<番組>

「金明竹」桃月庵白酒
「ちりとてちん」瀧川鯉昇
「路地裏の伝説」柳家喬太郎
 仲入り
「厩火事」入船亭扇遊
「妾馬」立川談春

い~い会だったなぁ。

笑って泣いて、うまさに浸って。

ちりとてちんの鯉昇師匠はさすがのキャリア。

力の抜け具合が絶妙で、仕草が細かーくて。

でまた、その細かさを流しそうになるほど自然で。

ご馳走のしがいがある方がタケで、通を気取る方がトラだったりしたけど

酒をついでもらう時寸前に杯の水を切るとか

豆腐に七味を振る時

出がよくなるように容器を時々トントンするところとか(*^-^)b

力まない中に光る丁寧な技。

鯉斗くん(お弟子さん)とは全く芸風が違う気がするけど(笑)

師匠に出会った時の衝撃が大きかったであろうことは想像に難くないですね。

一方、喬太郎さんは自由っ!

昨日までココでやってた芝居がマクラになるだろうなと

漠然と思ってはおりましたが

アンケートに何書かれてもいいや!と

劇中のレビューまで踊って下さって(^O^)

こういう予定調和じゃないところが大好き♪

おかげでだいぶ押したけど(笑)

パーフェクトに面白かったです、新作!!

夏の終わりにもマッチした

仏間(居間)で繰り広げられるノスタルジックな友人との再会。

七回忌と都市伝説と発泡酒&チーズ鱈。

ちょっぴりコーラ風味の物語 in 大宮みたいな(笑)。

(↑分っかりにくっ!)

談春さんの妾馬を聴いて思うのは

落語って本当に捉え方が幅広いなということ。

以前聴いた三三さんと比べると

物理的にはお城へ行くまでと、行ってからの比重も違うし

何より八五郎の「芯が利口」具合が出てくるのがグッと早いし

妹つるに心を打つ素晴らしい説教をしたり

お母さんは元気だけど…と

初孫会わせてやりたい思いを切々と語る姿は

マクラで唐突にお話しになったご自身の身の上が

大変勝手ながら八五郎に重なってしまって…。

ゆっくりとあふれる涙が心地よくて。

「俺、人情噺やっちゃったか!?」by八五郎

はい、がっつり。

帰り際、サラリーマン風のお客さんが

「談春が人気あるの、分かるね」とにっこり。

「でしょう!?」と心の中で私もにっこり。