3月25日金 本仁田山登山 天気 晴れ


河辺駅から奥多摩駅までのくだり列車はがら空き。それもそのはずである。平日の朝でくだり方面へ
向かう人なんていない。世の中は計画停電のさなか。青梅-奥多摩間も16時以降運休というアナウンス
が流れていた。今日は奥多摩駅下車→本仁田山→コブタカ山→鳩ノ巣駅といったコースを歩く。




08時45分 奥多摩駅下車


08時58分 林道安寺沢線分岐まで


本仁田山目指して、市役所前の道を下り突き当りを左折。橋をわたる。




日々これ修行
うっすらと雪をかぶった山々が見えました。




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市役所前の駐車場を進みます。






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橋の上から奥多摩駅方面見たところ。






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橋をわたりきると付近の案内板がありました。本仁田山は右折。




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そのまま進むと鉄橋です。






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みちなりに集落を越え、すこし坂道を登るとこの看板が目に入ります。本仁田山は右折。
駅から10分程度で到着。






08時58分 林道安寺沢線分岐から

09時23分 安寺沢本仁田山登山道入り口まで




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木に降り積もった雪がサラサラと絶え間なく降り続いていました。まるでダイヤモンドダストのよう。
とてもきれいでした。日のあたる東側の斜面は、飛雪が光を反射し特にきれいでした。






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道沿いに約25分歩くと、この看板に出会いました。






09時23分 安寺沢本仁田山登山道入り口から

09時31分 乳房観音前まで




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登山道入り口から道しるべが示す方向へあるくと民家がある。本当にここを通ってよいものか、不安になりながらも
前に進む。




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民家の脇、敷地とも思えるような脇の階段を登ると上にも道しるべがあり、正しいことに気づく。




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小さな水の流れを上流に向けて歩いてゆくのだ、と思いをはせる。すこし先に本仁田山と乳房観音と書かれた看板
があった。登山の安全と楽しい登山ができるよう祈願する意味で乳房観音様へ寄ることにした。




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鎌倉からの落人が蒔いた銀杏の種が芽吹き、やがて2mもの乳根を持つ銀杏の巨木になったとのいわれがあるそうだ。現在の銀杏は、その銀杏の切り株から芽吹いたものとの事。そして、乳癌にかからないご利益があるとされているそうだ。登山に関するお願いをするにはちょっと違うように思ったが、やはり登りはじめのお願いとして、

いつもどおり祈願した。




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これが、現在の銀杏。大正時代に樹齢で尽きた前の銀杏の切り株から芽吹いたものだそうで、そのうち乳根がでてくるだろうとの事。手前の銀杏から小さいながら乳根がでているように見えた。




09時31分 乳房観音前から

10時18分 大休場尾根まで

乳房観音をでてからは、かなり急な傾斜をジグザグに登ってゆくが、まだ踏まれていない雪があり、結構苦戦。
杉林の中は、樹上に積もった雪が飛雪となり地面に降り注いでいる。息が苦しく深く呼吸すると、その細かい
雪が肺に到達しむせてしまった。そういえば、福島第一原発から放出された放射性ヨウソ131は、雪となりこの
辺りに降り注いでいなかったのだろうか、雨と違い雪の場合は降ったあとに風でとばされるのでたちが悪い
だろうなと想像、半減期が8.6dで、それほど強いベータ線を放出するわけではなかった?と記憶しているので、
仮にそういうことがあっても、すぐにどうにかなるわけではないと思ったが、内部から被爆した場合、皮膚に
比べ比較的感度の高い臓器への影響は、よくわからないし、その器官がやられることによる体全体としての機能
にどう影響するかもわからないなぁと、ちょっと不安になった。
それにしても、この区間の急斜面は、きつかったのであまり写真を撮る余裕がなかった。体重80kgに、荷物10kgを
運ぶだけの筋肉に成長していないことを痛感した。




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確か杉林から抜けた辺りの状況。こんな感じでした。




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道はとても狭くしかも踏み跡がないので、本当に道があるのか不安になる。とりあえず上に上ってゆく感じでした。
振り返ると白い化粧をした奥多摩の山々がよく晴れた青空に映えて美しくみえたのは得した気分であった。




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安寺沢から続いた急な上り坂も、小休止。ここがどうやら大休場尾根らしい。ようやく写真を撮る余裕がでた。



10時18分 大休場尾根から

11時40分 本仁田山頂上まで

ここからは比較的緩やかな上りが多かったが、雪道は、やはりあるきにくいです。アイゼンをもっていない私は
何度もすべりながら頂上を目指していたので、結構時間がかかった。
この日はほかの登山者に会うこともなく、また誰かの足跡も一切ない雪面が延々ひろがっていたので、なんというか

か、開放感以外にも一抹の寂しさもあり・・・・・・・・・
雪面に動物の足跡を見つけると、ついつい追いたくなってしまう。

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キツネでしょうかタヌキでしょうか。爪が見えます。野良犬の足跡でしょうか・・・・




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がけのほうから上がってきて尾根を横切り反対側のがけの方面に消えてました。姿を見たいと願いましたが
会えませんでした。


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結構雪があり、足元が悪かったです。やはりアイゼンを持参するべきでした。



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のぼりに登って、ようやく道しるべを発見。これだけでもうれしいものです。時間的にあと少しで頂上と思われます。

