仕上げ? Gibson 57 Les Paul Historic Collection | Drop-G

仕上げ? Gibson 57 Les Paul Historic Collection

まだ懲りもせずゴールドトップのLP弄ってんだけど、今回はちょっとやりすぎた感が…





今まで色々ギターを良かれと思って弄った結果「ありゃぁ」と分かることはしょっちゅうある。





ただ今回弄った挙句アンプから音出したときに、今まで感じたことない感覚に襲われた。








話は変わるけど、ネットサーフしてこんなコメント見た。


楽器は10年経ったらヴィンテージ。20年経ったらアンティーク。





こういう似たような意見は良く聞く。もちろん正しいとも誤りとも言えない。ただこの定義に当てはめ
ると俺んちのギターはほとんどヴィンテージっすΣ(´Д`;)

このギターの製造は1993年。

アンティークの仲間入りも近いってか…。




さて、今回弄ったのは





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この青錆が浮いたブリッジとテイルピース。

もちろんオリジナルのままなんだけど、もうガタガタなの。
購入した若かりし頃のこのLPのメンテ方法が無知識のまま結構無茶なことしてたのが、このガタを早め
た。


その方法とはこういう金属パーツに曇りが出ることが当時は許せなくて、しょっちゅう金属磨きで磨い
てた。たぶんコーティングとか多少されていると思うんだけどそんなもん一発で磨き取ってたと思うの
ね。そのあとはもうしょっちゅう錆が浮くようになったし
( ;´Д`)アァ


しかもブリッジ駒もご丁寧にさ。




その後はこのLPを長い眠りに付かせる時期が到来する。



そう「ジミヘン狂い」によるLP離れ。
もう4年ほどストラトばかり可愛がる日々。このLPはひたすらハードケースで寝かせた。




そんな無茶苦茶なメンテや弾かないブランクから、このギターを買った時のあの「バーン!」とボディ
全体がはち切れるような鳴りがすっかり無くなってしまった。。。

もう完全復旧が難しい『アンティーク』時代突入直前に後悔しても始まらないんだけど、
少しでもあの感動カムバック!ってことで、


少しでも鳴りが戻せるようなものに交換しよう!




そう思い立ったんだよね。







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フリーダムカスタムギター製アルミテールピース。

ヴィンテージギターのレスポール音を目指すなら定番中の定番のアルミテールピース。
普通の亜鉛ダイキャストと比較して無茶苦茶軽い。

それによって音にどう影響があるか?何となく想像できるのが倍音の広がり。
倍音が広がることにより音が立体的になりそう。

サステインも上がると言ってる人多いけど、そりゃどうかな…



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KTS!サステイン上げるならこっちだろうな…

こちらは何となく卑怯かも知れないけど、チタン駒を使ったブリッジ。実はもう1本あるオーネッツの
レスポールに昔換装済み。これに変えたから今バリバリ鳴っていると言い切れる訳じゃないけど一因で
あることに違いはなし!


よし、じゃこれ積んでみよう!となったわけ。








ま、大した改造では無いけど、弦を支える2点パーツなだけに影響は大きい。







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駒の溝切り位置が全然違うのが気になる。

しかし、この新旧比較してあらためてこのレスポールに酷い仕打ちをしたなぁと思った(ノД`)ゴメン











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テールピースもご覧のありさま…

酸化が進んでだいぶ質量落ちてんじゃねーか?て思うほど表面ボロボロ。













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とりあえず換装完了。ここまでは何ら問題なく来た。









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真新しいピックアップカバーとボロボロのブリッジで調和が取れてなかったけど、ブリッジも新品に
なって見た目バランス良くなったヾ(´ε`*)










と悦んだのもつかの間。アンプに通して出てきた音を聞いてビックリ。

















このレスポール、パニクってやがる!









まさにその表現がぴったり。基音、倍音ともとっ散らかって全くまとまりが無い!









「あたいに何をしろっていうんだい!ひどいじゃないか!( ゚益゚;)」


そんなこのレスポールの怒りに満ちた声にも聞こえた…






冒頭に述べたようにもう「アンティーク」に足を突っ込み始めた、人に例えれば初老ってところだろうか?




もしも…





もしも、その初老が「足が痛くてね」と言ってじゃあ新しい人工骨に交換しましょうと手術して直ぐに
走れるようになるか。




なるわけない。まず新しい骨に体が拒否反応起こすかどうかとか色々な諸問題などあるだろう。



ギターも同じ。ピックアップにしてもコンデンサ一つとってもそのモノ自体のエイジングもあるけど
ギター本体との馴染具合が絶対必要になる。これは何故か。
木製であればギターと言えど呼吸をし膨張、収縮を常に繰り返している生き物なんだよね。

ただ、初老のギターにおいてはなかなかこの馴染ませるにも時間が掛かりやすいように思う。



急に今まで状態がどうであれ慣れ親しんだ部位をとっぱらわれ真新しいものに交換されたんだ。
戸惑うのは必然だし歳がいってればいってるほど受け入れがたいだろうな…。




そんな思いが「ぶわー」と湧いて来てちょっと泣けてきた。こんな感覚初めて。




今後はリハビリ兼ねて




しっかり馴染むまで

しっかり面倒みなきゃ




と思った瞬間だった。ただ俺はたくさん弾いてやることしかできないけど。



グレイトだ!ъ( ゜ー^)