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経済学に無知なることは罪ではない.しかし無知なるままに経済問題を声高に論じることはまったく無責任であるといえる.(ロスバード)

TwitterID 男前先生 @_dt4u / 所属機関組織に無関係の個人としての不定期落書き / すべては良識に基づきます

 昔ながらのナポリタンを食べようと思う。

 

 パスタは一般的な1.6ミリでもいいが,できれば太いものがいい。amazonで買える。

 

 

 

 これを1%の塩水で時間どおり茹でて,オイルをまぶして冷ます。オイルをまぶすのはくっつくのを防ぐためなので適量で。冷まして使うのはアルファ化を促すため。冷蔵しておいてもいい。

 

 用意するのはケチャップ,塩,マッシュルーム,ピーマン,玉ねぎ,ウインナー。マッシュルームをしめじに置き換えるのも可。ウインナーは角切りベーコンでもいい。

 

 フライパンにオリーブオイルを敷く。スライスしたウインナーとマッシュルームを泳がせるイメージ。オリーブオイルはサラダ油でも可。要はウインナーとキノコの香りと旨みを抽出できればいい。

 仕上がりにサッとスライスした玉ねぎを炒めて次の工程へ。ベーコンを使った場合はややカリカリになるまで炒めるといい。

 

 そこにケチャップを投入。量は1人前なら大きなスプーン1杯からレンゲ1杯。つまり自分のケチャップ好き度で量は加減するといい。私はケチャップが死ぬほど好きだから多め。

 ケチャップがオレンジ色にモタっとするまで火を通す。こうすることで酸味が飛んで甘味が出る。ここがポイントだ。実に美味いナポリタンと,なんかコクが足りないなという出来上がりに分かれるのはここできちんとケチャップを炒めているかどうかだ。

 ちゃんとここまでの段階を踏むことがコツだ。極端にいえばこれ以降の工程はオマケだ。それくらいこの工程は重要。全てが決まるのがここだ。

 

 ケチャップを十分に炒めたらここでパスタ投入。

 

 イタリアンではパスタは炒めないものだが,ナポリタンは日本発祥の料理だ。ここは芯まで温め直すつもりできっちり炒め和える。味付けはほぼケチャップで決まるのがナポリタンだ。私の場合,ここから塩も砂糖もコンソメも使わない。炒めたケチャップの甘味と旨みで決まる。

 

 パスタが芯まで温まる頃にピーマンを投入。

 

 ナポリタンにピーマンは絶対に必要だ。ピーマンはこの段階で入れる。理想はパスタが芯まで温まるのと同時にピーマンに火が通っている,そんな加減だ。もともと生でも食せるピーマンなので,あえて火を入れる必要はない,という程度に意識を持つといいだろう。

 

 これのなにが美味いか。

 

 マッシュルームでグアニル酸を,ケチャップでグルタミン酸,ウインナーでイノシン酸という3つの旨味を集結させていることになる。旨みの増強効果そのものの料理だ。

 

 まず一度,これら3つの旨み要素を意識しながら調理してみてほしい。

 

 私見で言うならば,ケチャップの炒め具合だけが「美味い」「不味い」を分ける。好みでコンソメを使うのもいいが,きちんと旨みを引き出せばケチャップだけで味が決まるので,ぜひ試してほしい。

 

 

 

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