2月20日(日)川苔山へ初登山をした。この日は青梅マラソンだったんですね。。

車で奥多摩まで行って、車を駐車場に止めてからバスで川乗りバス停までゆくつもりであったが

すっかり到着が遅くなり奥多摩着が10時を回っていた。そのせいか、休日はフリーで停められる

役場の駐車場はいっぱい・・・・

しまった、、、もう少し早く自宅を出るべきだったのだ。

あとは、1日700円でとめられるという、町営氷川キャンプ場の駐車場か。

お金がかかるけど、仕方がないとあきらめ、駐車場に行ってみたところ、2月は無料で停められる

のだという、確かに張り紙があった。これは、とてもラッキーであった。

山登り支度を済ませて、奥多摩駅へ歩いた、5分程度である。


日々これ修行

奥多摩駅のまん前に奥21川乗経由のバス停があった。11時丁度発のバスに乗る予定。


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これは、奥21番東日原行きのバス。3つ目の駅で降ります。


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奥多摩に熊がいるんですね。でも、今の時期って冬眠してるんじゃないのかなぁ・・・

それでも、近頃の異常気象や環境変化のせいで何が変化しているかわからないので

用心しようと思います。くまよけの鈴をもってこなかったな・・・

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川乗バス停。奥多摩駅から13分で到着した。この門が川苔山への入り口です。

この左手にあるお社が下の写真。

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登山道の案内板とちょっと水らいですが、その奥の影のところにお地蔵さんがありまあした。

ここで、登山の無事と楽しい登山ができるよう、お祈りをし、チャレンジ開始。



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門を過ぎると、左手が山右手が沢といった景観で道がしばらく続きます。沢越しの

対岸のがけは、日が当たらないからなのか、結構雪が残っていた。

右側のがけは、岩がごつごつしていて、落石も多い感じです。


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歩いていると、ガードレールがぼこぼこになっている箇所がよくある。それだけではなく

よく見ていると、どこをみても、傷がついている。落石の多さを物語っているのだ。

この写真では、ガードレールがゆがんでいた。車でもつっこんだかのような後だが

落石が直撃したのだろう。

歩きながらも、警戒しつつすすまなければと思った。ということで注意しましょう!


25分ほどあるくと、竜王橋をわたる。すると今度は左手が沢、右手が山という形になる。


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この先が竜王橋。

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古ぼけて字が読みにくいが竜王橋と書かれている。

この橋にいたる途中、探検に出たきり戻らなかった上智大生の追悼碑が

岩に刻まれていた。86年にことがおき、97年にそのご両親が建てたようです。

将来有望なご子息を失われ、さぞおつらい気持ちだったろう、建てられるまでの

時間差に、ご両親の気持ちが現れているようで、悲しい気持ちになった。

自然に挑むときに付きまとうリスクは、自分だけでなく多くの人を悲しませる。

しかし、そのリスクをかけて、未踏の地を切り開いてきたのが人間であり、そのおかげで

存続してもいる。この学生の方は、その偉大な人間の一人だなと思った。

そして、なによりここに、この石碑を建てられたご両親の思いが、ここを通る

登山者に、気をつけてチャレンジしてきなさいと叱咤しているようにも思えた。

進むも、引くも勇気。せっかくの勇気を匹夫にしないよう、気を研ぎ澄まし

先へ進むことにした。


10分程度あるくと、いよいよ細倉橋にでる。したの写真がそうである。
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細倉橋をわたるとすぐ、川苔山の登山道入り口となる。上の写真のおくにブルーシートが

かかっているところが入り口。


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ここです。右に行きます!!!!!

バス停から細倉橋まで、ゆるやかな上り坂で、約40分から50分ほど。写真を

とりながらのんびりで50分てとこかな。



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登山道に入ると、こんな感じの山道になります。細い道で右手が深い沢になっています。

この先へ進むとしたの写真のような滝を見下ろすことができました。


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先へ進むと突き当たりに古い古木があり、右手に沢を渡る橋があった。
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この橋を渡ると、登山道には雪が結構のこっており歩きにくい状況が続いた。


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すでに歩いた人のトレースがあるので、そこを踏みつつ歩いた。アイゼンは

もってきていないので、状況しだいでは引き返さないといけないと感じた。



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沢にはところどころ橋がかけてあり、そのひとつ

ひとつが趣がある。谷であるため、橋の真ん中で上流、下流を見渡すと

なんともいえない美しい自然の景観を堪能できる。本当に美しい景色だ。

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つららがたくさんあった。これも山の中でひっそりと自然によって造形

された芸術だ。美しい。


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氷柱群を後に、また沢をわたると、今度は登り。沢を眼下に徐々に高度を上げてゆく。


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鉄筋の橋が架かっている。わたっているときに地震がおきたら転落してしまいそう。。


