膿皮症は、犬の皮膚病の中では最も多く見られる皮膚疾患と言われています。
黄色ブドウ球菌などの皮膚の常在菌が、過剰に繁殖しすぎる事によって起こるもので、細菌が活発に繁殖しやすい夏場に多く見られる傾向にあります。
もともと皮膚が弱い体質の犬や、免疫力の弱い子犬や老犬がかかりやすく、また、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患やニキビダニ症などの寄生虫感染症を抱えている場合には、皮膚が傷付いている事が多く、皮膚の細菌感染が起こりやすくなります。
また、何らかの内臓疾患やホルモン分泌異常により、皮膚の新陳代謝が異常に早くなるために、フケや垢などの汚れが多く溜まっていたり、皮脂の分泌量が過剰に多くなる事で、常在菌が繁殖しやすくなる場合もあります。
他にも、シャンプーのやりすぎによって皮膚が乾燥して傷付いていたり、ストレスによる舐性皮膚炎から、細菌感染が起こるケースもあります。