アヴェレイジ・ホワイト・バンド(The Average White Band)/ Warmer Communications
「ピック・アップ・ザ・ピーセズ(Pick up the Pieces)」が有名なスコットランド出身のファンク・バンド、アヴェレイジ・ホワイト・バンド(AWB)1978年の作品。ローリング・ストーン誌が彼らのことをこのように書いていた。「イギリスの植民地支配を受けたスコットランド人という立場から、文化的抑圧が理解できたのだ。AWBにとって、ブラック・ミュージックとは心の内面に入り込んでいくものであって、表面的に真似するものではなかったのだ」(引用 from 「ローリング・ストーン・レコードガイド」)。至言である。
D.H.T../ Listen to Your Heart
今年、この曲はヨーロッパのクラブ系音楽を代表するヒット曲の一つになったようだ。音楽的にはユーロビート、ハウスなのだろうが、繊細な女性ヴォーカルが、ちょっと異質な感触で心地よく、普段機械系音楽(=リズムが打ち込み系音楽)をあまり愛聴しないヒトにもオススメできる音楽だ。
ファウスト・パペッティ(Fausto Papetti)/ E Se Domani
先週までシツコク特集していたパペッティ先生の残りの作品。2003年の作品なのだが、いつものような無節操さとは違い、イタリアの音楽に的を絞っているようだ。なんと言っても嬉しいのが、フェデリコ・フェリーニ映画音楽を担当したニーノ・ロータ(Nino Rota)作品を2曲も取り上げているところ。
ファウスト・パペッティ(Fausto Papetti)/ Scandalo Al Sole
これもパペッティ先生2003年の作品。オリジナル作品のほか、イタリアのミュージシャンの音楽を積極的に取り上げており、あまり有名な曲は入っていない。パペッティ先生、無節操なイージーリスニングジャズから脱皮使用としているのかもしれない。だけど、相変わらずジャケットはエロジャケだ。とかくこの世はむつかしい。