ユーモバイルが光回線と抱き合わせでスマホを販売するというニュースが伝わりましたが、その時ふと思ったのがNTTはもはや光回線を持っているよりも売った方が先のことを考えると得なんだろうということでした。
なぜなら光固定回線は将来的に一般ユーザーのモバイル回線への流出が予想される中でそのネット通信基盤としての役割がどんどん低下しつつあるからです。
それは何を意味するかというと光通信事業への莫大な投資が無駄になってしまうかもしれないことを意味します。
ほとんどの契約者がモバイル回線へと流失しまうであろう光固定回線をこれからどう維持し利益を上げていくのか考えると、テレビでも流す予定があるなら回線ごと売ったりはしないと思います。
また災害時に光回線が分断されずに機能するかどうかも大いに疑問です。
モバイル回線の方が無線ですから繋がりやすそうな気がします。
もちろん基地局が崩壊してしまえば分かりませんが。
ですからNTTはそのような旧時代の遺物を持っていてもメンテ費用がかさばるだけなので、この際売ってしまえという戦略に出たのだろうと思います。
普通は売らずにレンタルして儲けようと思うはずですが。
ただ光回線への投資はこれまでの莫大な利益で十分回収できており、さらに莫大な利益は内部留保となり手付かずのまま蓄積されているのだとしたら、災害でずたずたになり価値がなくなる前に処分しようと考えても不思議ではないと思います。
回線を買った業者は晴れて回線が自前の物になるのですから使える間は自由に何にでも利用できるので、嬉しいには違いありません。
しかし何時までもそのおいしい思いが続くとは思えませんが。