写真は、右手側へは花折戸尾根方面をさし、左手側が本仁田山頂上方面です。



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ようやく、1224mの本仁田頂上へ!! 頂上はあまり広くないがボロボロで畳1畳ほどの

あずまやがある。私の荷物と体重では、そこに収まることはできない。。。


11時40分 本仁田山頂上

12時42分 頂上出発


あまりにだれもおらず、とても静か、そして天気もよいので、ついついうとうとしてしまった。

食事含め1時間ものんびりしてしまいました。


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頂上の様子。上であずまやといいましたが、これはなんといえばよいのであろうか。


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ぬかってはいたが、丁度よい石が斜面にあったのでそこを休憩の場とした。

持参した2Lの水を、ようやく使うときがきた。。。

カップラーメン2食分とカップ味噌汁で腹を満たす。疲れたあとの食事は最高です。

今頃、同僚たちは仕事中だろーなぁと、都会に思いを馳せながら。。。

タマラーン、ウメー!!


を連発し、腹を満たすと、、、なんともいえない気分です。そして、

誰もいないことをよそに、一人騒ぎながら食べると、なんともいえない爽快な気分に浸れます!



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眺めは、あまりよろしくありません。完全に杉の林に遮られていました。



12時42分 頂上出発

13時01分 コブタカ山の道標まで


北向きの斜面だからであろうか、登ってきた側よりも雪が多かった。

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川苔山、鳩ノ巣駅までの道標。距離が書かれていると、とても助かる。およその時間

を検討できるし、モチベーションもあがる。


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道標に、手書きでコブタカ山との記述があった!狭い頂上ではあるが地図に載っている

場所を実際に確認できると、面白い。



13時01分 コブタカ山の道標から

14時40分 鳩ノ巣駅まで

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空を見上げると、一羽の鳶が気持ちよさそうに飛んでいた。結構高いところ

とんでいるなぁと思い一枚撮影した。強い上昇気流が発生しているのかなぁ

と、、もし湿度が高かったら天気が崩れてくるかもしれない??などと思ってみたが

雲はあるものの、そういった気配は感じられない。。小説などで読むと、風向きとか

雲の動きで天候を察知する場面があるが、知識がないので難しいです。。

勉強せねば



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地図にあるようにコブタカ山から鳩ノ巣方面のくだりは急であった。




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しばらく下ると、遠くに道標発見。あの道標を右にそれて林に入っていきます。

まっすぐはいけないみたいです。杉の林に入ると、あとはひたすら下るのみ。



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途中、真新しい道標を発見。大根ノ山ノ神が祀られている場所より500mほど

手前(コブタカ山側)の場所と思われます。



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計画停電の影響で16時には運休となるから、遅くとも15時にはのらなければと少し

気持ちがあせりはじめた頃、林の中がすごく、よい香りに包まれていた。檜の香りだ。

はじめは、檜の林だからかと思ったが、しばらく歩くとなんと、切り倒された木があるではないか。

材木とするべく幾十年も前に植林された木々に違いはないが、やはり伐採された木をみると

胸が痛む。。。


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そしてさらに歩くと、伐採された木が山道付近に散乱していた。ここって、もしかして入っちゃいけなかったのかな。。

とりあえず道なりに下ると、ようやく大根ノ山ノ神付近に到着。ここでは道路工事もしており現場の方々が数名

いらっしゃった。お仕事ご苦労様です。という感じで通り過ぎた。


日々これ修行

あとはひたすら下った。きれいな苔むした潅木があったので写真を一枚。

んーーーーん、うまく取れないな。ぜんぜん美しさがちがいます。。どうやれば

みて感じたとおりの美しさを切り取れるのだろうか。。。


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そして、熊野神社到着。これまでの楽しい登山と無事に山行を終えることが

できた事を感謝し駅に向かう。その途中に乳銀杏発見!

ここにもあったんだね。この銀杏はきっと、乳房観音の銀杏とつながっているに

ちがいない!!この辺には、乳銀杏がおおいのであろうか。。


日々これ修行

いわれが書かれてました。8月3日にこの辺のお祭りがるのですね。


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そして、鳩ノ巣駅へ。アーよかった。15時前についた。


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鳩ノ巣の駅舎。なんか懐かしい感じです。でもSUICA対応済み。当たり前か。

でも、いいね。やっぱりこういう風景はのこしておいてほしいな。

昭和っぽさが残っていて、なんかこう、じーーんとくるものがあります。

昭和は破壊と再起の時代。私は昭和後半に生をうけたからかもしれないけど、その文化が

大好きです。
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駅のホームはきれいでした。ベンチもきれい。一個ずつ分かれていて、となりとの隙間もあり

いい感じです。それにしても誰もいない。。


今回の山行をまとめると、


08時45分 奥多摩駅下車から14時40分 鳩ノ巣駅までの5時間55分の山行でした。

雪が残る山には、アイゼンを携行するべきだと感じた。もう少し詳細に時間を見積もるべきであった。

標高や急坂、体力を考慮して時間を見積もるようにしようと思った。余裕がなくて写真をとれないのは

勿体ないことですから。


リフレッシュ休暇終了まで、あと1週間。山にいける日は、そう多くないけど

次はどこにいこうかなぁ。。。


以上!