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【実は仏像文化以前には、輪宝の方が崇拝されていた】

今では仏像の方が一般の人にはメジャーですよね?

しかし、実は今回私が扱った輪 宝は仏像崇拝が広まる以前に、仏教を広めた釈迦の化身として、人々に篤く信仰されてきた法具

として用いられてきました。


仏教美術メーカー千日堂様の写真文章・その他より調べてまとめています。

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【どんな意味のある法具か?】

祖釈尊の教えは

「もろもろの人の心の中にある悪心を打ち破り、善に導き苦より救って行く。」

という事です。


しかも、この教えは、一人一ヶ所に止まらず、次から次へ、人から人へ、国から国へと拡がり伝わって行くものです。


あたかも車輪の進んで行くように・・・

即ち、この輪宝は『釈尊の教え=仏教』、ひいては釈尊の姿を形どったものなのです

輪宝が大地を転がり悪しき敵を打ち破るように、私達が日ごろ抱える悩みや不安も、すべて打ち破ってほしいものです。

■「輪」とは「チャクラ」の訳で、やはり、敵を打ち破る武器から転じて法具になったといわれています。
■釈迦の説法を「転法輪」といいますが、これは、チャクラを車輪に見立て、車輪が自在に転じるように、自在に法を説くことをいったものであるといわれています。また、仏を示す特殊な相のひとつに「千輻輪」(せんぷくりん)がありますが、これも「輪」=「チャクラ」のバリエーションのひとつとされています。
■輪宝の用途は広く、さまざまな仏菩薩の象徴として用いられたり、灌頂の際の法具などにも用いられています。

※灌頂とは?

主に密教で行う、頭頂にを灌いで諸仏や曼荼羅と縁を結び、正しくは種々の戒律や資格を授けて正統な継承者とするための儀式の事をいう。

~以上~



たかちほは、この文様見掛けた事がありますが、単なる模様ではなく「深い意味」があったのでした。

 

 ちょっと話は逸れますが、こういう模様とかだけ形式的に飾っているだけではなく


「もろもろの人の心の中にある悪心を打ち破り、善に導き苦より救って行く。」


という事に努力を払う事が、本当に仏教を信仰しているという事なのではないかと感じました。



おしまい