
今行われているのは霊夢 対 聖の第9ターン。互いに特に動きは無くライフは5。デッキ破壊も始まってない。
霊夢「コレオンを召喚、情熱サーキットを配置。フェイタルドローを使用………ターンエンド」
聖「オライオンを召喚します」
オライオンが突如フィールドに表れ、地を叩く。その衝撃が霊夢へと伝わりデッキから12枚破棄される。その中にエグゼシードFがあったのを霊夢は見逃さなかった
聖「更に、強化を持つカードが3体。3枚破棄します」
再びオライオンが手を振りかざす。すると3体のスピリットから青いオーラが出てそれがオライオンに伝わる。霊夢のデッキは既に薄くなっており残りが何枚なのか目視できそうな程だった
聖「ターンエンドです」
霊夢「……これなら…いや、駄目か。とりあえずサジッタフレイムで強化持全てを焼くわ。……ターンエンド」
聖「このターンで決めましょう…」
霊夢「あら、随分な事言うのね」
聖「えぇ。もしや……まだ勝つつもりで?」
霊夢「当たり前でしょ!私は白霊の巫女で白霊 霊夢!いつだって諦めないわ」
聖「そうですか……では、このターン耐え凌いだなら一つこの幻想都の話をしましょう」
霊夢「あら、おもしろそうね。どんな話?」
聖「……この崩壊が止まったとして、その次に考えられる幻想都の終焉の話ですよ」
霊夢「!?…………な、今……なんて?」
聖「次に訪れるこの世界の終焉です」
霊夢「……まだ何かあるって言うの!?何なのよ!」
聖「……終わらせます。正義の名の元に罪を裁く 開け天秤宮の扉 リブラ・ゴレム。リブラでアタック」
霊夢「リブラ・ゴレム?」
聖「アタック時効果、粉砕。更に、その中にスピリットカードがあれば回復します」
霊夢「な!?」
リブラ・ゴレムが地を揺らす。そして霊夢のデッキから3枚破棄された
霊夢「く……あと一枚…」
ベオウルフ フェイタルドロー 情熱サーキット
霊夢「やった…ライフで受けるわ」
聖「……ターンエンドです」
霊夢「まだよ。情熱サーキットの効果で一枚オープン」
午の十二神皇エグゼシード
霊夢「そのまま召喚よ!」
聖「まさか1ターンでライフを削りきるつもりですか?」
霊夢「当たり前でしょ?……そうだ。例の話…してもらおうかしら?」
聖「えぇ。約束ですからね。この世界の終焉。いえ、デストピアについて…。霊夢…貴方はユートピアを知っていますか?」
霊夢「理想郷……だっけ?」
聖「はい。デストピアとはそれの反対。今、その終焉そのものが生を持ち、封印されています」
霊夢「……終焉そのもの?」
聖「その名に死を刻みし絶望の神。神話によると4体の悪魔とそれに従う者から成る集団、それが邪神軍です」
霊夢「邪神軍……?え、でも封印されてるんじゃ」
聖「もう随分前の話です。封印も解けかけてます」
霊夢「じゃあもう一度封印しなおせば…」
聖「それしか無いでしょうね。しかし封印された本体がどこにあるかも分かりませんからね」
霊夢「封印した一族子孫とか居ないの?」
聖「子孫はいません。今も居ますから……本人が」
霊夢「……え?今も?」
聖「さっきから黙りこんでないで喋ってはどうですか?ご本人様?」
エグゼシード「……良く知っているな」
聖「まぁ調べたので」
霊夢「え?ということは十二神皇が?」
聖「えぇ。そもそも十二神皇の封印とは古来邪神を封印した事が影響してできた効果ですからね」
エグゼシード「ほーんと…色々知ってるな。……そうか、あいつら…もうそんな時期か」
聖「らしいですね」
霊夢「ちょ、待って…ついてけない」
エグゼシード「……そうだな。説明しなくてはな……霊夢…いや白霊の巫女殿」
霊夢「……」
エグゼシード「それは遥か昔の話だ。我々は年に1度レースをしていた。割りとなんでもありのやつをな」
霊夢「こわ…」
エグゼシード「ある年…現れたんだよ。邪神がな。ま、その時は私とウロヴォリアスは死んでいたがな」
霊夢「……は?」
エグゼシード「接触事故起こして共倒れ」
霊夢「ださ…」
