外を一人で歩くことが怖かった私も
いつの日からか
マクドナルドにも一人で入れるようになっていた。
「都会には、慣れましたか?」
電話越しの祖母の声に「うん」とだけ答える。
慣れたか、慣れないかなんて、実際なんとも言いようがない。
楽しいこともあれば、苦しいことにも直面する。
籠の中の鳥のような生活を18年。
急な放し飼いに戸惑って、危険な道にも走ってしまった。
大人になれば大人になるほどに刺激が強くなった。
知らないことも知らなくていいことも、たくさんあった。
高校3年の秋、彼氏欲しさに付き合った彼氏ともう2年が経った。
遠距離恋愛は無理だと思っていたが
思いの外続いたので親にも紹介した。
旅行にも行った、ディズニーランドで喧嘩もした。
ご飯も作った、クラブにも行った。
でも、いつももやもやしてたのは、あたしに気持ちがなかったことだった。
親も、友達もみんな言う
「こんないい彼氏いないよ」
理解はできるが感じられない。
心からの思いは、自分の脳みそよりか体が反応する。
全く、言葉にできなかった。
「じゃあ、別れれば?」
それもできなかったんだ。
これまで人生の中で2年も付き合った人間がいなかった。
もやもやの中で結婚も考えていたしこの人となら生きていけるとも思っていた。
何で、別れてしまったんだろう。