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落ち葉が残雪の上にあり、トレースを隠す。ここも細い道。しかも左手は急ながけなので、

滑らないようにできるだけ山側を注意して歩く。枯葉にかくれた氷とか雪は、本当に要注意。

下手をすると滑落してしまいます。

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この下には沢が流れてます。おちたら大怪我ものです。。。注意せねば

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丁度歩くところに雪がのこっているんですよね。。。。雪が道を作ってます。


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こんな感じで。アイゼンをはいてないので、滑落しないよう慎重にあるいた。

後方で落石があり、肝を冷やした。山側も急な斜面、左側も急な斜面で沢に

直結しているので、逃げ場がすくなく、かつ雪があるのであせると危険な地帯です。


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危険な登山道を過ぎるとようやく傾斜がゆるく歩きやすい道。右手に沢をみると

鉄筋の橋が落ちているではないか。。。もしかして、この先のどこかが通行止めになってたり

するのかなぁ。そんな不安がよぎる。

また、上り始めが遅かったので、帰りのバスの時間等々考えると先を急がねばならない

感じになってきた。百尋の滝から頂上まで120分ほどかかるらしい。滝で、進退を一度

検討せねばならないか。。。

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この下の岩場に、やはり追悼の碑があった。いまから30年以上まえに遭難された

方のもののようです。川苔山は人気がある山のようですが、遭難などもある山

だったんですね。。。 たしかに、これだけの岩場であったり、雪で足をとられたら

即滑落、登山初心者の私がこれまで登ってきたところとは、厳しさが違ってます・・

マジで、気をつけねばと思いきや、実は、ここでこけてカメラを岩に打ち付けてしまいました。

が、カメラのレンズカバーに傷がつく程度でなんとかガードできました。ああ、よかった。

油断するな、との警告かも、、とか思いつつ先を急いだ



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こんな道もスリルがあるが、一歩間違えると滑落します。。だけど運悪く落石なんぞがあったら、やばいです。

岩が多く、しかも浮いているのも多い。そして枯葉がそういうのを隠している状況があるので、落石しやすいんだろうなぁと。もし、人が多かったら上から石落ちてきそうだよな。

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ようやく来たぜ、百尋の滝。すげー。まじですげー。でかい。した凍ってる。やばい

偉大だぜ、自然。頑張ってきてよかった。これだからやめられないよな。



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絶景ぜよ。美しい。

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美しい。。 頭の中、脳内物質が出てる感じでした。いいもの見た。
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もっと早ければ、滝つぼがもっと凍っていたのかも。だとするとどんだけすげー

景色みれたんだろ。今度は早朝きてーな。アイゼン買って。それにしても、この状態でも、感動的。

人工物の喧騒がなく、完全に自然の静寂が支配している中で、たった一人、人間俺だけ!

