その１の続きです。
教育講演やシンポジウムでは、真皮に関する新情報やタイトジャンクションのしくみについて講演がありました。
どれも難しい。ｗｗｗ
こういう基礎を研究してくれる人たちがいて、医療は支えられているなーって日々思います。
角質水分量の低下、すなわち乾燥は、シワや肌トラブルの原因になるので保湿が命、というのはみなさんもご存じで、保湿を頑張っていると思います。
皮膚のバリア機能や、角質水分量を大きく左右するものとして、セラミドなど角質細胞間脂質や角質細胞などが大事です。
それとは別で、表皮顆粒層にあるタイトジャンクションがあり、そのタイトジャンクションも皮膚のバリア機能に関して大きな役割を持つことがわかってきました。
また、紫外線によってタイトジャンクションは一時的に破壊されます。それによって皮膚のバリア機能は大きく低下してしまうのです。
と、難しいんですが、角質細胞間脂質も大事だけど、タイトジャンクションも大事だから、今後、美容医療において、タイトジャンクションをいかに扱い、守るか、というところも、皮膚を、光老化や乾燥・肌トラブルから守るという点で、とても大事であり、今後の課題、みたいな感じですかね？
その辺の追求や、研究に関しては、エキスパートの方たちのお任せします。ｗ
あとは、白斑に対するメイクアップ療法、というシンポジウムがあって。
とてもおもしろかったです。
白斑の治療をしながら、メイクで白斑を消すのですが、普通のメイクと違って、白斑用のファンデーションが資生堂から発売されていて。
パーフェクトカバーファンデーションというもので、白斑用、青あざ用、赤あざ用、など、そういった色の上に乗せたときに自然な肌のいろが出るように、研究して作られたものでした。
講演中に資生堂の方が前で、実際の患者様に実演でメイクをしていって、白斑がわからなくなって、患者様のＱＯＬがかなり上がるだろう、と思いました。
子供の水泳の授業でも、友達と温泉にいったときも、そのメイクをして、上から撥水スプレーをふっておけば、ほぼ落ちないそうです。
やけどあとや傷跡の凹凸などをカバーするものもあります。
そういった疾患に対するメイクのレッスンも、全国で無料でされているそうで、素晴らしいと思いました。
ＱＯＬの向上につながるし、うちの患者様にも、どんどん活用してもらえたら、と思います。
資生堂 パーフェクトカバー
http://www.shiseido.co.jp/pc/index.htm
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