エグゼシード「悲しい事を言うなぁ。まぁスピリッツワールド…つまり我々がカードになってる世界だな。そこで昔また邪神が現れたんだよ」
霊夢「それは?」
エグゼシード「封印したさ。そして今、再びあの悪夢が……」
霊夢「どこにあるのよ、本体は」
エグゼシード「どうせ四魔卿が持っていったさ」
霊夢「四魔卿?」
エグゼシード「さっき聞いたろ?4体の悪夢だよ」
霊夢「あぁ……」
聖「その四魔卿と邪神皇が世界を征服した世界こそがデストピアです。死と絶望に溢れた世界。命がそこにある限り永遠に消し続ける……それが邪神皇ですよ」
霊夢「そんなのがここに来るの?」
聖「どうもここは邪神皇の復活に丁度良いらしく」
霊夢「はぁ?」
エグゼシード「しかもタチが悪いぞぉ。四魔卿ですらお前達では勝てないだろう」
霊夢「え?」
エグゼシード「バトスピならワンチャンあるがな」
霊夢「へ、へぇ」
エグゼシード「そんな所だ」
聖「あ、そうだ。一つ聞いてみたい事があったんですよ」
エグゼシード「む?」
聖「結局、なんでこんな事になったのか教えて貰えます?特に、ここを選んだ理由」
エグゼシード「元々各世界の神達の会議でな…意見が割れて喧嘩に」
霊夢「子供か!」
エグゼシード「いやね?十二神皇って神だけど称号なの。元々神の星座達とは別物な訳。ついむきになっちゃって」
聖「じゃあなんで星座ものったんですか…」
エグゼシード「あぁえっと……我々十二神皇が世界に害をもたらす人間達の間引き、もしくは再び世界を作り直す。12宮は何も手を出さない。って意見だったんだよ」
聖「はぁ…それで?」
エグゼシード「恐らく力ずくで止めに来たのでは?人間の間引きを」
聖「なるほど」
霊夢「でもある程度は必要なんじゃ」
エグゼシード「そこが我々の甘い所だったんだよ……。悪かどうかはその時その時で変わる。戦場の英雄達は平和な国ではただの殺人魔だ」
聖「ある人にとっての悪はある人にとっての正義でもあります」
エグゼシード「確かにこれに当てはまらないような奴もいる。だが………我々が手を出す所ではなかった……」
霊夢「……」
リブラ「私から言わせて貰えば白霊の巫女、君も悪だよ」
霊夢「……」
リブラ「確かに異変…とやらは静める必用がある。がしかしだ。その力は大きすぎる。角度を変えれば正義を振り回し弱き悪をいじめる地球の子供のようだ」
霊夢「なっ…」
リブラ「勿論、角度を変えればの話だ。本質的にはこの世界の均衡を守り悪を裁く無くてはならない存在だ」
霊夢「………」
リブラ「少し誤解を生んでしまったか。これはあくまで極論だ。私の正義とは全てが等しくある事。つまり、有り得ないことなんだよ。気分を害してしまってすまない」
霊夢「別に……」
リブラ「所で、ノアの方舟を知っているかい?」
霊夢「何それ」
リブラ「聞いた話だから確かでは無いんだが昔、一人の神が言った。人間達はこの世界に害だ。1度滅ぼそう……と」
霊夢「え?」
リブラ「そこでノアという人間に言った。地球上の人間以外の動物達を一匹ずつこの船に乗せろ。ってね」
霊夢「うわ…」
リブラ「そして乗せ終わったノアに神は一言。お前は良い奴だからお前と家族は見逃してやる。さ、乗りなさい。とな」
霊夢「なにそれ……」
リブラ「神が人間に関与することはこういう事なんだよ」
霊夢「……」
リブラ「さ、バトルを再開しようか?どうせ…決められるんだろ?」
霊夢「なら遠慮無く。ベオウルフをエグゼシードに直接合体。エグゼシードでアタック!封印発揮よ!そして走破発揮。リブラ・ゴレムに指定アタック」
聖「リブラ・ゴレムでブロック」
霊夢「ベオウルフの効果でライフ2つをリザーブに置く。更に!走破でシンボルの数ライフをリザーブに置くわ。シンボルは3つ……これで終わりよ」
フィールドを翔るエグゼシードの樋爪が激しく燃え上がる。すると前足を上げ大きく彼の声を轟かせる。そして上げた前足と地が触れる時、樋爪の炎が火柱を立てて聖へと向かう。すると聖のライフが0になりバトルは終わった。
次回予告
