ドライシステムソリューション

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乾燥剤のあれやこれや

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あけましておめでとうございます。

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

 

長い間、更新が滞っており申し訳ございません。

 

本年は、定期的に更新するよう心がけようと思っております。

見に来ていただければ幸いです。






DSS

塩化カルシウム系乾燥剤

成分:CaCl2



主成分は、塩化カルシウムである。


また、凝固剤が使用されている場合が多い。


凝固剤を使用していないものの代表例は、「水とりぞうさん」である。


塩化カルシウムの潮解性を利用して、空気中の湿気を吸収する。




化学的に水分を吸収するため、温度や湿度に影響される。


また、塩化カルシウムのみだと水分を吸収すると液体に変わるため


非常にデリケートである。


そのため、各社、包装材や凝固剤を工夫している。





シリカゲル・クレイ系乾燥剤との違いは、化学的に吸湿するため


非常に吸湿能力が高い点である。


しかし、上記の通り、取扱いがデリケートであるため敬遠するユーザーもいる。





最後に、塩化カルシウム系乾燥剤の中にも違いがある。


それは、原料に無水塩化カルシウムを使用している場合と


二水塩化カルシウムを使用している場合である。


ホームセンター等で販売されている乾燥剤は、二水塩化カルシウム


工業用の乾燥剤は、無水塩化カルシウムを使用していることが多い。



二水塩化カルシウムと無水塩化カルシウムの違いは


元々湿気を多少吸った状態か全く塩化カルシウムが湿気をもっていない状態かである。


二水塩化カルシウムは、炭酸ナトリウム(ソルベー法)を生成する際の副生成物であるため


安価で大量に市場に出回っているため、入手は容易である。


そのため、市販品は二水塩化カルシウムであることが多いようです。






DSS

本日は、私が前に勤めていた会社でのお話です。


前に勤めていた会社は、電気系の製造業を営む会社でした。


私の配属先は、技術部開発課。



そこで、その当時40歳過ぎぐらいの先輩から研修時に出されたお題です。


(実際に目の前で実験をしていただきました)



20リットル程度の真空チャンバーがあります。


そして、コップに100ミリリットル程度の水を入れます。


そのコップを真空チャンバーの中に置き


真空ポンプにて真空チャンバー内の圧力を10パスカル~100パスカル程度まで徐々に下げると


コップの中の水はどうなるでしょう?



というお題でした。



私の当時のとっさに考えた答えは「蒸発」するでした。



今考えると浅はかすぎます。


ふと浮かんだのが富士山の山頂では60℃程度で沸騰するというお話でした。


真空チャンバー内はそれ以上に圧力が下がるはずですから20℃程度の水でも


沸騰するのではないかと考えて回答した覚えがあります。




が、そこまでは誰でもたどり着く答えのようです。


沸騰してからがこの実験の面白いところでした。






なんと沸騰した水が凍るのです。


実験の最中は 「えっ」 でした。


よくよく考えてみると気化熱なんですね。


水は蒸発する際に気化熱を奪います。


20度程度の水から熱を奪いますので温度はどんどん下がっていきます。


温度は下がっていきますが、チャンバー内の圧力もどんどん下がるため


そのまま沸騰状態は続きます。


そして、どんどん水温は下がっていき、やがて凍ることになります。





こういう考えさせる実験を小学校や中学校でもっとできないのだろうか。


私の小学校・中学校時代の理科の実験は非常に単純なものが多かったように記憶しています。


難解な考えさせる実験が増えれば、もっと理科が楽しくなると思うのですが…。






DSS

今日は、少し違った視点でのお話です。



温度と湿度の関係ですが、日本の方は日本の四季の関係上


気温が上がると湿度が高くなる(日本の夏を無意識にイメージして)


気温が下がると湿度が低くなる(日本の冬を無意識にイメージして)


と考えておられる方が非常に多い気がします。



天気のことは勉強したことがないため間違ったことを書いているかもしれませんが


日本の夏の湿度が高い理由は、太平洋高気圧が海から来るからです。


そのため非常に湿気の高い空気が日本に入ってくるので湿度が高いのです。



逆に日本の冬の湿度が低い理由は、シベリア高気圧が大陸から来るからです。


そのため非常に湿気の低い空気が日本に入ってくるので湿度が低いのです。





ここまでが前置きです。


実際のところどうなのかといいますと


温度が高くなると、空気が保持できる最大水蒸気量が上がるため湿度は下がります


温度が低くなると、空気が保持できる最大水蒸気量が下がるため湿度は上がります



実際の現象を想像していただけるとぴんとくるかもしれません。


冷たいジュースが入ったコップの表面に徐々に水滴がついてきますが


これはコップ表面の空気が冷たいジュースによって温度が下がることにより


コップ表面の空気の湿度が上がり、保持できなくなった水蒸気がコップ表面に


水滴として現れてくるということになります。






DSS

朝晩はそろそろ油断をしていると風邪を引きそうなぐらい


気温が下がり、日中も汗ばむ陽気がなくなりつつあります。


そんな神奈川です。




いつのまにやら涼しくなっていき


乾燥剤の季節からは遠ざかりつつあります。




季節から遠ざかっても


会社内での検討・試験等はどの季節でもおこなわれるもの。


季節に関係なくお仕事はあるものです。




いつの頃からシルバーウイークなるものが設定されたのか


もはや記憶にはないのですが


ゆっくりと自然と戯れて英気を養ってきました。


紅葉にはまだまだはやすぎたようですが


緑と触れ合うのはやはりいいです。




DSS