たぶんですけど、私は情報の6割くらいをTwiiter経由で得ています。

今日はその中でフォローしていて情報源として有用だったり、自分の視点と違った側面を見せてくれるオヌヌメアカウントを紹介します。(Twitter上やネット上では結構有名な人ばかりですが。)


※注:私の興味は以下のキーワードに代表されるので、ここにヒットしない人は特にフォローしても面白くないかもです。

(キーワード)ビジネス/経済・金融/フリーエージェント・ノマド/テクノロジー/雑学・面白

ビジネス

孫正義 @masason
言わずと知れた超スーパー起業家。
外野のヤジにも負けず、情熱的にビジネスに取り組んでいる様子が垣間見れます。

Lilac @Lilaclog
最近忙しいのかあまり更新されませんが、海外のビジネス事情なんかに造形が深く興味深いツイートやブログを更新されています。また、工学系出身ということもあってテクノロジーの話なんかもしてくれます。

現代ビジネス @gendai_biz
ビジネス系記事をツイートしてくれます。


経済・金融

高橋洋一(嘉悦大) @YoichiTakahashi
経済学のセンセ。気持ちいいほどのリフレ派で"金刷って景気回復"の急先鋒と思わる人。

池田信夫 @ikedanob
こちらも経済学のセンセ。ブログなんかはカナリ難しい経済理論を噛み砕かずのっけるので、ついてこない奴は議論に参加すんな的な逆に清々しいスタンスをとっている方です。
この人はリフレ派の人とは別のポジションにいるようです。

Kazuki Fujisawa @kazu_fujisawa
自称金融機関勤務のアルファブロガー。難しい金融や経済のことを噛み砕いて説明してくれるので、この方のブログや著書なんかはちょくちょく読んでいます。がっつり新自由主義。

BLOGOS finance @blogos_f
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 @WSJJapan
ファイナンス系ニュース・記事をツイートします。


フリーエージェント・ノマド

家入一真(Kazuma Ieiri) @hbkr
日々面白い企画をしている様子が垣間見れます。

佐々木俊尚 @sasakitoshinao
ジャーナリスト。メディア系のビジネス状況や、フリーエージェントについての見解をよくツイートしています。また、毎朝自身が興味をもった記事を連続でツイートしているので、雑学的要素もあるアカウントです。

大石哲之(おおいしてつゆき) @tyk97
自らノマドを体現し、日々その様子や視点をツイートしたりしてます。

MG(X) @sayuritamaki
大手シンクタンクを辞め、完全にノマドとなった方で(私はその様子もツイッターで見ていました)、その視点が斬新すぎて私はほぼついて行けませんが、とても面白いアカウントだと思います。
最近では評価経済が貨幣経済の代替となるといったテーマでツイートしています。


テクノロジー

WIRED.jp @wired_jp
テクノロジー関連の記事を紹介してくれることが多いアカウント。
世界の最先端技術の紹介など、記事を読んでワクワクすることが多いです。


雑学・面白

眞鍋かをり @KaworiM0531
普通にフォロワーとのやり取りが面白い人です。

☆500ふぁぼツイート★ @500favs
はてブ新着(100over) @100hatebu
バズったツイートや記事を紹介してくれるアカウント。雑学だったり面白だったり。

コピペBOT @ZKOPIPE
ほぼ面白系のバズったツイートを紹介するアカウント。電車でみてるとたまにニタニタしちゃいます。


また、逆に面白い・興味深いオヌヌメアカウントがあれば情弱の私に教えてください。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか


タイトルを見るとバリバリの自己啓発本と思われますが、中身を読むと意外にも科学者による研究・調査に基づいた事例を紹介しながらうまくモチベーションを作り維持していく方法論について書かれています。

また自己啓発本のような個人を取り扱うもの(読んでいるあなたが成功する方法!的なもの)ではなく、著者もモチベーションの"OS"と表現している通り、モチベーションを保つ組織の仕組みについてがメインとなっています。

