。やればできるじゃん。お前は将来すごい大物になれるぞ!」

内心わたしは得意だった。何事でも、いったんやるとなると極端に走るのが私のくせだ。最初はおっかなびっくりでも、最後は大胆。

"一個で捕まっても、13個で捕まっても、捕まるんなら同じだ。えーい、やってやる!"

変な言い方だけど、万引きやって学んだことがあるとすれば、あの「ビクビク&特攻精神」かな。何事によらず、私はその「ビクビク&特攻精神」で今日まで突っ走ってきた。「ビクビク&特攻精神」にこそダンプ松本あり・・・。

 

ところで、この本を読んでくださっている人たちにダンプから一言。「みなさん、万引きは絶対にしてはいけません。たとえどんな小さい万引きでもそれは悪いことだし、許されないことだと思います。今も万引きやってる人がいたら、ただちにやめなさい。君の周りの人たちを悲しませます。たとえ警察に捕まっても捕まらなくても万引きは一生きみについてまわります。きみを苦しめます。だから、皆さん万引きはやめましょうね」

これはダンプからみなさんへのお願いです。今でもダンプはモンチッチの夢を見るとドキドキします。夢の中でモンチッチの亡霊にうなされることがあります。胸が苦しくなります。警察に追いかけられる夢をみます。万引きがばれて、母が呼び出されて泣いている・・・。そんな夢を時々見ます。

万引きの誘いを断って、もしきみが友達を失うことがあっても、それは仕方ないとダンプは思うよ。そんな悲しい友達じゃなくて、新しい素敵な友達を見つけたほうが君のためにはいいと思う。

そのために、きみは苦しむかもしれないけど、それは君がより良い自分になるための苦しみだと思って我慢しなさい。少し勇気がいるけどね。勇気を持つことはかっこいいことなんだ。

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さて試合をみていきます。

第二試合ということで前座での松本vs小倉です。以前も同一カードのノーTV映像がありましたが、1983年後半には小倉と前座でよく試合を組まれていたんだと思います。

 

 

小倉は毎回前座で松本と試合をさせられて、嫌だったんじゃないですかね(^^;

なにせ松本はもう4年目、1年目の小倉とはキャリアが全然違いますし、体格も全然違います。小倉からすると「どうして松本先輩が毎回前座に出てきて私と戦うの!?」って感じだったんじゃないでしょうか。

 

もちろん、松本がセミファイナルやファイナルにタッグ戦で出ることもありました。1983年後半、ダンプに改名前は前座とメインを行ったり来たりしてますね。

 

 

小倉といえば、この時期から半年後に、ドラマ「輝きたいの」で準主役で出演して有名になります。私は「輝きたいの」は当時視聴していて小倉も知っていましたが、その半年前に前座でしょちゅう、後のダンプ松本にコテンパにやられているとは、最近まで知りませんでした(^^;

 

松本の迫力ある技に、お客様からも笑いや歓声があがっています。

 

松本は体重もキャリアも上、さらにヒールなので反則まで繰り出して、小倉はただただやられるだけです・・。ほぼ公開処刑と化しています。(^^;

 

どんなに小倉が反撃して技を繰り出しても、松本に効いているように見えません。

 

ショートレンジからのボディアタックが効きます。

このまま小倉は3カウントをあっされと取られて敗退しました・・。

 

全然関係ないですが、昔、アントニオ猪木vsビックバン・ベイダーの試合がありました。そのときはベイダーの巨体攻撃に対し、猪木が死ぬんじゃないかと思うほどヤラレていましたが、最後の最後に猪木がコブラツイストで勝つんですね。あの試合は今思うとシナリオでやっているわけですが、それでも当時は、めちゃくちゃ興奮してみていました。やっぱり正義は勝つんだ!! って。

 

松本vs小倉も似たような体格同士の試合ですが、全女はシナリオがないことがはっきり分かりますね・・。小倉が最後の最後で固め技で勝てば、猪木vsベイダーのように盛り上がる感じがしますが、小倉は何もできずにそのままヒールに敗退するという・・。当時の全女のガチ度を知ることが出来ます。