このタイトルでブログを書く日が来るとは…
昨夜、寝る前にニュースサイトを開いたら、ギターリストのジェフ・ベックの訃報が目に入り、
突然のことで呆然とした。
前の記事で「音楽にはあまり興味がなくて…」とかいたが、これまでの人生で「大ファンだった」ミュージシャンをあげるとしたら、ジェフ・ベックなのだ。
十代後半から二十代前半、熱心に聴いていたし、初めてコンサートに行ったのが横浜アリーナで行われたジェフ・ベックのコンサートだった。10年後にもう一度ジェフ・ベックのコンサートに行っているし、ダブリンでも行く予定だったが、これはキャンセルされた。
ここまで書いて、ジェフ・ベックって誰?という人が多いのではと思う。
ミック・ジャガー、ロッド・スチュアート、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジなら、たいていの人は知っているだろう。ジェフ・ベックは上記のミュージシャンと同時期、60年代後半から台頭してきたギタリストで、上記のミュージシャンのような華やかさはないけど、通好みのミュージシャンという感じだった。
そうかと言って、私がギターに詳しいかというと、全く弾けないし知識もない。
十代後半の自己表現の模索で、周りの十代とは違う個性の表現として、ジェフ・ベックがフィットしたのだと思う。70年代にリリースされた彼のアルバムを聴いてみたが、正直よくわからなく、かなり背伸びをしていた。80年代半ばに発売されたアルバムは、ナイル・ロジャースのプロデュースで、キャッチーなものが多く「分かりやすい」ということで、よく聴いていた。
ジェフ・ベック熱のピークは89年に発売されたJeff Beck's Guitar Shopのときで、音楽雑誌に彼の記事が掲載されていれば買い集めたりしていた。
アイルランド留学を機に熱が冷め始め、それでも帰国後一度、コンサートに行ったが会場がどこだったのかも覚えていない。コンサート自体は良かったのだが、70年代からタイムトラベルしてきたかのような、むさ苦しいファッションでたむろしている男性ファンの側を通ったときに、「これで最後かな」と思って以来、ジェフ・ベックの音楽を封印した。
以降、なんていうか、ジェフ・ベックというと何となく、自分の気恥ずかしい過去を思い出し、実はファンだったと言えなかった。中年になってからは、なんでみんなと同じことに満足出来なかったのか、若い頃のマイナー嗜好にウンザリというか、面倒くさい性格のツケを払っているような気がしていた。
ジェフ・ベック自身は、精力的に活動を続けていて、去年はジョニー・デップとアルバムを出して、ツアーもしていたらしい。
去年あたりジョニーデップと共演しているIsolation を見たが、本当に元気というか、年齢を感じさせない。だから訃報には本当に驚いた。細菌性髄膜炎に感染し、あっという間に亡くなったらしい。スコットランドにいたとき、同じ町内の十代の元気な女の子が、同じ病気で本当にあっという間に亡くなってしまったのを覚えている。
ミック・ジャガー、ロン・ウッド、ロッド・スチュアートなど、一緒に活動していたミュージシャンたちの哀悼ツイートを読んでいたら、哀しみが押し寄せてきた。十代の多感な時期にこの人のファンだったというのが、何ていうか、良くも悪くも、今の自分に繋がっている気がする。
Thank you & RIP

