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最後の夏休み

ZX-6R(’09)乗りの女子大生が綴る人生最後の夏休み記録


いきなりですが私は10年日記なるものをつけています。昨日のことですがいつものようにその日にあったことを一行で書き終えて、明日のページを見ると2012年と書かれたスペースに
「念願の北海道ツーリング、行ってきます」と書いてありました。
一年前の今日、舞鶴港から北海道に向けて出発したのです。

あの時の自分は、これから待ち受ける広大な自然に胸を踊らせていました。

目標はただ一つ

「北海道一周」

帰りのフェリーはとらずに一周し終わったときが帰るときだと決めていました。


ツーリングの仲間は我が相棒ZX-6Rと、天体、そしてその相棒のGSX-R600

学生割引のお陰で人間よりバイクの方が高い乗船料を支払い暗い海に浮かぶフェリーに乗り込みました。
出港してまもなく、乾杯の祝杯をあげたわけですが、天体が開口一番「手持ちが6,000円しかないんだ」

私は耳を疑いました。

毎日のガソリン代、食費(もちろん美味しい海鮮丼)、雨の日の宿泊費、そして帰りのフェリー代…

総額10万円ほどをこのツーリングの為に用意していた私からは想像もできなかった発言でした。

お前は何のために今フェリーに乗っているのだ?と。

結局帰りのフェリー代はなんとか工面できましたが、それ以外は限度額が迫っているクレジットカードと私の手持ちの現金で乗りきるしかありませんでした。

計算するともってざっと一週間…

のんびり気ままにキャンプしながら一周する夢が行きのフェリーの上で早くも断たれたのです。

さらに滞在予定期間の天気予報が私に追い討ちをかけました。

初日以外、どこもかしこも雨、または曇り。

私は何をしに北海道へ行くのか。
美味しそうな食べ物を前にひもじい思いをしに行くのか。
雨に打たれに行くのか。

緑と青のコントラストを見に行くためではなかったのか。
零れんばかりに丼に盛られたいくらを食べに行くためではなかったのか。


そう考えると涙が出てきました。

しかし、
私は北海道を一周する為にいくのだ。
はじめての北海道だからこそ、すべての大地を味わおう。
そう心に決めて北海道の地へ上陸しました。


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