
AFP=時事 9/13(水)
タトゥーに使われるインクの微粒子は人体内部へと染み込み、人の免疫系の重要な中枢を担うリンパ節にまで到達する恐れがあるとの研究結果が12日、発表された。
英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に掲載された論文によると、大きさが1センチの100万分の1から数十億分の1ほどのこれら微粒子には、ニッケル、クロム、マンガン、コバルトなどの汚染物質や防腐剤などに由来する分子が含まれているという。
タトゥーの着色剤は、さまざまな種類の有機および無機顔料でできており、有毒な不純物で汚染されている恐れもある。
タトゥーのインクで、カーボンブラックに次いで2番目に多く用いられている原料は二酸化チタンだ。この白色顔料は食品添加物、日焼け止め、ペンキなどにも使われている。
二酸化チタンは、皮膚のかゆみやかぶれなどの回復の遅れと関連づけられている。
論文の共同執筆者で、フランス・グルノーブル(Grenoble)にある欧州シンクロトロン放射光施設(ESRF)の研究者イラム・カスティーリョ(Hiram Castillo)氏は、「タトゥーを入れたいと思う人は、消毒針を使う店を選ぶのに細心の注意を払うことが多い」としながら、その一方で「着色剤の化学成分までチェックする人は誰もいない。今回の研究は、それもチェックするべきであることを示している」と指摘した。
ESRFと独連邦リスク評価研究所(Federal Institute for Risk Assessment)の共同研究チームは今回、蛍光X線測定法を用いて、皮膚とリンパ節に存在する粒子を調べた。リンパ節は首、脇の下、太ももと腹部の間のしわに沿った部分などに位置している。
リンパ節まで達したのは、粒子の中で最も小さいナノスケール微粒子だけだった。
研究チームはまた、タトゥー粒子の近くの組織にみられる変化を分子レベルで調べるために、フーリエ変換赤外分光法と呼ばれる技術も使用した。
研究チームは、有毒物質の体内移行と体内蓄積の両方に関する「有力な証拠」を結果として報告している。また、研究の次段階では、炎症などの悪影響の証拠を探すことになるとしている。
かつてはある特定のコミュニティー以外でほぼ見ることができなかったタトゥーだが、近年ではファッション感覚で取り入れられることも多く、特に珍しいものではなくなった。
ある推算によると、米国のミレニアル世代の約40%は、体の見える部分/見えない部分に少なくとも1か所のタトゥーを入れているという。
【ピエールの視点】
タトゥーを入れる人は確かに増えていますよね。
渋谷を歩いていると外国の方も多いことからタトゥーが入っていない人の方が少ないのではないかと思うくらいです。
刺青と違ってタトゥーは気軽に入れられるようになってきたことが普及の原因であることは間違いないでしょう。
反面、入れてはみたものの就職や結婚を機にタトゥーを止めたくなる人も多いので、美容皮膚科ではレーザーでタトゥーを除去するニーズも高まっているようで新たなビジネスチャンスになっているようです。
タトゥーに含まれるニッケル、クロム、マンガン、コバルトなどの汚染物質や防腐剤などに由来する分子が体内で何らかの悪さをすることは予想されます。
最近は尿検査で環境汚染物質に侵されていないかどうかを調べることが出来る時代になってクリニックでも調べる方が増えてきています。
こうした検査は細胞内の状況を調べることをメインにおいていて、毒素(石油製品、水源 などの環境汚染物質)や細胞内の代謝(糖代謝・脂肪酸代謝・肝解毒)をチェックします。
これまでの血液検査は細胞の外の状況を調べていたのでこうした尿検査は画期的と言えます。