本書では、アメとムチに代表される20世紀のモチベーション管理プロセス(これをモチベーション2.0と定義しています)を、自律性・マスタリー・目的を醸造する仕組みに変える、つまりモチベーション3.0というOSに昇華するべきと説いています。

モチベーション2.0は外発的な動機づけによって管理する方法、つまり"XXXをすれば○○を与える"といった"交換条件"をベースとしたモチベーション管理システムであり、今なお多くのビジネス環境・教育環境などで採用されている仕組みですが、著者はこの仕組みがもはや一部の定形的な仕事を除いて有効に効果を発揮できないと様々な事例を用いながら主張しています。

つまり常に新しい価値を生み出さなければいけないクリエイティブなビジネス現場ではこの方法で組織のモチベーションを管理できないわけです。

そこでモチベーション3.0という新しいOSを提起しているわけですが、この概念は本来人間が持っている内発的動機づけを最大限に生かして、自律性を高め、裁量を増やし、マスタリー(極めること)を促す組織・プロセスのことです。

加えて本書では個人の特性をXタイプ(eXternalのXから外発的動機づけタイプと定義)とIタイプ(InternalのIから内発的動機づけタイプと定義)とに分類し、前者をモチベーション2.0によって管理されるべきタイプ、後者をモチベーション3.0によって管理されるべきタイプと書いています。

しかしながらIタイプの人材に対してもモチベーション2.0というOSを用いて管理している実態があり、先進的な企業の成功例をもとにモチベーション3.0というOSにアップグレードすべきとしています。

冒頭にも書きましたが、以上のように本書は組織・プロセス論がメインですので、個人的なモチベーションをどうこうすることについて言及は少ないです。

したがって、ビジネス環境においては上位マネジメントに従事している方(人事や業務プロセスの変更にある程度の権限がある方)向けの本なのかなという感じがします。

また、Iタイプの人間をモチベートし成果を上げる組織を作る事を前提に書かれていますので、モチベーション3.0の実装にはIタイプの人材を揃えること、つまり「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」で書かれている、"まず適切な人をバスに乗せる"を実践しなければならないと感じました。
(詳しくはビジョナリーカンパニーを一読ください)

個人的には世の中には程度の違いこそあれXタイプの人は一定数必ずいて、特に大企業ではそういう人もIタイプもごっちゃに管理しなければいけない実態があるので、そうそう簡単にモチベーション3.0への移行はできないだろうなと感じます。
特に日本の雇用制度では"適切でない人をバスから降ろす=クビにする"が困難であることや、未だルーティンワークとクリエイティブワークの分業が明確になっていない(同じ人が両方の仕事に従事している)実態もあることが大きな課題かなと。


最後に本書での記述は少ないですが、個人向けの内容についてフォーカスします。

グローバル化のビジネス環境において我々先進国の人間は当然ながらクリエイティブクラスを目指さなければならず、本書で言うところのIタイプの人材になる必要があります。
(本書ではIタイプ=クリエイティブクラスとは明確に謳っていませんが、私の主観としては十分に相関はあると思います)
そしてXタイプ・Iタイプは先天的に決定されるものではなく、ある程度の訓練によって変わることができると書いています。

前述の通り、このあたりは具体的な言及が少なく研究・調査による事例紹介もないので、若干自己啓発本の臭いがする部分でもありますが、個人の動機づけは先天的あるいはごく小さい時に決まるものと日々感じていた私としては少しばかり救いになったのは正直な感想です。
当然個人のモチベーション維持については自分にあった方法を自分で探しあてなければいけませんが。

自身が今現在Xタイプの人材なのかIタイプの人材なのかは著者のサイト(英語ですが)で診断できるので試しにやってみるとよいと思います。
10年後に食える仕事、食えない仕事を読みましたので、書評もどき書きます。

本書は現在のビッグトレンドである”グローバル化に伴う国内雇用の海外(あるいは外国人)移転”の中で具体的に生き残れる職種について言及しているものです。

コンサルタントの経験のある著者らしくマトリクスを用いて日本にある職種・職業を分類し、それぞれがどのような特性を持ち、日本人がどこを目指すべきかかなり具体的に書いています。

