現在のプログレッシヴ・ロック・モンスター。


2006年リリース作。

彼らの根幹である

「Red」

「Dicipline」の

King Crimson を

思わせる冷徹でタイトなリフとリズムに


Gentle Giant的な

対位法をピンポイントで挿入

メインストリーム系ヘヴィ・サウンドにも対応した

アレンジはいつも通り。


今作はミニマル的アンビエント色が以前よりも増し

Maynard James Keenanの詞が深遠さと狂気を増幅させて


闇にハマりこんでいく感覚は


Peter Hammill
(Van Der Graaf Generator)

Roger Waters
(Pink Floyd)

に共通する。


メディアでは

ヘヴィ・ロックでカテゴライズされているが、


どう聴いても

プログレッシヴ・ロックにしか聴こえない。


オールド・プログレ・ファンにも聴いていただきたいバンド。


2001年の2nd。

L.A.のアルメニア・コミュニティ出身。

Rick Rubinがプロデュース。

当時の主流だったヘヴィな音像を纏いつつ

スラッシュメタル、

プログレッシヴ・ロック、

ハードコアを取り込み


2トーンや

ブラスト・ビートを所々交え、


Faith No Moreが

提示してきた

ミクスチャー・サウンドの一つの到達点を披露。


アメリカの病巣をえぐる鋭い視点の歌詞を変幻自在に操る

Serj Tankianのヴォーカル


哀愁あるルーツの中近東メロディ


読めない曲展開と相俟って

変態的で

病的感覚満載の

非常に中毒性が高い構成になっている。


9.11の週にリリースされ

全米初登場1位。


歌詞の内容などもあり

9.11以降は

John Lennon

Rage Against The Machine

と共に

一時期ほとんどラジオで流れなかった。

「お利口さん」ヘヴィ・ロックが多い中、

数少ない反体制的なロック・バンドの一つ。



今年も、

メジャー、マイナー問わず

ミュージシャンの訃報を耳にしてきました。


個人的には、

3人のお気に入りのシンガー達が

この世を去ったことに

物凄くショックを覚え

喪失感に襲われています。


・Ronnie James Dio


今のメタルシーンに

一つの歌唱スタイルを作ったシンガー。

Rainbowから35年以上経った今も

Black Sabbath(Heaven & Hell)

Dio

でトップに君臨。

去年から胃ガンというニュースを聞いてはいたのですが・・・。


・Steve Lee

スイスのハードロック・バンド

Gotthardのシンガー

10月上旬に

ヴァカンスで

アメリカをバイクで

ツーリング中に

トレーラーに巻き込まれてしまい帰らぬ人に・・・

未だに信じられない事件です。


Peter Steele


NY出身の

ゴシックメタル・バンド

Type O Negativeの

シンガー&ベーシスト

ここ数年、

HIVだの鬱病だの

噂は聞いていたのですが、

詳しい情報は発表されず・・・

一番ショックなニュースになってしまうとは・・・。


Ronnieの

This Is "Heavy Metal"な

魂の声、


Steveの

ソウルフル&ハートフルな声、


Peterのディープで官能的な低音ヴォイス


彼らの新作が聴けないのはつらいです。


改めて

心からご冥福をお祈りいたします。