崖を登り終わり少し歩くと、もう歩けない感じになりました
すぐに丸太で出来たベンチの様なものが有ったので、そこに腰かけて呆然として居ました。
子供は何とか頑張ってる感じでしたが、さすがに可哀想になって来たし、実はもう私自身が、精神的体力的な限界でした。
あと少しで惜しいのかもしれないけど・・・皆が言ってた様な時間には今までならなかったから。今後も先が思いやられると。不安。
何しろ幼児ですからね~。体調でも崩したら嫌だし
この時に友人と子供は少し離れた場所に切り株が有ったので座ってました。友人も動きが鈍くなってました。
私は暫く休んだら・・・・
『もう諦めよう』という決断に心が固まってきました。そして友人にそのように告げるつもりでいました。
ところがです・・・・ここから不思議な体験をするのです。
私が座ってすぐの事でしたどこからともなく
『プゥゥゥゥ~ン』と
虫の羽根の音がしたのです。
実は、たかちほが『虫が大の苦手』です
いつも自然が大事~とか言っていますが・・・・
それとこれとは別です・・・W何しろムカデとかねぇ。その他何でも。
嫌だなぁ、近くに来ないで欲しいとキョロキョロしていると・・・。
ハチ君が顔の前30センチの距離に居ます。私がギョッとして動きが固まり近くに来たらどうしようとあせったのですが・・・。
あれっ・・・・?。とある事に気が付いたのです。
ハチ君はそこからホバリングしてる状態で動こうとしないのです。
顔をこちらに向け私の顔をじっと見ているみたいでした。
暫くハチとたかちほのにらみ合いが続きます
『虫に刺されるかも』という恐怖と、疲労で写真どころではありません。代りに思い出の絵で・・・。
でもこのハチ不思議なんですよ。
『もうすぐだよ。大丈夫だよ。頑張りなよ。』
家に居た兎の様に私に話しかけて来るのです。木や動物に話しかけられた体験はあるけど・・・実は虫に話しかけられるのは初めての体験でしたので最初は耳を疑いました
そのハチはねぇ、何と私が歩きだすまで間だから少なくとも五分は居たでしょう。じぃ~と私の顔を眺めたままでずっとホバリングし続けていたのです。
ハチが言うのだから大丈夫!何故かそう思えて元気がみなぎってきました。
実際、道は急で凄かったですが(笑)20分位で着いたので。ハチ君の言ってる通りだなと思いました。
続きは→その10