今日は、話題のレクサスの試乗に行ってきました。

マスコミ各社はスバラシイと絶賛しているので、その真偽のほどを確かめに。


場所は砧公園近くのレクサス用賀店。おそらく都内で最大の広さを誇る店です。このあたりはメルセデス・BMW・ジャガーと高級車ディーラーが立ち並んでいる激戦区なので、各社とも大型旗艦店を配置しているようです。


店内は壁に黒御影石、床に白大理石があしらわれています。華美な装飾はなくモダンな印象で僕好み。

そこにGSとISとSCがほこらしげにディスプレイされていました。


商談スペースはすりガラスで仕切られプライバシー性の高められたコンパートメントになっています。

そこにPCが配置されており、セールスマンと相談しながら画面上でカラーやオプションを選択していきます。すると見積がその場でできるという寸法です。これはヤナセとかにはないですね。


予約した試乗時間までまだ時間があったので、ISとGSとSCそれぞれ妻といっしょに見学しました。


まずはISから。

外見はショートオーバーハングでタイヤがボディの4隅ギリギリまで配置されており、BMW3シリーズによくにてます。デザインは可もなく不可もなくで面白みがないですね・・・。車内に乗り込むと予想通り広々感はなくCクラスとか3シリーズと同じくらいです。でもCクラスより天井は低いので圧迫感があります。後席はすごい狭く前代の3シリーズくらい。後席天井は僕が後席にすわると頭につく低さです。トランクも小さい。これはいやかも、と妻のダメだしをうけちゃいました。


次はSC。なんかイマイチ。とにかく狭苦しいし中途半端な後部座席がダメ。乗り心地は試乗していないからわからないけど、メルセデスのSLにはかなわないという感じ。


そうこうしているうちに、セールス氏登場。

まずは目当てのGSの説明を細かくしてもらいました。

BMWはハンドリング、メルセデスは安全性と高級車ブランドはそれぞれ個性、というか尖った訴求ポイントを持っています。ではレクサスの個性はなんなのか?とセールス氏に尋ねてみました。

「他の欧州車ブランドに負けない訴求ポイント、それは静粛性です。試乗なさればわかりますが、とにかく静かです。そして快適装備です。カーナビとオーディオは欧州車に比較して絶対的に優れてます。」

たしかにメルセデスのカーナビはヘボで5年は遅れているという感じ。HDDに音楽を2000曲くらい保存できるのはいいなぁ。

「オプションでマークレビンソンという5.1chのサウンドシステムがつけられます。迫力ある音響をお楽しみいただけます。」

でもさぁ、5.1chのソフトってDVDしかないし、それは走行中は見れないじゃない!?と突っ込むと「確かにライヴDVD以外あまりないですね・・・・」とうろたえる。実際に聞いてみると・・・・・自分のEクラスのオーディオにくらべてそんなにすぐれているのかいな?という感じでした。

車内はEクラスと同程度の広さでイスのすわり心地がいいです。これなら長距離のっても疲れなさそうです。やっと日本車もこのレベルまできたのか、と感慨深いです。ただ天井が低く圧迫感を感じます。この圧迫感は後部座席だともっと強くなります。

「ムーンルーフをつけているので天井は低くなっています」と言い訳するセールス氏。

トランクは狭いです。ゴルフバックが2個しか入りません。この手の高速巡航クルーザーを買う人ってゴルフやる人が多いとおもうんですけど・・・・・。


そしていよいよ試乗。

キーを身に着けているだけでドアもあいてエンジンもスタートできます。これは便利。エンジンをかけた状態でキーを身につけたまま車から離れたらどうなるの?とアホな質問をしてみました。

「警告音がでますが、エンジンは切れることはありません。ただ切れた場合は、キー無しでは二度とエンジンを始動できません。」

なるほど、そういうことですか。

エンジン音は確かに静か。でもセルシオもこんなものだったのでそんなにオドロキはありません。Eクラスよりも静かですけど、ここまで静かじゃなくても別にいいや、というのが個人的な意見。

ちょっと町乗りしただけですが、サスペンションの堅さやハンドリングはなかなかしっかりしてていい感じです。やわな感じはまったくなくいい車ですね。ホントは高速道路も走ってみたかったのですが、土日はダメなようです。

そうこうしているうちにあっというまに試乗はおわり。ディーラーに戻ってきました。


最後にセールス氏にGS430の気に入った点・ちょっと気になった点などをのべて帰りました。我が家のように欧州車ばかり乗っている人の感想は特に気になるみたいです。でも、セールス氏はあまり競合となりうるメルセデス・BMW・ジャガー・アウディーのことを詳しく知らない様子で、そのあたりのことを教えてあげると「勉強になりました」と言われてしまいました。トヨタ時代と違って競合は輸入車になったんだからちゃんと勉強しないとね!


接客はウワサどおりよく訓練されていて気持ちがいいものですし、日本の誇る高級車も見れて楽しい試乗会でした。まだ、いったことない人は混み具合も落ち着いてきたので買う・買わないにかかわらず遊びにいってみてください。