まんだら屋のブログ -2ページ目

保守の怒り

最近図書館で新刊の対談本「保守の怒り」を読んだが


これが期待していた以上に面白かった。


著者は西尾幹二と平田文昭。


このご両人が現在の日本の政治、天皇、保守系知識人等


のダメっぷり(へたれっぷり)をバサバサと切り捨てているのが爽快かつ愉快である。


政治ではアベシンゾーの北朝鮮拉致


(安倍内閣になったとたん拉致問題が急速に冷えた)と


靖国への裏切り


(首相の靖国参拝を支持したにもかかわらず自身一度も参拝せず)や


売国奴コイズミ対して何も抵抗せずに仕えたこと


(皇室典範改正がなされようとしたとき何もしなかった)を非難。


人間として人を見る目がなく(塩崎恭久を官房長官にするなど)


頭がカラッポと痛烈に批判するのも痛快だ。


アベの裏切りを平然と見過ごし今だ支持する日本会議


(多くの人が知らない保守系政治団体 実態はへたれカルト右翼)と


その提灯持ち知識人(中西輝政や八木秀次)も容赦なく叩きつけているのも面白い。


皇室については今上天皇が日本国憲法が大日本帝国憲法より


ふさわしいと大胆な政治的発言をしてるのに


改憲を訴えてる保守系知識人と政治家が


ダンマリを決め込んでいるのはおかしいと指摘


しているところも同感。


それから東宮皇太子殿下の言動に国を思う気持ちが


かなり希薄なこと(私的な家庭の発言が多すぎる)。


雅子妃殿下のわがままな振る舞い


(発展途上国の公式訪問を拒否するなど)に


対抗しようともしないなど


なんか読んでてため息が出るほど悲しくなる。


この本のことは後日、


一時期僕が会員だった


日本会議=日本青年協議会のことと一緒に書く予定なので


今日はここで拙文を終わらせてもらいやす。







敬愛なる映画評論家の死

私の大好きな映画評論家、


双葉十三郎さんが去年の12月12日に逝去された。


享年99歳の大往生であった。


思えば私が映画評論に興味を持ったのは


今から28年前のことだ。


その頃中学生だった姉が毎月購読していた「スクリーン」誌で


そこに双葉さんの「ぼくの採点表」が連載されていた。


姉が読み終えた後に僕も読んでいたが


双葉さんの文章は堅苦しくないユーモアをも感じさせる文体で


ひねくれた小学生だった僕が初めて好きになった評論家でした


(だがその当時は映画を観る金がないため双葉さんが絶賛した映画の


ほとんどは15歳以降にみることになった)。


双葉さんの文章を一番愛読していたのは15歳から23歳までの頃


(一番映画を見ていた時期)。


特に1988年に刊行された「僕の採点表 1960年代」は


架空対談形式の評論や


裁判形式の評論など多彩な表現と卓抜なユーモアの感覚で


批評され


あまりの面白さに表紙が擦り切れるほど愛読していたほどだ。


双葉さんは僕を映画を好きにさせてくれた


大恩人といっても過言じゃない。


双葉さんの文章の前では蓮實重彦や金井美恵子の映画評論など


ひねくれた気取り屋のガキみたいなものである。


おっと余計なことをいってしまったが訂正はしませんので


悪しからず。


双葉さん


ありがとうございました。


むこうで淀川さんや植草さん、


野口さんや岡さんとたちといっぱい映画を観てきてください。