中には「その職種ってそこの分類になるのかな」と一部首を傾げる部分もありましたが、概ね内容には納得いきました。

色々な場所で「グローバル社会では日本人の雇用はなくなるか、賃金の減少圧力がある」とひと括りに語られていますが、著者の主張はグローバル化の中でも日本人の特性が十分価値を出せる仕事がありそこを目指せば少なくとも10年後は十分生き残れるというもの。

一方で標準的なビジネスマンが抱える、漠然とグローバル社会では英語ができなければいけないといった不安や一面的なキャリアプランへのフォーカスについて異議を唱え、安易に競争の激しい分野を目指してしまうことに警笛を鳴らしています。

マトリクスは横軸に日本人メリット(日本で生まれ育っていないと身につけづらい特殊性)の大小、縦軸にスキルタイプ(知識集約的か技能集約的か)を設定し、作成される四象限にそれぞれ日本人が従事している各職種をマッピングして説明をしています。

それぞれの象限(グループ)は以下のように分類されています。

・重力の世界
日本人メリットが小さく技能集約的であり、中国人やインド人または賃金が安いアジア人へとどんどん移転される(された)グループ。
賃金がどんどん下がるという意味で重力という表現が使われていて、テレビなどでグローバル化について語られるとき、一番フォーカスされやすいところと私は感じています。

・無国籍ジャングル
日本人メリットが小さく知識集約的であるグループ。
「英語ができなければ」という思考は実は漠然とここを目指していることになっている気がしますが、実際は世界中の優秀な人材と仁義なき戦いを強いられるところ。
一部の情熱と運と能力を備えたスーパーマンのみ生き残れる分野と著者は言います。

・グローカル
日本人メリットが大きく知識集約的であるグループ。
著者が標準的なビジネスマンが目指すべきキャリアとして一番推奨しているグループです。
日本人メリットを生かしつつ、高付加価値スキルで勝負する分野です。

・ジャパンプレミアム
日本人メリットが大きく技能集約的であるグループ。
このグループには物理的・文化的に海外・外国人移転が難しかったり、法律による規制などで守られた職種も含まれており、比較的生き残り安い分野ではありますが、長い目で見たときには油断できないところと著者は言います。


印象的なのは、上記でも書いた「漠然と英語を習得しなければならない」という思考は実は無国籍ジャングルのような著しく競争の激しいグループに身をおく結果になりかねないということでした。
(英語だけを使って仕事してる人など世の中に死ぬほどいるということです。)
日本人として外国人にできないことは何かを考えるきっかけになった気がします。


私の仕事は分類上グローカルでしたが、一方で内容によっては重力の世界に足を突っ込むものでもあります。
同様に他の職種でもその仕事内容によっては所属グループは変動するだろうなとは思います。
が、メジャー職種はある程度カバーされているので、今現在自身が従事している仕事が一体どの辺に位置し、今後どこを目指すべきかの指針にはなると感じました。


ただ私が感じたのは、本書はどこを目指すのが"得か"ということに言及しているので、個人が持つ情熱や好きなこと、あるいは興味などは特に考慮されていないため、それぞれの興味次第ではどうにもならない部分はあるよな、ということです。
(プログラマーなどは完全な重力の世界として分類されていますが、それがどうしても好きっていうなら仕方ないな、と。)

また本書では食える食えないという表現を使用していますが、昔の消費の感覚で食える食えないを論じていると"消費を抑えて幸せにくらす"ライフスタイルを選ぶ若い世代との感覚のズレはあるかもしれません。
(重力の世界で低所得に甘んじていても満足のいく人生は送る人はきっと沢山いるでしょう。)


結局は各職種・職業の今後のトレンドを現実的に認識する程度にして、やっぱり仕事・プライベート関わらず好きなことしているが幸せかなとも思います。