アライでも有名になりました、脂質吸収抑制剤のゼニカルについて本日は解説いたしますハートハート
 
時間がない場合は、『 右差し 』の部分のみ読んでくださいウインク
 
 

ゼニカルの脂質カットのメカニズム

 
オルリスタット(商品名ゼニカル)は胃・膵リパーゼの阻害薬であり、食事中の脂肪分解を抑制することで脂質の吸収を妨げます。120mgを食直前に服用すると摂取脂肪のおよそ30%が未消化のまま排泄され、これがカロリー吸収の抑制と体重減少につながります目がハート薬剤自体の全身吸収率は1%未満と極めて低く、主に消化管内で作用するため全身的な薬理作用は最小限にとどまります。
 

右差し ゼニカルは摂取した脂質の30%をカットできる。

 

体重減少の有効性(臨床試験結果)

 
食事療法・運動療法にゼニカルを併用すると、プラセボと比べて 有意な追加体重減少が得られることが多数の臨床試験で示されています。平均して「食事療法のみ」に比べ約3%程度の余分な体重減少が得られ 、減量幅は臨床的に意義のある水準(5%以上)に達する例が多く報告されています。主な研究知見は以下の通りです。
 
・短期試験: 24週間のプラセボ対照試験(被験者:BMI30以上の肥満患者)では、オーリスタット群は平均4.65kgの体重減少を達成し、プラセボ群の2.5kg減少と比べ有意に大きな効果でした。これは初期体重の約5.6%に相当し、プラセボ群(約2.3%減)を上回ります。さらにゼニカル群ではウエスト周囲径の減少幅も大きく、総コレステロールおよびLDLコレステロールの改善量もプラセボ群より有意に高く報告されています。
 
・メタアナリシス: コクランレビューでは1~4年の長期試験16件(対象約10,000人)を分析し、オーリスタット群の体重減少がプラセボ群より平均2.9kg多いとの結果を示しました。治療群ではプラセボ群に比べ、減量が5%以上または10%以上に達する患者の割合が有意に高かったことも報告されています。
 
・長期試験(XENDOS試験): 4年間にわたる大規模試験(XENDOS研究、被験者3,305人)では、生活習慣改善+オーリスタット群の体重減少は平均5.8kgで、プラセボ+生活習慣改善群の3.0kgを大きく上回りました(差約2.8kg、P<0.001)。またこの試験では、ゼニカル併用により2型糖尿病の発症リスクが37%有意に低減することも示され、体重減少効果に伴う代謝上の利点が示唆されていますオーリスタットは糖尿病患者の血糖コントロール改善にも寄与するとの報告があり、減量効果とあわせて心血管リスク因子の改善(血圧低下や脂質プロファイルの改善)にも一定の有益性を示すとされています。
 

右差し さまざまな試験で体重減少とそれに伴う糖尿病の予防や、心筋梗塞などの心血管リスクの予防に有効であると報告された。

 

 

安全性と副作用

 
オーリスタットは非中枢性に作用するため心血管系や中枢神経系への直接的な副作用は少ない一方、その作用機序に由来する消化管系の副作用がしばしば認められます 。臨床試験では軟便・脂肪便、腹部痙攣(腹痛)、おならの増加、便意切迫および失禁といった胃腸障害が報告されており、これらはいずれも未消化の脂肪が大腸まで達することに起因します 。脂肪分の多い食事を摂ると副作用が増強される傾向があり、試験では16~40%の患者が何らかの消化管副作用を経験しました 。これらの症状は服薬初期に多いものの、食事指導(低脂肪食の徹底)により軽減可能です。
 
長期使用においては、脂溶性ビタミンの吸収低下にも注意が必要です。オーリスタットの投与によりビタミンA・D・E・Kの血中濃度低下が認められたとの報告があり 、実際4年間のXENDOS試験でもビタミンD以外の脂溶性ビタミンが有意に低下しました 。そのためマルチビタミン補給が推奨されており、ビタミン剤はオーリスタット服用と2時間以上ずらして摂取するよう指導されます 。
 
全身的な重篤副作用はまれですが、ごく稀に肝機能障害の報告があります。米国FDAは2010年にオーリスタット関連の重篤肝障害症例を検討しましたが、因果関係は明確ではなく非常に稀な事象とされています(全世界で4,000万の使用者中報告は13例程度 )。稀ではありますが、長期間内服されている場合は年に1度程度の血液検査を推奨しますOK
 

 

右差し 副作用は脂が便から出る事による消化器症状がメイン。私自身も使用していますが、ゼニカルを内服する際は生理パッドをつけるようにしています。脂がパンツを汚してしまうのでアセアセ慣れるまでこのようにしてもらうのが個人的にはおすすめです!!

 

全身の副作用はかなり稀!!だけど、どのお薬でも負担がある場合があるので年に一回は血液検査でチェックしましょうOK

 

 

 

 

もちろんMonaではGLP1のみでなくゼニカルやメトホルミンもオンラインで処方しております!!自分に何が合うかわからない方も是非一度お問合せくださいハート