柳家花緑さんの最新CDを買いました。

「七段目」「笠碁」が収録されているのですが

その中で「ちりとてちん」を視聴した感想を

熱く語っておられます。

後半から食い入るようにご覧になっていたらしく

特にグッときたのは草々と若狭の

新婚当時の喧嘩だそうです。

東西の落語家が600名ほどいる中

落語家同士のカップルは花緑さんとこ一組だそうで。

そんな意味でも、ドラマの内容が

いちいち身につまされたとか。

(林家きく姫さんがお相手)

仕事がなくて在宅している夫に

局の弁当を悪びれることなく持って帰る嫁。

それを横目にぷいと出て行ってしまう夫。

テレビに出続けると芸が荒れると夫が言えば

出なければ落語家という存在そのものが

忘れ去られてしまうと反論する嫁。

どちらの気持ちもよーく分かる。

花緑さんとこにも同じようなことがあったそうで

8:15から8:30の15分間で

毎朝メタメタになっていたそうです(^_^;)

広い世間には同じドラマでも

そんな傷つき方をしながら見ている方もいるんだなぁ…

そうだよね~、世に貴重な当事者だもんなぁ、

と納得。

本物の落語家さんが斜めからの批判的な目線じゃなくて

ちゃんと入り込みながらちりとてを見ていて下さったことが

素直に嬉しい。

お坊っちゃん気質の人が好きな私は

嫌味がなくてそこはかとなく品が漂う

花緑さんの落語が大好きです。