贅沢だなぁ。すわるにちょーどいい岩があったので、しばらく、そこで物思いにふけってみた。

そーいえば、ここまできて、すれ違った人、誰もいなかったなぁ。。こんな季節に、しかも時間も

遅いからいるわけないか。。。



滝もすげーけど、向かい側の絶壁も迫ってくる感じで、怖いくらいすげー。

高さ100mはある絶壁だぜ。ほんと、俺ちいせーぜ。なんでこんなに怖さがあるのかわからないが

すごさと怖さが混じった感覚だった。岩壁に松か杉かわからないけど、垂直に生えてるのもあって

ど根性を感じた。


この時点で、12時50分。バス停から1時間40分ほど。雪が多く、慎重にあるってきたの予定より

ちょっとオーバーしてる。地図によるとここから頂上まで2時間。うーーーん、やばいかな。帰り。

日が沈むのも早いし、車を奥多摩においてあるので帰りもこの道を引き返すため、さっきの滑落しそうな

道を明るいうちに通らないとやばいし、ライトとか一切持ってきてないからなぁ・・・・と迷ってみたが

せっかくここまできたので、やっぱ頂上を目指すことにした。17時前に通過できれば何とかなるかと

考えたから。。


ということで先を急ぐことにした。
日々これ修行

おもしろいもの見つけた。。気の根っこが張り出したところに、落石が乗っかっている。

さっきから落石のはなしばっかりだけど、こういうものからも、その多さをうかがい知ることできる。



日々これ修行

標識に距離が書いてないので、どのくらいかかるかわからない。しかしながら、いそがなくちゃ

いけないことにかわりないので、気合とど根性でペースアップ。



日々これ修行
足毛岩分岐にたどり着いた。ここでは、より短距離な方向に進むことにした。おそらく勾配きつく

なるのだろうな。ということで写真でいうと上に進むことにした。


案の定、急坂で途中左足の太ももの裏とアキレス腱がつって動けなくなったにひひ

でも、足がつるくらい動いてるんだ、俺、みたいな変な満足感があり、一人でニタニタしてました。

歩きながらずっと気になっている足跡が実はあって、明らかにつめがある。アイゼンだろ、とずっと

おもっていたが、なんか形が??なのが混ざっててちょっと、背筋がゾーっとしてきたのも、ちょうど

この頃だった。動けなくない間、自分の動けるようになるまで周知見るじゃないですか。

しかも、時間はどんどんすぎていく、ちょっとやばいかなと思い始めてもいるときだった。



動けるようになるやいないや、また先をいそいだ。。するとだんだん残雪の量が多くなってきて、、
日々これ修行-177
あるきずらくもあり、トレースがきえてきている部分もありで、地図ももっていない私としては

ちょっと、やばいかなぁと。引きかえすかということも頭をよぎる。


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進む方向には雪がどんどん多くなってくるし。不安になること山の如し。。。


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どんどん雪の世界に引き込まれていく。。。 しかもすべるからか、今までと違う

ところに力が入るためか、左足がつる回数が増えてきている。

耐えろ、耐えるんだ、俺の左足~メラメラ


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ひたすら登りでした。これが結構80キロオーバーの体をより高く運ぶ、日ごろ歩かない

足君が、ダダをこね始めていることが、痛いほどにわかるのだった。。



日々これ修行-187

雪が多くなってくる。ん?? なんか雪の上に黒い粒粒が異様にたくさん落ちてるけど

なんだこれ、、と思ってよーくみると、なんか動いている。。

うえぇぇぇ、気持ちわりぃ。。。 なんだこの虫。。 叫び
あたりを見ると、そこらじゅうに、黒い虫がいる。。間違いなく何億のオーダーで”いる”。

けちらしながら歩いているが、ズボンの隙間からそいつらが上がってくるんじゃないかとか

呼吸に混じって吸引してしまうんじゃないかとか思うと、息をとめながら苦しい坂道をのぼら

なくてはならず、酸欠で倒れるんじゃないかと思うほど山の如しであった。。

どなたか、雪の上にたむろす、不届きな虫のこと知っている方いましたら何者か教えてください!

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看板がみえてきたが、距離がかかれていないため、どのくらいかわからない。あとどのくらいでつくんだろう。

もう、あと数百mだろうと想定し、ラストスパート。虫を無視しつつ先を急いだ!


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急坂の先に、看板発見。あと200mとある。やった、とうとう頂上か。


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きっと、あの先が頂上であろうと思えると、俄然やる気がでてきた。尾根みちなので

最後の坂までは楽勝だ。



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この最後のなんでもないような坂が、きつかった。アイゼンをつけていないので、そのすべることすべること・・・・

おまけに、途中で左足がまたつってしまい、動けなくなってしまった。。むっ

動くと足がものすごく痛いし、すべるので転んでしまう。5分ほど動けず痛みが引いたあと、体勢を変えて

つま先で雪を削りとりつつ力をかけて登り、午後14時20分川苔山頂上に到着した。


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結局登りでは1組のカップルとすれ違ったのみであった。頂上では老夫婦1組と

50、60歳ほどの男性が2名ほどいました。皆さん鳩ノ巣駅のほうから登ってこられたらしく

川乗バス停方面からきたといったら、道迷わなかった?とか雪たくさんなかった?とか聞かれました。

この時期、あまりポピュラーではないのですね、川乗バス停からの登山は。。。

どうりで人と会わないわけです。


ここで、汗だくのシャツを根こそぎ脱ぎおとし新しいシャツに替えて、すっきり。そして

プラティパスで持ってきた水を沸かし、カップラーメンに注いで食した。


んーーー、うまし!


最後に頂上で記念撮影しました。


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15時丁度に山頂を発ち、下山の途についた。

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今度はこの坂を下らねばならないが、ここは慎重に雪の上を下った。

下山は、登頂よりも足に負担がかかるのか途中足の感覚おかしい。

百尋の滝付近へ降りてゆく道の途中、ロープが引いてある道があるが、そこで命拾いした。

足を滑らして転んでしまったが、そこは下手をすると滑落するような場所であった。何でも

つかむようにあるものは、つかんでおいたほうがよいものです。危なかった。


最終的に登山道入り口についたのが16時10分ということで、何とか事なきをえたかなと

いう感じです。細倉橋からは約40分ほどでバス停につきまして、結局17時についてしまった。

バスは、17時30分発なので、待っている間に我がザックの写真撮影をした。


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GREGROY BALTROです。




というわけで、川苔山登山行は無事完了できました。


今回必要と思ったもの

  □地図(最低50000分の1)

  □ヘッドライト

  □敷物

  □バーム あと2本は必要であった。

  □アイゼン

  □ロープ

  

次回までに最低でも地図はgetしておこうと思う。